特別企画
洗濯王子に学ぶアイロンがけの楽しみ方

簡単・時短! 社会人ならマスターしたいワイシャツのアイロン法

こんにちは、洗濯家の中村祐一です。皆さんはアイロンがけが好きですか?「めんどうな家事」というイメージから、ついアイロン不要の服ばかり着てしまうという方も多いのではないでしょうか。「アイロンがけまでが洗濯」と考えている僕にとって、それは少し残念なこと。そこで今回は3回に渡ってアイロンの使用法をお伝えし、その楽しさを知っていただきたいと思います。第1回はアイロンがけの基本に加え、ビジネスマンなら避けて通れない「ワイシャツのアイロンがけ」についてお届けします。

 

第2回 普段着を格上げ! カットソーやニットのアイロン法

第3回 お疲れ気味の洋服をよみがえらせる! 困った時のお助けアイロン技

アイロンがけは「洋服のメイクアップ」です

僕は家ではTシャツやパジャマ、下着までアイロンがけをします。驚かれることが多いですが、それは衣類にとってのアイロンがけは女性が化粧をするのと似ていると思っているから。スッピンも悪くはないですが、きれいにメイクする(しわを伸ばす)ことで清潔感が加わって見違えるほどキレイになり、着ていて気持ちがよいのです。アイロンがけがうまくなると自宅で洗える服も増えますよ。

素材ごとに適温を守り力を入れ過ぎないこと

アイロンは「なんとなく衣類の上を滑らせるだけ」ではもったいないので、正しい操作法をマスターしておきましょう。操作法といっても、「スチームのオン/オフ(スチーム/ドライ)」。アイロンを衣類に付ける「プットアイロン」なのか、浮かせてスチームだけでしわをのばす「フロートアイロン」なのか。これを使い分けていくだけなので簡単です。ただしかける時は、力を入れ過ぎないように注意してください。しわを伸ばすのは主に熱とスチームなので、衣類にかかる圧力はアイロンの重み程度で十分。軽くすべらせるように動かしましょう。

洋服にアイロンを付けた状態で滑らせます。綿のシャツなど、しっかりしわを伸ばしたい場合に使用。素材や衣類の状態に合わせてスチーム/ドライを使い分けます

アイロンを洋服から1cmほど浮かせ、スチームを当てながら動かす方法。ニットやシルクなどやわらかい素材に使うことが多いです

使用温度は、洗濯タグのアイロンがけに関する絵表示を確認して設定しましょう。適温が異なる衣類が複数ある場合は、低い温度のものからかけていくと「アイロンの温度が高いまま低温表示の服に当ててしまった」という失敗をしなくてすみますよ。

温度の目安は、高:180〜210℃、中:140〜160℃、低:80〜120℃。アイロンがけができない表示(アイロンマークに×)になっている場合は、フロートアイロンでスチームを当てるだけならOKです

【2017年2月10日追記】
2016年12月より、洗濯表示が改定されました。新しい洗濯表示についてはこちらをチェック!
知らなきゃ損! 新しい洗濯表示の正しい読み方をマスターしよう

アイロンは適度なスチームの量と重さがあると使いやすい

軽量なコードレスアイロンの手軽さもよいですが、綿のシャツなどしっかりしわを伸ばしたい衣類が多い場合は、持った時に「すこし重いかも?」と感じるくらいのアイロンのほうが使いやすいと思います。スチームの量はなるべく多いものを選びましょう。

僕が普段自宅で愛用しているのは、ティファール「アクアスピード5336 FV5336J3」。重量は1.4kgと、少し重めでサイズもコンパクトとはいえませんが、その分しわが伸びやすいです。交流式で温度やスチームの量が低下しにくいのも◎

スチームを出す時に使用するボタンはハンドルの上にあることが多いのですが、「5336 FV5336J3」はハンドルの下にトリガーがあるタイプ。長時間押していても指が疲れにくく、ハンガーにかけた服にスチームを当てる時も使用しやすいので気に入っています

 

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ワイシャツは細かい部分からかけていきます

アイロンの基本的な扱い方がわかったところで、さっそくワイシャツのアイロンがけにチャレンジしてみましょう。余計なしわがよりにくく、時短でかけられるポイントは以下の通りです。覚えておいてくださいね。

1、 衿(えり)、ボタン、カフス、袖、うしろ身頃(みごろ)、前身頃の順にかける
2、 ボタンは裏側からかける
3、 前身頃はうしろ身頃に重ねてかける

アイロンは基本的に前進と後退の往復でかけていきます。スチームで前進して繊維をやわらかくし、ドライで後退して湿気を飛ばすことで、アイロンで作った形状をキープしやすいですよ。または、霧吹きなどで湿らせてその後ドライアイロンでもOKです。

まずは衿から。スチームで進み、ドライで戻しましょう。空いているほうの手で軽く引っ張るようにしながらかけるとやりやすいです

ワイシャツの向きを変えて、ボタン部分にかけていきます。表からかけるとボタンの間を縫うようにアイロンを滑らせる必要があってめんどうですが、裏側からかければスチーム/ドライの1往復で完了!

同じ要領で、カフスも裏からかけましょう。細かい部分ですが、ここでもスチーム/ドライを使い分けるとよりぱりっと仕上がります

袖はアイロンをかける前に内側の縫い目をきっちり合わせておくのがポイント

袖はアイロンをかける前に内側の縫い目をきっちり合わせておくのがポイント

まずは合わせた縫い目をプレスして固定。そこからスチームアイロンを外側に滑らせることでしわがよりにくくキレイに仕上がります

タックが入ったカフスと袖の境目は、カフスを少し持ち上げタックにアイロンの先端を入れるようにするとキワまでアイロンが当たります

身頃部分は、背中の内側から左右半分に分けてかけます。家庭用のアイロン台には面積的に半分くらいしか乗せられないことが多いので、こうすることで余計なしわよるのを防ぐことができます。

うしろ身頃がアイロン台に当たるように配置して、裾から上に向かってスチーム←→ドライを繰り返します

裾から上に向かってスチーム←→ドライを繰り返します

背中にタックがある場合は、形を取ったタックの起点下に指を入れておくとまっすぐにアイロンがけできます

背中にタックがある場合は、形を取ったタックの起点下に指を入れておくとまっすぐにアイロンがけできます

衿はピンと立った状態を作ってアイロンで形を取っておきます。着た時に衿がきれいに立ちますよ

衿まわりはピンと立った状態を作ってアイロンで形を取っておきます。着た時に衿がきれいに立ちますよ

前身頃は、うしろ身頃に重ねてかけます。こうすることでワイシャツの向きを換える時間が短縮できるだけでなく、動かしてしわになるのを防げます

反対側も同様にかけたら完成です。熱や湿気が残ったままたたむとシワになりやすいので、しばらくハンガーにかけておきましょう

細かく説明したのでちょっと手間がかかるように見えてしまったかもしれませんが、慣れれば3分程度で完了するはずです。カジュアルなシャツでもかけ方は同じ。休日の装いにも活躍するので、ぜひ覚えてみてください。ちなみに、時間がない時は衿と袖口、前身頃だけにかけるという“超時短ワザ”もありますよ。ただし、「ジャケットを脱がない」という条件付きです(笑)。

第2回のテーマは「普段使いのアイロン」です

ワイシャツのアイロンがけはマスターできそうでしょうか? 第2回では普段着の印象をワンランクアップさせるカットソーやニットなどへのアイロンの当て方についてお話しします。

第2回 普段着を格上げ! カットソーやニットのアイロン法

第3回 お疲れ気味の洋服をよみがえらせる! 困った時のお助けアイロン技

中村祐一

中村祐一

国家資格のクリーニング師で、洗濯アドバイザー。“洗濯王子”の愛称で呼ばれ、テレビや雑誌などの各種メディアでも活躍中。自身のホームページでも、洗濯に関する相談などを受け付けている。

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