ヘアケアの効果をチェックします。レビュアー全員がドライ前とドライ後の違いを実感したのはナノケア EH-NA97でした。各機種の代表的な感想を以下にまとめました。
・ナノケア EH-NA97
「使用前と使用後のしっとり感がまるで違う」
「使用後に手櫛で整えただけでツヤのある髪になった」
ナノケア EH-NA97使用前。元々きれいな髪で傷みも少ないものの、若干毛先にばらつきあり
ナノケア EH-NA97使用後。「ナノイー&ダブルミネラル(2つの亜鉛電極から発生されるマイナスイオン)を放出し、マイナスイオンは髪の表面に、ナノイーは髪の内部に浸透することで髪に水分を与えツヤ感を生むそうです
・IB-HD95
「使用前よりも少しだけ髪がうるおったように感じた」
「使用後にブラッシングをしたところ、静電気の発生もなく髪もからまらない」
「見た目ではあまり差がわからないが、髪にまとまりがでた気がする」
「繰り返し使い続けることで結果がでてきそう」
IB-HD95使用前。カラーリングによって特に毛先が傷み、潤いがない状態
IB-HD95使用後。見た目ではわかりにくいですが、若干まとまりがでているように思います。プラスとマイナスのイオンで髪に水分を補給し、ヘアドライ後のブラッシングによる髪のダメージを抑えるとのこと
・イオニティ EH-NE67
「ナノケア EH-NA97と比較すると違いはわかりにくかったが、使用後は髪がサラサラになっている気がした」
「風がていねいに吹き出す印象で安心して乾かせた。乾かしながら髪が整っていくイメージ」
ホット(温風)使用時も温風の外側から冷風が同時に出るイオニティ EH-NE67。ドライヤーを動かすことで温風と冷風が交互に当たり、髪1本1本の流れを整えるそう。イオン吹出口はノズルに外付けされており、より広範囲にマイナスイオンが届く仕組みです
・モンスター KHD-W702
「ヘアケアという面では特別効果を感じなかった」
「強力な風で乾かすため、使用後に少々髪が広がった気がする」
「使用後は若干髪がパサつく感じがするが特に髪が傷んでいるような印象はない」
続いて風音のチェックです。4つのドライヤーの「TURBO」モード時の風音は、下の動画で確認できます。
結論、4機種とも音量の面では大差はないように感じました。差があったのは、風の「音程」です。モンスター KHD-W702は低音で、逆にイオニティ EH-NE67は高音が響きます。IB-HD95とナノケア EH-NA97はその中間くらいの音程。音の感じ方は個人差があり、モンスター KHD-W702の低音が気になる人もいれば、イオニティ EH-NE67の高音が耳に障るという人も。ちなみに筆者はどれも気になりませんでした。
最後に、重量とその他の機能を見ていきます。本体の重量はモンスターKHD-W702が670gともっとも重く、イオニティ EH-NE67は510gと最軽量。実際に使用してみると、重量だけでなく持ち手の形状(太さ)や重量のバランスによって重く感じる、感じないに個人差があることが分かりました。各機種の代表的な感想をまとめます。
・モンスター KHD-W702
「持ち手が比較的細く女性の手でもしっかり握れるため、さほど重く感じない」
「持ち手が細い分重量バランスが本体上部にあって不安定」
・ナノケア EH-NA97
「どちらかというと持ち手は太く短めで握ると手に馴染みやすい」
「指が短いので握りきれない感じがする」
向かって右がモンスターKHD-W702、左がナノケア EH-NA97。モンスターKHD-W702がやや大きいものの、持った印象は人によって異なりました
・IB-HD95
「よい意味で、普通の重量」「グリップの太さもちょうどよい」
・イオニティ EH-NE67
「ボディサイズのわりに軽量でよい! 」
「片手で持っていても手が疲れない」
向かって右がIB-HD95、左がイオニティ EH-NE67。3人とも、いずれも持ちにくさや重さが気になることはありませんでした
このほか、それぞれの機能やデザインの特徴をチェックします。
・モンスター KHD-W702
本体の外側からダブルのファンが強力に回っているのが見えるデザインが特徴的です。また、従来モデルは海外での使用はできませんでしたが、同モデルは110V地域(プラグアダプター別売)に対応する海外でも使用可能。長期旅行に持っていけるのは便利ですね。
“乾かしている”感を目で見て実感できるモンスター KHD-W702
・IB-HD95
風の温度帯が細かく分かれている点が特徴です。HOT(115度)モードのほか、髪の中間から毛先を乾かすWARM(85度)モードを用意。このほか、地肌を乾かすSCARP(50度)モード、仕上げのCOLD(冷風)モードから好みの温度帯を選択できます。
髪の中間から毛先を乾かすWARM(85度)モードが特徴的なIB-HD95
・ナノケア EH-NA97
ナノケア EH-NA97はハンドル部に「『ナノイー』イオンチャージPLUS」を装備した点が特徴。髪を乾かす際にハンドル部を握るだけで、髪にたまったマイナスの電気をパネルに引き付けて逃がします。これによって、「ナノイー」&ダブルミネラルが髪に付着しやすくなるとのこと(イオニティ EH-NE67には「イオンチャージ」を搭載)。このほか、ナノケア EH-NA97の、顔まわりの潤いをキープできる「スキン」モードはこのシリーズならではです。
左がイオニティ EH-NE67、右がナノケア EH-NA97。ハンドル部を握って乾かすだけでイオンを髪に吸着させます
ナノケア EH-NA97。温風と冷風を自動で交互に発生する「温冷リズムモード」や、顔まわりの潤いをキープできる「スキン」モードを用意しています
・ロングヘア代表 編集部員H
選んだのはIB-HD95。ナノケア EH-NA97の髪が潤う感動も捨てがたいですが、髪の根元まで風が届くという当初の希望を叶えてくれたのがIB-HD95でした。
・パーマヘア代表 編集部員T
選んだのはナノケア EH-NA97。髪にやさしく早く乾かせる&お値段お手頃なイオニティ EH-NE67と迷いましたが、乾かした後の髪のツヤツヤ感が忘れられません。ほかの機種に比べて価格が高めなのが気になりましたが、それだけの効果があったので後悔しないと思います。
・カラーリングヘア代表 編集部員S
選んだのはモンスター KHD-W702。IB-HD95の色落ち抑制効果に期待してみようかと思いましたが、面倒くさがりなので素早く乾かせることが、結果的に髪のダメージを防ぐことにつながりそうです。
以上、自分が使用するならどれがよいかを選びましたが、見事に結果が分かれました。髪の長さや質、使用者の性格によっても重要視するポイントが異なるので、今回のレポートがドライヤー選びの参考になれば幸いです。