デザートは普段あまり作らないので基礎知識が乏しいのだが、ホットクックを信じて作ってみた。なるべくカンタンにできそうな「コンポート」をチョイス。
材料は、りんごと白ワインと砂糖だけ。まぜ技ユニットを使用する
操作ボタンで「6 お菓子」「4(りんごのコンポート)」を選択し、スタート
調理時間は45分。筆者はもっと染み込んだ感じが好みなので……
3分延長してみることに。こういった“おおさっぱ設定”が行えるあたりも◎だ
瓶に入れて冷蔵庫で冷やすと、よりシロップが染み込んでかなりいい感じ。やわらかさも適度で美味しい! ちょっとだけカルヴァドスをかけてアイスクリームとシナモンで、オトナのデザート
無水調理だけでなく、そのほか発酵や蒸し、ゆで調理ができるホットクック。そのなかから、ここでは特に面倒そうで自分ではやらない発酵調理に挑戦。普段から冷蔵庫に欠かしたことのない大好物「クリームチーズ」だ。
材料は、牛乳500mlとヨーグルト大さじ3、生クリーム50ml、レモン果汁30ml(出来上がりの目安量は640g)。とってもシンプルだ。「5 発酵」メニューを選ぶ(まぜ技ユニット使用)。所要時間は35分
35分後。発酵調理が済んだ“クリームチーズのもと”を、キッチンペーパーなどで濾して水分を抜く。冷蔵庫などに入れておくだけでいいが、この水抜きにかかる時間は約5時間
5時間後。なんとまぁ美味しそうなクリームチーズができていた!
これはやみつきになる美味しさ! とにかくコクがあるのに軽くて、いくらでも食べられそう! もともとクリームチーズ大好きなので、このためだけにでも欲しい……(笑)
筆者と同じように経験があるという方も多いだろうが、こういった特種技能を持つ調理家電はお手入れに手間がかかるものが多く、そうなるとあっという間に箪笥の肥やしならぬ“キッチンの肥やし”になってしまう。ホットクックはどうなのか。無水調理のラタトゥイユを作った後のパーツで、その汚れ具合とお手入れ方法をチェックしていこう。
煮物は、必ずといっていいほど鍋のフタを開けるとボタボタボタッと煮汁がたれる。ホットクックではこれをナイスキャッチしてくれる「つゆ受け」があるので、他が汚れない。つゆ受けはそのまま外せて洗える
高性能な調理鍋はフタ部分が複雑な構造である場合が多いが、ホットクックは意外とシンプル。まぜ技ユニットもワンタッチで外せ、内ぶたも扉のように開いて上げるだけで外せる。いずれも丸洗い可能
まぜ技ユニットはカバーを外して洗えるので衛生的。両側のクリップを倒すだけでカンタンに外せる
蒸気カバーも間単に外せて丸洗い可能
ホットクックを1週間、我が家の夕食作りにガチで使ってみた。炊飯は別として、普段忙しいせいもあり電気圧力鍋(週末の作り置き用)とフライパンを多用する筆者なのだが、普段使いの鍋としてホットクックは購入予定だ。シンプルな理由だが、本当に手間がかからないのに美味しい! メニューによって異なるが、「調理時間」では基本的には電気圧力鍋が早い。そして、「美味しさ」でみると電気圧力鍋と同等(食材によって異なるので互角)という印象だが、正直、「手軽さ」の面でホットクックが勝っている。予約や保温ができるというのは、忙しい人にとってかなり重宝する。さらに、行える調理の守備範囲の広さ。狭いキッチンをどううまく使うか工夫せざるを得ない環境にあって、かなりありがたい。
美味しくヘルシーでありながら、調理が手軽、後片付けが手軽、アレンジが手軽……と、毎日忙しいけれどご飯作り担当の筆者の立場から見て、他の調理系家電と比べてマイナス要素が、今のところみあたらない。
冷蔵庫にあるもので適当に作った「無水トマトチキン煮込み(アラビアータ風味)」。似たメニューを参考にセットすればたいてい上手くいく。この時ブイヨンを入れ忘れて途中で開けて入れたが、問題なし。この気楽さも筆者は気に入った。美味しかった〜!
お菓子メニューの「野菜ジュースのケーキ」をアレンジして作った“五穀入りホットケーキミックスを使った謎のケーキ”。フワッとはしなかったが、なぜか蒸しパンのようなもっちり感があとを引くヘルシーケーキに
メニュー設定の早見表にようなシートが付属。ビニール加工が施してあるのでキッチンでも気兼ねなく使えて便利。慣れるまでこれがないと設定を間違えてしまいそう
ちなみに、「ホットクック」は“ほっとく”からきているそうで、よく見ると型番もHT99(ホットクック)になっているあたり、親しみを感じてしまう(笑)。マイナス要素ではないのだが、リクエストとして強いてあげるならば……、価格がもう少しだけお手頃だったらなおよかった、かな?