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賢く使って上手に節電! 1年中、部屋を快適にしてくれるエアコンの選び方

省エネなのに冷房も暖房も効く! 最新エアコン買い替えガイド

通年で部屋を快適な温度にしてくれるエアコンは、もはや生活に欠かせない家電と言っても過言ではない。そして、“家庭内でもっとも電気代がかかる家電”とも言われるだけに、家計支出を大きく左右する存在でもある。しかし、エアコンの省エネ性能は年々高まっており、実は買い替えたほうが電気代がお得なんてことも! できるだけ電気代は押さえて、快適な空間を作ってくれるエアコンを探してみよう。

Part1 エアコンの“今”を知ろう

ひと昔前までは“クーラー”と呼ばれていたエアコンだが、近年は1年を通して空調を管理するメイン機器となった。その要因として、暖房能力の向上やセンサー・気流制御により“快適さ”が増し、省エネ性能が高まったことがあげられる。買い替えサイクルと言われる約10年前のモデルと比べると劇的に進化しており、新しいモデルに替えた時には「冷暖房ってこんな効くんだ!」「電気代が安い!」と驚くはず。そこで、もはや当たり前となった「自動お掃除機能」をはじめ、最先端である「遠隔操作」まで、最新エアコンが搭載している機能を紹介しよう。

高精度センサーでおまかせコントロール

冷風や温風をただ放出するのではなく、“体感温度”を察知することで快適さを作り出すのが、近年の主流。そのために欠かせないのが、室内の温度や湿度だけでなく、人の居る場所、活動量、日射などを感知する「センサー」だ。人の居るエリアに的を絞って冷暖房したり、人を避けるように送風したりができるのもセンサーがあるからこそ。不在になると、自動で運転をストップしてくれるモデルもあり。センサーはミドルモデル以上のエアコンに常備されており、上位モデルになるほど感知できる項目が多くなり、これが省エネ効果の差にもつながっている。

センサーの種類や働きはメーカーごとに異なるが、人の動きを察知する「人感センサー」や温度の変化を検知する「焦電センサー」を搭載しているものが多い。三菱電機は、温度そのものを検知する「赤外線センサー」を備えている

気流制御で的確な空調管理

快適な空調コントロールや狙った所に送風できるのは、センサーがあるからだけではない。複数のフラップを使い10メートル以上先まで送風したり、左右に大きく開くルーバーで180°の広い気流を届けられるようにするなど、気流制御の構造が進化。どんな気流が作れるのかは各メーカーの特性の1つなので、好みで選ぶとよいだろう。

写真のダイキン「うるさら7 AN40RRP」は、吸い込み口を天面と下面の2箇所に設置する新設計を採用。サーキュレーターのような気流を生み出す

フィルターの掃除は自動化が当たり前!?

下位モデル以外であれば、ほぼ搭載されている「自動お掃除機能」。フィルターが目詰まりするとムダな電力がかかるため、こまめな掃除が必要なのだが、この手間を省いてくれるのが「自動お掃除機能」だ。一定時間の運転を行うと、エアコン停止後にフィルター掃除が始まるものが多く、集められたごみはダストボックスに回収される(パナソニックの上位モデルは、屋外に自動排出される)。ダストボックスのゴミは手動で破棄しなければならないが、多くのモデルが10年に1回程度となっているので負担には感じないだろう。

自動お掃除機能に必要な電気代はごくわずか。たとえば、ダイキンの場合、1回のフィルター掃除に必要な電気代は約0.02円。自分で掃除する手間を考えると、自動お掃除機能は欲しいところ

中も外もキレイにする清浄機能

上記の「自動お掃除機能」が定番化している近年、その上をいく“キレイ”が追及されている。空気清浄機に搭載されている除菌技術(シャープ「プラズマクラスター」、パナソニック「ナノイー」、ダイキン「ストリーマ」など)を利用し、熱交換器や送風路といったエアコン内部の菌やカビを抑制。なかには、除菌効果のあるイオンを放出することで、室内の空気清浄まで行えるエアコンもある。2014年モデルでは、PM2.5に対応するエアコンも多い。

フィルターに付いたカビや花粉などにも、除菌技術が作用して繁殖を抑制する

フィルターに付いたカビや花粉などにも、除菌技術が作用して繁殖を抑制する

素早く暖める&暖かさが続く暖房運転

冷房時は室内の熱を外に放出し、暖房時は外気の熱を室内に取り込む「ヒートポンプ」技術で、冷気や暖気を作り出すエアコン。ヒートポンプ内の冷媒を加圧/減圧をすることで温度をコントロールしており、室外機からは、冷房時は温風、暖房時は冷風が排出される。冷房時は問題ないのだが、暖房時は外気が低い上に冷風が放出されることで、室外機に霜が付いてしまう。そのような状態になると、暖房運転がストップして霜取りモードに切り替わるため、当然ながら室内は寒くなる。さらに、外気温が低いと室内機のユニットが一定の温度に上がるまで温風を放出しないため、“温風が出るまでに時間がかかる”という現象も発出。これらが“エアコンの暖房は効かない”という評価につながっていた。近年は、事前に熱をチャージしたり、予熱運転をすることで、“すぐに暖気が出る”“霜取り時も室温が低下しにくい”を実現。また、センサーや気流を利用し、“必要な場所”に暖気を的確に届けられるようになっており、エアコン暖房だけでも冬を快適に過ごせるようになっている。

−25℃といった環境でも暖房が利く寒冷地用のエアコンもあり。写真は、ダイキンの寒冷地用エアコン「DXシリーズ」。外気温が−3℃でも、30℃以上の温風を放出できることを確認できた! もちろん、通常のエアコンでも問題なく温風が放出される

見える&教えてくれるエコ

使用したエアコンの電気代を確認できる機能が、多くのモデルに完備されている。今使った電気代だけでなく、月ごとの概算が確かめられるものも多い。また、冷暖房のムダを見つけてお知らせしてくれるモデルもラインアップされており、自分で考えるエコだけでなく、エアコンが節電のアドバイスまでしてくれる。

エアコンのパネル部分かリモコンで、電気代が確認できるようになっている。さらに、音声でお知らせするモデルもあり

室外から電源ONできる「スマホ連携機能」

今、もっともトレンドと言えるのが、Wi-Fiを介し、スマートフォンやタブレットでエアコンを操作できる機能だろう。2012年にパナソニックが発表し、当初は遠隔操作の一部(電源をONする機能)に制限がかけられたが、現在は規制が解除。他メーカーもこの機能を追随し、主要メーカーの大半のエアコンがスマホ連携機能を備えている。エアコンに無線アダプターを装着したり、インターネット環境を用意するなど事前準備は必要だが、外出先から運転ON/OFFできるのはかなり便利。

スマートフォンやタブレットで室温をチェックできるので、家に居る子供やペットのために外出先から快適な空調コントロールをしてあげることもできる

環境にもやさしいエアコンへ

エアコンに使用されるフロンは複数あるが、環境になるべく影響を及ぼさないものへとシフトチェンジしてきた。2012年にダイキンが「うるさら7シリーズ」に世界初で採用した冷媒「R32」は、地球温暖化へ影響する能力「地球温暖化係数」が従来冷媒の1/3という少なさを実現。さらに、環境負荷が少ないだけでなく、エネルギー効率も高いことから、今後「R32」がエアコン冷媒の主流となっていくと予想される。

冷媒とは、熱を運ぶために欠かせないガスのこと。「R32」は環境にやさしく、冷暖房の効率もよい優れた冷媒だ

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