一流の仕入れ人と焙煎士、IoT家電で実現した最高のコーヒー

極上の焙煎を自宅で楽しめるパナソニックのコーヒーサービス「The Roast」、体験してみない?

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近年、日本のコーヒー生豆の輸入量は増え続け、あわせて家庭用レギュラーコーヒーの販売量も増加しており、おいしいコーヒーを自宅で楽しみたいというニーズが高まっています。そのために、挽き立ての香りを堪能できるようにミルを用意したり、最適な抽出ができるコーヒーメーカーを厳選したり、はたまたハンドドリップにこだわる人もいるでしょう。しかし、コーヒーの味わいは生豆の品質で7割、焙煎で2割、つまり、一般的な消費者が入手する手間の段階で9割決まってしまうと言います。どんなにミルと抽出にこだわっても、コーヒーの1割程度のおいしさしか引き出せていなかったとは……残念です。だからといって、自分で焙煎までするのは非常にハードルが高いもの。そこで、パナソニックから“本当においしいコーヒーが味わえる”コーヒーサービス「The Roast(ザ・ロースト)」が始動しました。このサービスを利用すれば、一流の仕入れ人、焙煎士、そしてIoT家電によって極上のコーヒー体験ができるそう。その全貌をお伝えします。

「The Roast」のサービス開始は2017年4月上旬からですが、事前予約はすでに始まっています

「The Roast」のサービス開始は2017年4月上旬からですが、事前予約はすでに始まっています

「The Roast」って、どんなサービス?

The Roastは、焙煎機「スマートコーヒー焙煎機 AE-NR01」(以下、AE-NR01)の購入と定期的に頒布されるコーヒー生豆をセットで契約するサービスです。「AE-NR01」はイギリスのベンチャー企業「IKAWA」と提携して開発され、日本国内で安全に使用できるように調整されたほか、クラウド技術を搭載してIoT化されました。なぜ、IoT化しなければならなかったのかと言うと、一般人が焙煎を行うのは難しいうえに、焙煎方法も生豆の種類ごとに異なるからです。焙煎には豆の特徴を見極め、どのようなコーヒーをつくりたいかをイメージし、その味が作り出せるようにデザインする「プロファイル」が必要。焙煎中の音や香りの変化で煎り具合を調整するため、まず、一般人には無理だと言います。そこで、2013年焙煎世界大会「World Coffee Roasting Championship」で優勝した後藤直紀さんにプロファイルを一任し、1つの豆に焙煎度の違う複数のプロファイルを用意。そのプロファイルをAE-NR01に組み込みました。なお、AE-NR01で焙煎するにはBluetoothを介して連携したスマートデバイス(iOS端末)と専用アプリが必須。頒布される生豆のパッケージに記されているQRコードを専用アプリで読み込み、アプリ上に表示される焙煎プロファイルをAE-NR01に送信して操作します。

生豆をどの程度煎るかによって、同じ豆でも味わいや香りが変わってきます。焙煎には浅煎り、ライトロースト、ミディアム、ミディアムダーク、ダークロースト、深煎りといった焙煎度がありますが、The Roastには生豆にあわせて1豆ごとに2〜3パターンの焙煎プログラムを用意

浅煎りは豆が持つ香りが味わえ、深煎りは苦味やコクが増し、立体的な味わいが楽しめるようになるそう。実際にエチオピアとブラジルの生豆を浅煎り、深煎りしたコーヒーをいただきましたが、想像を超える変化に驚きました。たとえば、浅煎りの場合はブラジルよりもエチオピアのほうが酸味がありフルーティーな感じでしたが、深煎りになると苦味はエチオピアのほうが強い印象。異なる豆の味を楽しむだけでなく、1つの豆で変化する味を堪能するのもオツですね

生豆の調達はコーヒーの生産国に直接おもむいて仕入れている石光商事株式会社が担当。3種セット(5,500/月)と2種セット(3,800/月)から選べるようになっており、3種セットの場合、毎月3種類の生豆が自宅に届きます
※1パック200g入

「香りを楽しむ」「味わいを楽しむ」「マッチングを楽しむ」「アレンジを楽しむ」といった4つのテーマに分類された生豆が、季節にあわせて届くようになっています

パッケージについたQRコードを専用アプリで読み込むと、該当する「豆カード」がダウンロードされます。豆カードには焙煎度の違うプロファイルが入っているので、好みのものを選びましょう

どんなふうに焙煎するの?

スマートフォンを使って焙煎すると聞くと、めんどうそうなイメージを持たれる方もいるでしょうが、専用アプリでQRコードを読み取り、豆カードをダウンロードしてしまえば、あとは開始ボタンをタップするだけ。本体のボタンをあれこれ操作する必要はないので、むしろシンプルで簡単な印象です。さっそく、どのように焙煎するのか手順を見ていきましょう。なお、焙煎機「AE-NR01」は温風で生豆を煎る「熱風焙煎」を採用しており、煎り具合にあわせて温度や風量が調整されます。さらに、焙煎しながらチャフ(生豆表面の皮)を除去できるようにもなっているので、手入れもラクなのだそう。

生豆をAE-NR01にセット。一度に焙煎できる量は50gで、その分量で約4杯分のコーヒーが入れられるそうです

生豆をAE-NR01にセット。一度に焙煎できる量は50gで、その分量で約4杯分のコーヒーが入れられるそうです

豆カードにある「ロースト開始」をタップすると、本体にある釜の予熱が始まります。予熱時間は約5分

豆カードにある「ロースト開始」をタップすると、本体にある釜の予熱が始まります。予熱時間は約5分

予熱が完了したら生豆がセットされた部分をひねって、釜へ投入。同時に焙煎がスタートします

予熱が完了したら生豆がセットされた部分をひねって、釜へ投入。同時に焙煎がスタートします

焙煎中の音は下の動画のとおり。会話を阻害するほどの運転音はしないので、リビングで使用しても問題なさそう。焙煎していると、どんどんコーヒーの香りが強くなってくるのがたまりません。

構造を見てみましょう。ヒーターで熱された風で生豆を焙煎するのですが、ファンにより旋風が起こるため、煎ると同時にチャフを取り除くことができ、チャフだけを左側にある容器に分離することができます。チャフはコーヒーの雑味の原因となるため、豆に混じらないことはおいしさにつながる重要なポイント

焙煎が進むにつれ、白かった生豆がどんどん茶色に! 約10分で焙煎は完了しました

焙煎が進むにつれ、白かった生豆がどんどん茶色に! 約10分で焙煎は完了しました

チャフは左下にある容器にすべて運ばれたようです

チャフは左下にある容器にすべて運ばれたようです

焙煎したコーヒー豆を容器に入れる瞬間が気持ちいいので、ぜひ動画でご覧ください(下の動画参照)。チャフの容器を外し、空の容器をセット(容器は2つ同梱)。本体のボタンを押せば、一瞬で豆が容器に移ります。

焙煎されたコーヒー豆にはチャフはまったく混じっていません!

あとは、豆をミルして抽出すればOK。ご存知だと思いますが、焙煎した豆は1か月も経つと油が浮いたり、酸化してしまうなど時間が経つほどに劣化していきます。コーヒーを最高の状態で味わうためには、焙煎してから早いタイミングでミルしなければなりません。そう考えると、自宅に焙煎機があるほうが“いつもおいしいコーヒー”を楽しめそうですね。

焙煎してから2か月経過した豆と焙煎したばかりの豆をミルしたコーヒー粉の香りを比べてみたところ、新鮮なほうの香りは爽やかで際立っていました

なお、新鮮な豆はコーヒー豆に含まれる炭酸ガスが抜けていないので、ドリップした時にコーヒー粉がふくらみます

AE-NR01単体の価格は10万円(税別)。ダウンロードした焙煎プロファイルで稼動するようになっているので、自分で用意した生豆を好きなように焙煎することはできません

初期投資が高めに感じる価格設定ですが、もともとコーヒーマニアで自宅で焙煎もしていたという焙煎士・後藤さんによると家庭用の焙煎機の中にはなかなか納得できるものがなかったそう。AE-NR01には合格点が出せたので、今回、焙煎プロファイル提供に協力しようと思ったと言います。世界一の焙煎士が太鼓判を打つのだから、性能は間違いないはず!

The Roastのサービス申し込みは公式サイトへ(外部リンク)

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌の白物家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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2017.6.26 更新
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