あなたのおうちの洗濯機は清潔ですか?

洗濯王子に聞く! 意外と知らない「洗濯機の掃除法」

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突然ですが、みなさんの家の洗濯機は清潔ですか? 専用のクリーナーで洗濯槽をたまーにきれいにするだけという方も多いのではないでしょうか。でも、そもそも洗濯機って、どこの掃除をどのくらいの頻度ですればいいの? など、わからないことだらけ。そこで今回は、洗濯機の掃除について学びたいと思います。教えてくださるのは、「洗濯王子」としてテレビや雑誌で活躍中の洗濯のプロ・中村祐一氏。価格.comスタッフの自宅にお招きし、洗濯機を一緒に掃除しながらレクチャーしてもらいました!

<関連記事>洗濯王子に聞く! 意外と知らない洗剤の選び方・使い方

洗濯といえばこの方。洗濯王子は今日もさわやかです!

洗濯といえばこの方。洗濯王子は今日もさわやかです!

洗濯機の掃除は、自宅にあるものでできる!

価格.com:今回は、洗濯機の掃除方法について教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします! まず、道具は何を用意すればいいでしょうか?

洗濯王子:必ず用意したいのは、歯ブラシ、タオル、漂白剤です。バケツか桶もあるといいですね。

歯ブラシやタオルなどは、もちろん使わなくなったもので大丈夫

歯ブラシやタオルなどは、もちろん使わなくなったもので大丈夫

掃除するポイントは大きく分けて3つ

価格.com:洗濯機はできる限り清潔にしたいですが、余計なところまで触って故障したら……と思うとむやみに触れません。「ここをきれいにすればOK」というポイントを教えてください!

洗濯王子:押さえておきたい掃除場所は、

(1)洗剤投入ケース、ごみ取りネット、乾燥フィルター、排水フィルターなど
(2)フタの裏やパッキンの裏、洗濯層のフチなど、陰になる場所
(3)洗濯槽

以上の3つです。掃除する順番も、(1)→(2)→(3)の順で行うといいですね。なお、縦型、ドラム式、どちらのタイプでも基本的な掃除法は同じです。

今回掃除するのは、価格.comスタッフの自宅にある一般的な縦型洗濯機。乾燥機能はついていません

今回掃除するのは、価格.comスタッフの自宅にある一般的な縦型洗濯機。乾燥機能はついていません

(1)洗濯の質が低下する原因にも! 細かいパーツは外して洗いましょう

洗濯王子:まずは、洗剤投入ケース、ゴミ取りネット、乾燥フィルター、排水フィルターなど、細かい部分のケアから。これらが汚れていると、洗濯物に汚れが付いたり、ニオイの元になります。また、洗濯機が正常に機能しない原因になり、運転時間や乾燥時間が長くなるなど洗濯の質が低下。電気代が余計にかかってしまうこともあります。つまり、洗濯のコストが上がってしまうんですね。

価格.com:洗濯物をきれいにできないうえに、電気代まで上がるなんて……。絶対清潔にしておきたいですね。細かい部分まできれいにするにはどうしたらよいですか?

洗濯王子:外せるパーツは、できる限り外して洗ってください。ぬるま湯につけながら歯ブラシでこすって汚れを落とすだけで、簡単にきれいにできますよ。

今回掃除をした洗濯機の場合は、洗剤投入口とゴミ取りネットを外します

今回掃除をした洗濯機の場合は、洗剤投入口とゴミ取りネットを外します

ぬるま湯につけながらこすると、スルスルと汚れが落ちていきます。洗剤を使う必要はありません

ぬるま湯につけながらこすると、スルスルと汚れが落ちていきます。洗剤を使う必要はありません

ゴミ取りネットは、本体側にも汚れがこびりついていることもあるので必ずチェック!

ゴミ取りネットは、本体側にも汚れがこびりついていることもあるので必ずチェック!

洗濯王子:ドラム式や乾燥機能つきの縦型洗濯機場合は、乾燥フィルターや排水フィルターも外して、同様の方法で洗ってください。

ドラム式や乾燥機能つきの縦型洗濯機の乾燥フィルターや排水フィルターも、外してこすり洗いします

乾燥フィルターや排水フィルターも、外してこすり洗い。写真はドラム式洗濯機の排水フィルター

(2)陰になる場所までしっかりタオルで拭き取る

洗濯王子:次は、フタやパッキンの裏、洗濯層のフチなどをきれいにしていきます。このあたりは陰になっているので見逃しがちですが、凹凸が多く、ほこりや洗剤カスなどが溜まりやすい場所。タオルを手に巻き付けるようにして、しっかり拭き取りましょう。手が届かない部分は、歯ブラシでこすってもいいですよ。

このようにタオルを手に巻きつけて使うと、広い部分は手の全体で、細かい部分は指先で、という風に、手をうまく使ってキレイに拭き取れます

凹凸部分や洗濯槽のフチに汚れがごっそり。この汚れ、洗濯物に付着する可能性があるそうです

凹凸部分や洗濯槽のフチに汚れがごっそり。この汚れ、洗濯物に付着する可能性があるそうです

洗濯槽を少し傾けるようにしてフチを露出。隠れた汚れも見逃さないで!

洗濯槽を少し傾けるようにしてフチを露出。隠れた汚れも見逃さないで!

つねに陰になっている部分は、懐中電灯などで照らしてチェックするのも手

つねに陰になっている部分は、懐中電灯などで照らしてチェックするのも手

ドラム式の場合は、洗濯層のパッキンの内側まで拭きます

ドラム式の場合は、洗濯層のパッキンの内側まで拭きます

洗濯王子:洗剤や柔軟剤がこびりついてしまっている部分は、お湯をかけて溶かしてからこするといいですよ。お湯の温度は60℃くらいがベスト。ぬるいと汚れが落ちませんが、熱すぎると洗濯機の故障にもつながりかねないので、温度は必ず守ってくださいね。

柔軟剤がこびりついた投入口にお湯を入れた途端、柔軟剤の強烈な香りが部屋に充満。かなりたまっていたようです

(3)洗濯槽の掃除は漂白剤が使える!

洗濯王子:最後は洗濯槽です。洗濯槽は、内側はきれいでも、外側はすごく汚れていることが多いんです。漂白剤(過炭酸ナトリウムなど、粉末の酸素系漂白剤)を使用して、裏側にこびりついた汚れをはぎ落としていきましょう。

価格.com:漂白剤は洗濯槽の掃除もできるんですね。でも、専用のクリーナーを使用しないのはなぜですか?

洗濯王子:もちろん、専用クリーナーを使用しても大丈夫ですよ。でも、漂白剤のほうがコスパがいいですし、衣類用の漂白剤は残りを洗濯に使用できるというメリットもあるので。

価格.com:どのように使うのですか?

洗濯王子:まず、洗濯槽にたっぷりお湯を入れます。ドラム式洗濯機の場合は、バケツ1杯分ほどでOKです。そこに、漂白剤を入れます。特に黒かびが気になる場合は、「キッチンハイター」(花王)などの塩素系漂白剤を使ってもいいですね。ただし、塩素系の漂白剤は酸性のもの混ぜると、猛毒の塩素ガスが発生する可能性がありとても危険です。酸素系漂白剤には酸性のタイプもあるので、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は一緒に使わないようにするのが安全です。

価格.com:酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は一緒に使わない! 覚えました。

洗濯王子:僕の場合、洗濯槽の掃除用には花王「ワイドハイター」の粉末を指名買い。水に溶けると泡が立ち、その泡が汚れをはじくので、こびりついた洗剤カスなどもはがして落とすことができます。

花王「ワイドハイター」は「アルカリ性」の酸素系漂白剤です

花王「ワイドハイター」は「アルカリ性」の酸素系漂白剤です

→価格.comで、花王「ワイドハイター 粉末タイプ」をチェック!

価格.com:ちなみに、洗濯槽にためるのは、水ではだめですか?

洗濯王子:お湯を使ったほうが、汚れを落としやすくなります。めんどうでも、ぜひお湯を用意してください。

お湯の温度は、60℃くらいがベストですが、最低でも40℃あれば大丈夫

お湯の温度は、60℃くらいがベストですが、最低でも40℃あれば大丈夫

洗濯槽にお湯を入れる前に(1)で外したパーツを付け直しておくと、一緒にきれいにできます

洗濯槽にお湯を入れる前に(1)で外したパーツを付け直しておくと、一緒にきれいにできます

価格.com:お湯が洗浄力を高めてくれるんですね。漂白剤は、どのくらいの量を入れるのですか?

洗濯王子:使用量の目安は、「過炭酸ナトリウムは、水10Lに対し50g」「塩素系漂白剤は、水10Lに対し50cc」です。洗濯槽専用のクリーナーを使う場合は、パッケージで規定量を確認してくださいね。

今回はお湯が45L入っているので、225gを目安に投入

今回はお湯が45L入っているので、225gを目安に投入

洗濯王子:お湯を入れた洗濯機に漂白剤を入れたら、洗濯機を3分程度空まわししてください。よく混ざったら、そのまま最低2〜3時間置いておきましょう。できればひと晩つけ置くとより効果的です。

漂白剤とお湯がよく混ざるよう、少しだけ洗濯機を運転させます

漂白剤とお湯がよく混ざるよう、少しだけ洗濯機を運転させます

「ワイドハイター」は、投入後すぐに発泡。30分ほどして泡が落ち着くと、洗濯槽からはがれた汚れが見えてきます。なんとも気持ちいい!

洗濯王子:なお、ドラム式の場合は、時々ドラムを回して洗濯槽全体に漂白剤の成分を行き渡らせる必要があります。「つけおき洗い」のコースや、「槽洗浄コース」などがあれば、利用するといいですよ。

つけ置きしている間は洗濯機の外側や洗濯機の下を掃除して、時間を有効活用しましょう

つけ置きしている間は洗濯機の外側や洗濯機の下を掃除して、時間を有効活用しましょう

洗濯機の掃除は月1回できれば理想的

洗濯王子:つけ置き後、衣類は入れずに、「洗い」→「すすぎ」→「脱水」で運転させれば、洗濯機の掃除は終了です! ただ、1回では汚れが落としきれず、残った汚れがその後も浮いてくる場合があります。汚れがひどい場合は、「洗い」→「すすぎ」→「脱水」を何度か繰り返して、汚れが浮いてこないことを確認ください。

価格.com:つけ置きの時間を除けば、30分もかからないんですね。もっと大変な作業かと思っていたので、予想より短時間でできた印象です。この洗濯機の掃除は、どのくらいのペースで行うのがいいのでしょうか?

洗濯王子:できれば月1回くらいのペースでできるといいですね。洗濯機の掃除をしてみると、本体の汚れや傷みなどにも気づきやすいと思います。こまめに手入れをすることで毎日の洗濯の質も上がりますし、洗濯機も長持ちしやすくなりますよ。

価格.com:月1回なら、私でもなんとかできそうです。むしろ、汚れが落ちる様子を見るのはちょっとした快感だったので、月1回の楽しみになるかも。中村さん、本日はありがとうございました!

中村祐一

中村祐一

国家資格のクリーニング師で、洗濯アドバイザー。“洗濯王子”の愛称で呼ばれ、テレビや雑誌などの各種メディアでも活躍中。自身のホームページでも、洗濯に関する相談などを受け付けている。

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2017.3.23 更新
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