レビュー

エアコン難民に救いの手! アイリスオーヤマのポータブルクーラー「IPK-2306SV-W」レビュー

ジメジメした梅雨が明ければ、いよいよ夏本番。エアコンの購入を急いでいる人も多いはずですが、エアコンが設置できない部屋もあれば、工事業者の予約がいっぱいで施工日がはるか先、なんてことも。そんなエアコンを設置したくてもなかなか設置できない“エアコン難民”に注目してもらいたいのが、ポータブルクーラーです。

今回、アイリスオーヤマの新モデル「IPK-2306SV-W」を使用する機会を得られたので、設置から使用感まで詳しくレポートします。

工事不要ですぐに涼を得られるのが魅力のポータブルクーラー。今回レビューするアイリスオーヤマ「IPK-2306SV-W」は、最大約45度までの高温環境に対応し、猛暑日でも安心して使えます

工事不要ですぐに涼を得られるのが魅力のポータブルクーラー。今回レビューするアイリスオーヤマ「IPK-2306SV-W」は、最大約45度までの高温環境に対応し、猛暑日でも安心して使えます

ポータブルクーラーの実用性は? 実際に設置してみた

ポータブルクーラーの最大の利点、それは「工事不要でさまざまな場所で使えること」にあります。「IPK-2306SV-W」も例に漏れず、配管穴がないためにエアコンの設置が難しい個室や、キッチン、ガレージなどを簡単に涼しくできます。付属の窓パネルと排気ダクトを組み合わせれば、取り除いた熱を室外へ排出でき、より涼しい冷房空間を実現できるうえ、外気の侵入による室温の変化も抑えられます。

さっそく窓パネルを設置していきます。パネルは伸縮式で、窓の大きさに合わせて高さを調節しながら窓枠にはめ込むだけ。窓の高さは約750〜1450mmまで取り付け可能です。別売のパーツを使うと2000mmまでの掃き出し窓に対応できます。

ドライバーなどを使用する必要はなく、特別な知識がなくても設置できる仕組みですが、パーツが思いのほか多く、たじろいでしまうところも。取扱説明書に記載された設置手順に従って窓パネルをはめ込んでいきましたが、何せ初めての作業、「これで合っている、よね……?」と不安に思う部分があったのが本音です

元々、筆者は取扱説明書を見ながら作業するのが得意ではないこともあり、設置には体感値ですが20分以上かかってしまい、完了するころには汗がびっしょり。シニア層も手に取ることを考えると、パーツはあらかじめ組み上げられていて、あとは窓枠にはめるだけという状態で梱包されていてもよさそうです。

窓パネルのパーツ。取扱説明書を見ながら取り付けましたが、得意ではない作業だったこともあり、思いのほか時間がかかりました

窓パネルのパーツ。取扱説明書を見ながら取り付けましたが、得意ではない作業だったこともあり、思いのほか時間がかかりました

パネルは伸縮式で、高さを調節しながら窓枠にはめ込みます。特別な知識や工具は必要ありません

パネルは伸縮式で、高さを調節しながら窓枠にはめ込みます。特別な知識や工具は必要ありません

窓がない設置場所向けに、ドアや引き戸に取り付けて熱を廊下に逃がす隙間用アタッチメントも付属します

窓がない設置場所向けに、ドアや引き戸に取り付けて熱を廊下に逃がす隙間用アタッチメントも付属します

雨除けカバーと虫よけ網で、雨や虫の侵入を防ぐ仕組み。防犯対策用の補助鍵はワンタッチ式で、施錠/解錠がスムーズに行えます

雨除けカバーと虫よけ網で、雨や虫の侵入を防ぐ仕組み。防犯対策用の補助鍵はワンタッチ式で、施錠/解錠がスムーズに行えます

多少の野暮ったさは感じても、それを忘れるほど涼しく快適

設置が完了したので、冷風運転スタート。「IPK-2306SV-W」の基本スペックは、冷風能力が2.3(1.2〜2.6)kWで、適用畳数は約4.5〜7畳です。設定温度は7〜30度、風量は弱/中/強/パワフルの4段階で調節できます。

約6畳の書斎やキッチンで使用してみました。筆者が使用した環境では冷風運転をスタートしてからものの5分ほどで、空間全体がしっかりと冷え、快適な状態になりました。夏場、エアコンのない個室やキッチン、ガレージは汗をかくほど暑く、熱中症のリスクさえあるものですが、これなら安心です。

感心したのは、運転音が静かなこと。アイリスオーヤマのポータブルクーラーとしては初めて、冷やし過ぎや過剰な運転を制御するインバーターを搭載しています。冷風運転中に、ボタン操作ひとつで運転音を45dB未満に抑える機能も備えるため、就寝時でも気軽に使えます。実際に寝室で使用してみましたが、運転音が気になって寝つけない、なんてことはなく、ぐっすり休めました。

冷房性能の高さや運転音の静かさは申し分ありません。冷風運転中に低騒音運転に切り替えれば、運転音を45dB未満に抑えることも可能です

冷房性能の高さや運転音の静かさは申し分ありません。冷風運転中に低騒音運転に切り替えれば、運転音を45dB未満に抑えることも可能です

このほか、冷却時に発生する結露水(ドレン水)を本体内部で蒸発させ、排水作業を不要にする冷却方式「ノンドレン方式」を採用しているのもうれしいポイントです。排気ダクトとは別に、ドレンホースを伸ばして水を外に流す必要はありません。ただし、湿度が高い場所では本体内部に水が溜まりやすくなるため、排水口または排水ホースを使用して水を排出します。

夏場にキッチンで調理をしていると、汗をびっしょりかくことがありますが、そんなシーンでも「IPK-2306SV-W」があれば安心。暑さに参ることなく、気持ちよく調理できました

夏場にキッチンで調理をしていると、汗をびっしょりかくことがありますが、そんなシーンでも「IPK-2306SV-W」があれば安心。暑さに参ることなく、気持ちよく調理できました

31L/日の高い除湿性を生かして、衣類乾燥除湿機として使うこともできます。梅雨の長雨や夏場のゲリラ豪雨で天日干しできない日でも、気になる部屋干し臭を抑制しながら、洗濯物をしっかり乾かせます

31L/日の高い除湿性を生かして、衣類乾燥除湿機として使うこともできます。梅雨の長雨や夏場のゲリラ豪雨で天日干しできない日でも、気になる部屋干し臭を抑制しながら、洗濯物をしっかり乾かせます

「ノンドレン方式」を採用していますが、湿度が高い場所などでは、排水が必要になることも。そんなときは排水口または排水ホースを使用して水を排出しましょう

「ノンドレン方式」を採用していますが、湿度が高い場所などでは、排水が必要になることも。そんなときは排水口または排水ホースを使用して水を排出しましょう

半面、どうしても気になってしまうのが、本体サイズと見た目です。「IPK-2306SV-W」の本体サイズは、約300(幅)×316(奥行)×704(高さ)mm。2.3kWのポータブルクーラーとしては一般的なサイズですが、書斎や寝室などに置くとそれなりに存在感があります。また、誤解を恐れずに言えば、後方に伸びるダクトがスマートとは言いにくいのです。とはいえ、暑さを我慢して、熱中症になってしまっては一大事。「IPK-2306SV-W」の存在は非常にありがたいものです。

リビングでは気にならなかったものの、書斎や寝室に設置するとそれなりに存在感がありました。できる限り圧迫感を与えないように考えられた、ホワイト基調のシンプルなデザインは好印象です

リビングでは気にならなかったものの、書斎や寝室に設置するとそれなりに存在感がありました。できる限り圧迫感を与えないように考えられた、ホワイト基調のシンプルなデザインは好印象です

操作がしやすく、移動はらくらく

運転モードは冷風・除湿・送風の3種類から選択でき、本体天面の操作パネル、または付属のリモコンで直感的に操作できます。タイマー機能や、設定温度が徐々に変化する「おやすみ運転」、誤操作を防ぐ「チャイルドロック」、カビ・ニオイを抑える「内部清浄機能」など、多機能を備えながらも、それらを迷うことなく操作・設定できる、整理された操作体系は評価したいポイントです

約19kgの本体を持ち上げるのは骨が折れますが、キャスターが付いているので移動は問題なし。力をかけることなく、スーッと移動できます。

多機能であればあるほど、操作ボタンが増え、わかりにくい操作体系になりがち。その点「IPK-2306SV-W」は、操作ボタンやインジケーターのレイアウトがよく考えられていて、操作に迷うことはありませんでした

多機能であればあるほど、操作ボタンが増え、わかりにくい操作体系になりがち。その点「IPK-2306SV-W」は、操作ボタンやインジケーターのレイアウトがよく考えられていて、操作に迷うことはありませんでした

さまざまな場所に移動させて使うポータブルクーラー。約19kgの本体ではありますが、キャスターが付いているおかげで、スムーズに移動できました

さまざまな場所に移動させて使うポータブルクーラー。約19kgの本体ではありますが、キャスターが付いているおかげで、スムーズに移動できました

【まとめ】確かな冷房性能がもたらす快適さに納得!

「IPK-2306SV-W」を開封して感じた第一印象は、「思ったより大きい」でした。さらに排気ダクトを伸ばすことになるので、存在感はそれなりにあります。お世辞にも“スタイリッシュ”とは言えませんが、そんなことが気にならなくなるほど、確かな冷房性能を備え、運転音は静かです。暑い夏場に“涼しさは正義”と、その快適さ、実用性の高さに感心しました。

1台で冷風・除湿・送風の3役をこなす機能性も高く評価したいですし、操作のしやすさや、キャスターによる移動のしやすさなど、使い勝手もよく考えられています。とにもかくにも、暑さを我慢して体調を崩してしまうのだけは避けたいところ。「IPK-2306SV-W」は、そんな消費者ニーズにきっちりと応えてくれる、“渡りに船”の選択肢と言えるのではないでしょうか。

雪か企画
Writer
雪か企画
カルチャー、旅、家電、グルメ、ビジネスなどが大好物の制作会社。代官山にて、少数精鋭で営業中。
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