ドウシシャの定番かき氷器「電動ふわふわ とろ雪かき氷器」の2025年モデルをレポート
酒場ライターのパリッコです。
2025年の夏も暑いですね。ひたすらに……。こんな日々に食べたくなるものといえば、体を内側から冷やしてくれる夏の風物詩、かき氷。
そこで今回は、ふわふわ食感のかき氷が自宅で作れるかき氷器「とろ雪」の最新モデルをレポートしてみようと思います。
「とろ雪」は、2025年で発売から10年目を迎えた人気かき氷器シリーズ。その名のとおり、ふわふわとした雪のようなかき氷が作れるのが特徴です。
手動タイプもラインアップされていますが、今回使ってみるのは電動タイプの2025年モデル「電動ふわふわ とろ雪かき氷器 DTS-B5」。使ってみると、“かき氷器の完全体”と言えるほどに進化を遂げていました。
本体(使用時)/16(幅)×21(奥行)×36(高さ)cm
2025年モデルの大きな進化ポイントのひとつが、コンパクトに収納できるようになったこと。
本体(収納時)/16(幅)×21(奥行)×23(高さ)cm
収納時はここまで小さくできます! これまでの「とろ雪」はコンパクトにできなかったのですが、今回デザインを大幅にリニューアルし、収納しやすくなっています。かき氷器はかさばりがちなので、これは助かりますよね。
パーツを分けるとこんな感じ
本体は3つのパーツに分かれます。右側の、氷を押さえるためのトゲトゲ(スパイクベース)が付いているのが電動モーター付きの本体。左側が、氷を削る刃の付いた氷ケースと、その土台です。本体以外は丸洗いでき、スパイクベースは本体から取り外せるので、お手入れは想像していたよりもずっと楽でした。
さらに、専用の製氷カップが2つ付属。
これで氷を作ります。ちなみに、製氷カップのみの買い足しも可能
ではさっそく、実際にかき氷を作ってみましょう。
まずはインナーリングというパーツをセットした氷ケースに、専用製氷カップで作った氷を入れます。
すぽっ
そうしたら上から本体をはめこみ、本体横にある調整ダイヤルをめいっぱい「細かい」側に回しておきます。
調整ダイヤル
この調整ダイヤルの存在が「とろ雪」の優秀な点で、右へ回せば氷がふわふわ(細かい)に、左へ回せば氷がしゃりしゃり(粗い)にと、好みの具合に調整できるんです。スイッチを入れて氷を削りつつ、「このへんが好みだな」というポイントに合わせると、自分好みのかき氷が作れてしまうというわけです。ちなみにこの調整ダイヤルも、握りやすく、そしてより氷の粗さを調節しやすく改良されているそう。
スイッチオン!
スイッチは押しっぱなしにしなくても、一度押せば氷を削り続けてくれるので、作業が多くて慌てることはありません。
するとさっそく、面白いくらいの勢いで氷が削られていきます。驚くのはその質感。
本当にふわふわだ!
その様子、動画でもぜひどうぞ。
あっという間に大きめの器いっぱいの、まるでお店で出てくるようなかき氷が完成しました。
粉雪のよう
ではここに王道の、ブルーハワイ味のシロップをかけていただきます!
夏だな〜
ブルーハワイ味のかき氷って、個人的にどこかノスタルジックなイメージがあるんですが、「とろ雪」で作ったものを食べてみて驚きました。食感が本当にふわりふわりと繊細で、口の中でさらりと溶けてゆく感じが新鮮! 昔ながらのかき氷とはまったく違っていて、自分で作ったとは思えないクオリティーです。
この夏、完全にハマるやつ
当然、ダイヤルの調節次第でしゃりしゃりも作れます
こっちは懐かしい口当たり
また、これまでの「とろ雪」では専用の製氷カップで作った氷しか使えませんでしたが、2025年モデルではバラ氷(家庭の冷蔵庫の製氷機で作った氷)が使えるのもうれしいところ。専用の製氷カップで作る場合と比べてややふわふわになりにくいですが、大人数分を作る際などはやっぱりありがたいですよね。
思い立ったらすぐにかき氷パーティー可能
ところでこの「とろ雪」は、オーソドックスな氷のほかに、冷凍フルーツなどを削ったさまざまなかき氷を作れる点も大きなポイントで、レシピ集が付属しています。
どれもおいしそう!
となれば、“あれ“が作れるぞ!
“あれ”とはですね、僕の地元の夏祭りに毎年やってくる大人気の屋台が作るかき氷のことです。普通の氷ではなく、地元で採れたいちごを凍らせて、それを削って器によそい、その上に練乳をかけるというぜいたくなもの。これがめちゃくちゃおいしくて、老若男女を問わず大人気なんですよね。
というわけで、挑戦してみましょう。
冷凍いちごを用意
取扱説明書によると、使用するのは市販の冷凍フルーツが推奨とのことで、スーパーで買ってきました。今まで、あまり冷凍フルーツ売り場って意識したことがなかったんですが、想像以上に種類があるものなんですね。「とろ雪」を手に入れたからこそ、ものすごいお宝のコーナーに見えました。
冷凍いちごを本体にセットして
スイッチオン。氷を使うときと同じように、あっという間に削り冷凍いちごができあがりました。
美しい
そこに練乳をたっぷりかければ、はい完成。
「練乳がけ氷いちご」
ひと口食べてみると、これがもう最高! 甘酸っぱいいちごを口の中で溶かすといい香りが広がって、そこに練乳の甘みが加わり、とても家でぱぱっと作ったとは思えないぜいたくスイーツです。年に一度のお楽しみだったあの味(に似た味)が、これからはいつでも食べられるなんて〜!
ふわふわ氷とこの「氷いちご」だけでも、本モデルは大いに買う価値ありだと思います。
幸せ味
さてここからは、もうちょっと個人的趣味に走ったレシピをいくつか試してみようと思います。
たとえばこんなの
え? 普通のいちごかき氷? と思われるかもしれませんが違います。
「トマトのお酒かき氷」なんです
スーパーでお酒売り場を見ていたら目についた「トマトマ」というトマトリキュール。それがシロップに見えてしまって、かき氷にかけてみたんですよね。
食べてみるとこれが面白い。フルーティーなトマトの香りとふわふわ氷がマッチして、そこにほんのりとアルコールの香り。まさに大人のデザート。ベースがトマト味なので、手の込んだ冷製の一品料理のようでもあります。
このパターン、いろいろ試してみるのもありだな。
むしろこれが酒のつまみになりそう
続いては、冷凍マンゴー×お酒、いってみましょう。
冷凍マンゴーをセットし
削る
この時点ですでに、夏のおやつにぴったりの立派なスイーツ。なのに、それをグラスに移してこんなことしちゃいます。
焼酎を注ぐ
さらにここに炭酸水も注げば、はい完成。
「氷マンゴーチューハイ」
急に見た目がかき氷からかけ離れてしまいましたが、これまたいい!
僕が普段から酒場などで好んで飲んでいる、プレーンチューハイ。そこに、しつこすぎない程度にふわりとマンゴーが香り、しかもそれが氷の役割を果たしているから全体が薄まらない。
ふと、ならば冷凍マンゴーを氷代わりにそのまま入れればいいのでは? とも思いますが、ふわふわになったマンゴーがチューハイとともに少しずつ口に入ってくる味のリッチさは、削ったからこそのものでしょう。
最後は、冷凍ミックスベリーを使ったアレンジ。
ブルーベリー&ラズベリー&ストロベリー
我が地元、東京都練馬区の名産品に、地場産のブルーベリーを使ったビールがあって、それがとてもおいしいんですよね。なので、ベリー系の冷凍フルーツをビールと合わせてみようかな、なんて。
削って
グラスに移して
ここへビールを注いでいきます。
なんの成分のせいか、やたらに泡が出ますが
泡が落ち着くのを慌てずに待ちつつ、少しずつ少しずつ注ぎます。
「氷ミックスベリービール」完成
ふわぁ〜、これまた予想以上にいいですよ!
そもそも、ビールに氷って、味が薄まってしまうから基本的には入れないものですよね。それが可能なのはフルーツ氷だからこそと言えるでしょう。そして、いつも飲んでいるごく普通のビールに3種のベリーが芳醇に香り、まるで個性派クラフトビールのようで、いつもの晩酌がなんだか華やかになります。
いや〜、楽しいな、かき氷器晩酌。
と、最後はいつもどおりの家飲みネタになってしまいましたが、お酒とのアレンジはもちろん、そもそもの基本性能である「ふわふわ氷」と「氷フルーツ」が自宅で作れるだけで、大満足間違いなしでしょう。コンパクトに収納できるよう進化していたり、バラ氷が使えるようになっていたりと完成度が高く、これまで「とろ雪」の購入を迷っていた方も、買い時なんじゃないでしょうか。
今年もまだまだ暑い日が続きそうですし、自宅でいつでもおいしいかき氷が作れるかき氷器の決定版「とろ雪」。一家に一台あって損なしかも。