レビュー
出かける前にサッと服のシワを伸ばせるハンディタイプのスチーマー

なぜ人気? パナソニックの衣類スチーマー「NI-FS300」検証!

ハンカチやシャツなどは、ピシッと折り目をつけて身につけるのが身だしなみの基本。近年は形状記憶繊維を採用した衣類が増えたことで、アイロンは必須アイテムとは言えなくなったかもしれないが、社会人ともなれば所持しておきたい。だが、ちょっとした洗いジワや座りジワ程度でいちいちアイロンを準備するのは面倒。そんな時に役立つのが、ハンディスチームアイロンだ。ハンディスチームアイロンは、高温の蒸気で、衣類をハンガーに吊るしたままシワを伸ばすことができるため、アイロンをかける時に必要なアイロン台はいらない。実に手軽で、それが人気の要因といっていいだろう。

そんなハンディスチームアイロン市場に、パナソニックが新製品「衣類スチーマー NI-FS300」(以下、NI-FS300)を投入。今、注目を集めている(2013年12月12日現在、価格.comアイロンカテゴリにおいて、売れ筋/注目ランキングともに1位)。素早くシワを伸ばすために、スチームの噴出具合やフォルムにもこだわったというこの「NI-FS300」の実力を確かめてみることにした。

構造をチェック

ハンディスチームアイロンには通常のスチームアイロンを小型化したタイプと、ハンガーに吊るした衣類をスチームで伸ばすタイプがある。「NI-FS300」は、両タイプを兼ね備えた製品だ。まずは、その構造をチェックしていこう。

本体サイズは、8.44(幅)×15.96(高さ)×16.84(奥行き)cm

本体サイズは、8.44(幅)×15.96(高さ)×16.84(奥行き)cm

500mlのペットボトルと比べてもわかるように非常にコンパクトなので、収納場所にも困らない

500mlのペットボトルと比べてもわかるように非常にコンパクトなので、収納場所にも困らない

スタンドを外した本体のみのサイズは、6.6(幅)×14.31(高さ)×14.99(奥行き)cm。片方の手の平に乗ってしまうほどのサイズだ

ピンク色のパーツは、熱くなった本体を置くためのスタンドとなっている。特にロックされるような構造にはなっていない。準備時や使用中、使用後は本体を常にスタンドに置く

ハンドルは握りやすく安定感がよい。重量は約0.65kg(コード含む)なため、吊るしがけの際にも負担は感じないだろう

ハンディスチームアイロンの場合、かけ面がブラシ形状になっているものが多いのだが、置きがけも可能な「NI-FS300」は、かけ面が一般的なアイロンのようにフラットになっている

上の写真でわかるように、本体下部のかけ面は熱板となっているため高温となる。これを利用して通常のアイロンのようにアイロンがけをすることも可能。滑らかにすべるセラミックコートを採用しているほか、底面が湾曲しているので衣類への引っかかりが軽減される。また、同社アイロンのウリである前後対称の「Wヘッドベース」なため、どの方向にも動かしやすい。

とはいえ、アイロン台を使ってアイロンがけできることよりも、スチームで手軽にシワが伸ばせることが本製品の真骨頂。かけ面の中央にある5つのスチーム穴から平均約9g/分のスチームが連続噴射される。衣類に付着したニオイを除去する効果もあるので、シワ伸ばしだけでなくタバコや外食で付いたニオイの脱臭にも役立つ。

スチームを利用するため、使用前には本体に水を入れなければならない

スチームを利用するため、使用前には本体に水を入れなければならない

本体前部に注水口のふたがあるので、ふたを開けて水を入れる

本体前部に注水口のふたがあるので、ふたを開けて水を入れる

ふたは本体から外れない構造となっているので、紛失の心配がないのがよい

ふたは本体から外れない構造となっているので、紛失の心配がないのがよい

注水には、付属のカップを利用する。カップは注水しやすい形状になっているほか、1回に注水する分量が「MAX」と記されているので迷うこともない

本体上部には、電源スイッチがある。アイロンをかける前の準備は、注水することと電源スイッチをONにすることのみ。温度調整はない

ハンドルを握った時に人差し指が当たる部分にスチームボタンがあり、このボタンを押すとスチームが噴射される

シワシワの服をキレイに伸ばしてみよう

手軽さを調査するために、さっそくハンガーに吊るした服のシワを伸ばしてみる。素材をいろいろ変えて、シワの伸ばしやすさなどに差があるのかも調べてみた。なお、素材と使用方法の目安を以下にまとめたので、参考にしていただきたい。

<準備>

まず、専用カップに入れた水を注水口から本体に投入

まず、専用カップに入れた水を注水口から本体に投入

本体背面に窓があり、水の量が見えるようになっている。ここに記されている「MAX」位置以上、水を入れないように注意しなければならないが、専用カップを使えば量を間違うこともない。満水状態で、約5分連続使用可能

電源スイッチをONにすると、ランプが赤く点滅する。この点滅が点灯に変われば準備OK。約40秒で点灯に切り替わった

ハンドルを持ち、スチームボタンを押して、衣類にかけ面をあてる。もしくは、少し離した位置からスチームを噴射させて使用する。熱に弱い素材の衣類はかけ面を触れないようにし、スチームだけでシワを伸ばす

ワイシャツ

ハンガーに吊るしたワイシャツのシワを伸ばしてみる。どのぐらいシワが伸びたかをチェックするため、半分だけアイロンがけを行う。ワイシャツの素材は綿とポリエステルなので、かけ面は触れても問題ない

スチームボタンを押してスチームを噴出しながら、シワを伸ばしたい部分に近づける。生地を軽く引っ張りながらかけると、シワが伸びやすい

スチームが噴出される時には“フシュー”と音がするのだが、スチームの噴出量は一定ではなくランダムのようだ。噴出量が少ないタイミングの際には“これでシワは伸びるのか?”と少し不安だったが、細かいスチームが出ているのか問題なくシワを伸ばすことができた。また、高い位置に吊るしていたが、コードが約2.5mと長いので届かないといった問題もなかった

シャツの下の方のシワを伸ばす時には、生地の裏面にアイロンミトンを添え、アイロンのかけ面をあてる

シャツの下の方のシワを伸ばす時には、生地の裏面にアイロンミトンを添え、アイロンのかけ面をあてる

かけ面の先端が尖っているので、ボタン周囲もキレイにアイロンがけできた

かけ面の先端が尖っているので、ボタン周囲もキレイにアイロンがけできた

初めてということもあってか、ワイシャツ半分を仕上げるのに2分弱かかってしまったが、なかなかキレイにシワが伸ばせている

アイロン台を使うアイロンがけの場合袖の部分が面倒だったりするが、「NI-FS300」ではそのような思いをすることもなかった。慣れれば、もっと早く仕上げることができそうだ

カーディガン

次は、綿とポリエステル混合のカーディガンをアイロンがけ

次は、綿とポリエステル混合のカーディガンをアイロンがけ

かけ面は服にあてても問題ないが、なるべく触れないようにシワを伸ばしてみた

かけ面は服にあてても問題ないが、なるべく触れないようにシワを伸ばしてみた

ワイシャツに続き2回目のチャレンジだったので、使い方に慣れてきた。かなり手際よくシワを伸ばすことができた

前面から裏面まですべてをアイロンがけしたが、約3分で完了。この早さでシワが伸ばせるのは、かなり便利!

前面から裏面まですべてをアイロンがけしたが、約3分で完了。この早さでシワが伸ばせるのは、かなり便利!

ただ、スチームで伸ばすので、ちょっとカーティガンが湿っぽい。出勤前ギリギリにかけると湿りが気になるので、着る20分ぐらい前にアイロンがけする方がよいだろう

Tシャツ

最後に、綿素材のTシャツのシワを伸ばす。素材自体はかけ面が触れても問題ないのだが、いつもは、イラストのプリント部分が熱で溶けてしまいそうでアイロンがけができなかったこのTシャツ。スチームのみでシワ伸ばしを実行した

ピシッとアイロンがけされたTシャツはカッコよくないので、あえて、スチームで、適度なシワ感を残す感じでトライ

所要時間約3分で、いい感じに完了! 熱に弱いプリントがあるような衣類に重宝する

所要時間約3分で、いい感じに完了! 熱に弱いプリントがあるような衣類に重宝する

<後片付け>

電源スイッチをOFFにし、スタンドの上に置いてかけ面の熱が冷めるまで放置。その後、注水口のふたを開けて、水を捨てる。通常はこれでOKだ

まとめ

過去にブラシの付いた一般的なハンディスチームアイロンを使ったことがあるが、シワの伸び具合はそれなりという感じだったので、正直“スチームでシワを伸ばす”という類の製品は信用していなかった。しかし、「NI-FS300」を使ってみてビックリ。想像よりも、かなり素早く、そしてキレイにシワを伸ばすことができた。スチームだけでなく、かけ面をあててシワを伸ばすことができるのも仕上がりの大きな差となっているだろう。また、高温の微細なスチームの粒子と噴射の勢いによる効果で、衣類についたタバコのニオイや飲食臭を脱臭できるというのも大きな魅力といえるだろう

ただ、シワを伸ばしていて気になったことがある。通常のアイロンがけとは異なり、アイロンを垂直に持つため時間が長くなると少し手首に負担がかかる。さらに、スチームボタンを押したまま動かさなければならないので、指にも手首にも力を入れた状態が続く。慣れてくれば短時間で作業が完了できるため負担は軽減されるだろうが、本体重量がもう少し軽くなり、さらに、スイッチで自動的にスチームが連続噴出されるようになればよいと感じた。

だが、アイロン台の準備がいらず、電源ONしてから約40秒で使える手軽さは、一度体験したらやみつきになる。筆者はアイロンがけが面倒で好きではないのだが、本製品ならば“アイロンがけやってあげるよ”と言えるぐらい、手軽に使いこなすことができた。アイロンがけが苦手という人にこそ特に使ってほしい一品。価格も7,000円を切っているので(2013年12月11日現在の最安価格/価格.comにおいて)、プレゼントに選ぶのもよいだろう。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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