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味わいと使い勝手が向上したシャープの“お茶マシン”第2世代が誕生

ぬるめがウマい! “冷まし機能”で進化した「お茶プレッソ」のおいしさとは?

“茶葉を粉末状にし、お湯を沸かして点てる”といった茶道の要素を1台のマシンに集約したシャープ「お茶プレッソ」は、栄養成分が丸ごと摂取できることから健康志向の高い人にヒット。2014年に登場した初代「TE-GS10A」は、生産台数累計が約15万台に達するほどの人気となりました。その「お茶プレッソ」の第2世代となる「TE-TS56V」が、4月24日に発売されます。初代からの大きな進化点は、“おいしさ”。お湯の温度を低めにし、粉末茶の粒度をより細かくすることで味わいが格段に向上したそう。さらに細やかな部分を改良し、使い勝手も高まりました。発表会で体感した、その“おいしさ”をお伝えしましょう。

お茶プレッソ TE-TS56V

「TE-TS56V-R」(レッド系)と「TE-TS56V-G」(グリーン系)の2色が用意されています。市場想定価格は28,000円前後

お茶プレッソで作った粉末茶を用いたメニュー

粉末状にした茶葉はお茶にして飲むだけでなく、料理に使ってもOK。利用用途がお茶に限られないというのも魅力の1つです

使い方の紹介と進化点をチェック

茶葉に含まれるカテキンや葉酸、食物繊維などの栄養成分は、血中コレステロール低下作用や動脈硬化予防、血糖上昇抑制を始めとする数々の健康効能があると言われています。しかし、急須でいれた場合、茶葉の栄養成分はわずか30%程度しか摂取できません(シャープ調べ)。つまり、捨ててしまう茶殻のほうに多くの栄養成分が残っているというわけです。その点「お茶プレッソ」ならば、“茶葉を丸ごと飲む”というスタイルなので栄養成分はたっぷり。急須でいれたお茶にはほとんど含まれないクロロフィルや食物繊維も摂れるそうです。

お茶と健康寿命

お茶の消費が多い都道府県が健康寿命(日常生活を人の手を借りずにおくれる期間)の上位にランクインしていることからも、同社では「お茶プレッソ」がお茶の摂取促進に貢献できればと考えているという

「お茶プレッソ」は石臼で挽くような手法で茶葉を粉末にし、茶筅で点てるようにかき混ぜます。その際に用いるお湯も、「お茶プレッソ」が適切な温度に調整。茶葉を投入したり、挽いた粉末茶を「お茶容器(お茶が点てられる所)」に移し変えるなどは手作業となりますが、味わいを左右する「挽く」「沸かす」「点てる」はおまかせです。基本的な使い方を追いながら、進化ポイントをチェックしていきましょう。

@が茶葉を挽く「お茶うす」、Aが「水タンク」、そしてBがお茶を点てる「お茶容器」

@が茶葉を挽く「お茶うす」、Aが「水タンク」、そしてBがお茶を点てる「お茶容器」

【Step1 挽く】臼を改良し喉越しがアップ! 挽きにかかる時間も短縮
一番最初の工程は、「お茶うす」で茶葉を粉末すること。「お茶プレッソ」にはセラミック製の臼が用意されており、回転することで茶葉を挽きます。その際の回転スピードも、約100回転/分と非常にゆっくり。高速で挽くと摩擦熱で茶葉がダメージを受けるため、低速にしているそう。実は、ここに第1の“おいしさ”の進化ポイントがあります。それは、臼に施された溝。「TE-TS56V」は「下うす」にある溝の中心部の紋様を変え、“ふくみ”を用意しました。“ふくみ”に粉末茶が長く留まることで、従来よりも細かい粒度になり、喉越しのよいお茶になるそうです。さらに、茶葉を臼に引き込むパーツを改良して、効率をアップ。「挽く」時間が従来より約20%短縮されました。

お茶うす

「お茶うす」の中にある白い部分が、茶葉を挽くための臼。「上うす」と「下うす」の間に茶葉が入り、「下うす」が回転することで粉砕されます

左が初代、右が「TE-TS56V」の「下うす」

左が初代、右が「TE-TS56V」の「下うす」。中心部の紋様が違いますね。溝の幅が少し広く見える中心部が“ふくみ”です。粉末茶は“ふくみ”に滞留するため、さらに回転を加えて挽くことが可能に

左が初代、右が「TE-TS56V」

「下うす」から飛び出ている部分が、茶葉を臼に引き込むためのパーツです。左が初代、右が「TE-TS56V」。不揃いの茶葉をしっかり引き込めるように、「TE-TS56V」の螺旋部には突起が設けられています。初代では約2分かかった「挽く」工程が、「TE-TS56V」では約1分40秒で完了(1杯分)。回転速度は約100回転/分のまま時短を実現しました

第1の工程である「挽く」運転をしてみましょう。

投入口

茶葉を「お茶うす」に投入します。実は、この投入口も入れやすいように変更されました。写真右の左が初代、右が「TE-TS56V」ですが、空洞が広くなったことがわかりますね

入した茶葉の容量を選び、スタート

入した茶葉の容量を選び、スタートボタンを押します。今回は1杯分の茶葉を入れたので、「1」のランプが点灯

「挽く」運転は、ピッタリ1分40秒で完了しました。下の動画は近づいて撮影したため音が大きく聞こえますが、生活環境で使えばそれほど気にならないでしょう。

挽かれた粉末茶

挽かれた粉末茶は、「お茶うす」の下にある容器に溜まります。粒度は約15〜20μとなっており、ミキサーの付属品にあるお茶挽きよりも断然細やかなのだそう

【Step2 沸かす】“ぬるめ”のお湯が選べるようになったほか、水タンクも大容量に!
次は、お湯を沸かす工程です。お茶をいれるお湯の温度はぬるめがよいと言われており、初代から「お茶プレッソ」は“約85℃でいれる”を徹底。しかも、“約85℃に沸かす”のではなく、100℃まで沸騰させてカルキ成分を除去してから約85℃に下げるという方法を採用しています。「TE-TS56V」には、約85℃の温度のほかに約70℃でいれられるコースを用意。100℃の熱湯に冷却風を吹き付けることで、約70℃まで一気に下げるそうです。約85℃のお茶は渋みや苦味がある味で、約70℃のほうはまろやかで甘みを感じるとのこと。また、水タンクの容量が従来よりも140mlアップしました。大きめの湯飲み(1杯140ml)に注いだ場合、最大4杯分いれられるので、こまめに給水する手間が軽減できます。

約85℃のお茶が飲みたい時は「温茶」を、約70℃のお茶がよい場合は「ぬるめ」を選択

約85℃のお茶が飲みたい時は「温茶」を、約70℃のお茶がよい場合は「ぬるめ」を選びます

「湯ざまし」機能

水タンクにある水はヒーターで100℃にまで温められます。「ぬるめ」を選んだ場合のみ、お湯を冷ますための冷却ファンが作動。本体背面から空気を取り込み、風を熱湯とは別のパイプで送ります

熱湯に冷却風が当たるのは、「お茶容器」に注がれるタイミング。写真左の白い部分が熱湯が出る所ですが、その周りを囲むように冷却風が出る吹出口が用意されています。熱湯を包み込むように風を当てることで、効率よく冷ますことができるそう。写真右のとおり、ヒーター近くでは約100℃だったお湯が、「お茶容器」に注がれた際には約70℃にまで下がりました

左が約85℃の「温茶」で、右が約70℃の「ぬるめ」

左が約85℃の「温茶」で、右が約70℃の「ぬるめ」。どちらも同じ茶葉を使っているのに、味わいはまったく違いました。たしかに、約70℃のほうが甘みを感じるうえ、口当たりがまろやか。また、「フーフー」と冷ます必要がないので、「ぬるめ」は子供に飲ませる際や夏場に重宝しそう

水タンク

容量が大きくなった水タンク。1杯分(140ml)〜4杯分の間で容量を選んでいれられます。ただし、「お茶容器」には保温機能がないので、飲みきれる量をいれるほうがよいでしょう

【Step3 点てる】茶筅で点てるようにかき混ぜる
最後は、お茶を点てて仕上げます。「お茶容器」の中には、粉末茶とお湯をかき混ぜるための羽根が搭載されており、茶筅で点てるような動きを再現。この工程は従来と同じですが、粉末茶を入れる部分が広くなり、使い勝手はよくなりました。

粉末にした茶葉を「お茶容器」に投入

粉末にした茶葉を「お茶容器」に投入。「温茶」か「ぬるめ」を選択してスタートボタンを押せば、お湯を沸かすところから点てる工程までは自動で行われます

粉末茶とお湯をかき混ぜる羽根

「お茶容器」にお湯が注がれると、羽根が回転して粉末茶とお湯をかき混ぜます

お茶を点てている様子は、下の動画を参照。羽根の回転により、しっかりと粉末茶とお湯が混ざっていますね。
※撮影のため「お茶容器」のカバーを外しています。

レバーを押すとお茶が出る

運転が終了したら、後は湯のみに注ぐだけ。レバーを押している間しか出ないので、好みの量で止められます

片付けもラクになった!
上で紹介した使い勝手の改良のほかに、片付けの手間を減らすための工夫も「TE-TS56V」には施されています。

1つめは、茶葉の飛散や付着を抑える工夫。初代は「お茶うす」で茶葉を挽く際、茶葉や粉末が飛び散り、本体に付着してしまうことがありました。そこで、「TE-TS56V」の本体前面パネルと「お茶うす」の下部に静電気を抑える樹脂を採用。これにより、茶葉の飛散や付着が低減されました。

初代と第2世代の茶葉の飛び散りを比較

静電気防止樹脂が使われている「TE-TS56V」には、茶葉や粉末茶の飛び散りはほとんどありません

2つめの工夫は、「つゆ受けトレイ」。湯のみのお茶を注ぐ際、注ぎ口から1滴2滴のお茶が落ちてしまうことがあります。従来は取り外すことができなかった下にあるトレイが、着脱可能になりました。

トレイは外して分解することもできる

トレイは外して分解することもできます。洗いやすいので、清潔を保てそうですね

エントリーモデルや海外モデルもラインアップ

温度でいれ分けできる「温茶」「ぬるめ」コースを省いたエントリーモデル「TE-GS10B」も、同日発売予定。「TE-GS10B」は、つゆ受けトレイが外せない仕様となっているので、その点が気になる人は上位モデル「TE-TS56V」を選ぶほうがよさそう。

エントリーモデル「TE-GS10B」

「TE-GS10B」には、グリーン系とブラウン系がラインアップされます。市場想定価格は、25,000円前後

また、海外でも日本のお茶を愛飲する人が増えている背景を受け、北米向けに「お茶プレッソ」を展開すると発表。機能は上位モデル「TE-TS56V」と同様ですが、ブランド名を「Tea-Cere(ティー・セレ)」とするそう。国内のみならず、海外にも進出する「お茶プレッソ」の今後の動向が楽しみですね。

北米向けモデル「Tea-Cere」

「Tea-Cere」は、2015年夏からの発売予定

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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