ワンランク上の上質なビアサーバー

amadanaの本格ビアサーバーなら、家飲みでも超絶クリーミーな泡が堪能できる

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「ビールは泡を飲むものだ」とまでは言わないけれど、ビールの味わいを大きく左右するのはやっぱり泡。どんなにおいしいビールを購入しても、家飲みでは、店の奥にさん然と輝く銀色の樽からほとばしる、マイルドかつクリーミーな泡はなかなか再現できない。

そんななか、近年注目を集めているのがビアサーバー。ビールのノベルティとして発売されることも多く、店で飲むようなクリーミーな泡を再現できると好評だ。ただ、セッティングがめんどうだったり、ノベルティ感が前面に出たデザインに辟易することも多い。ところがこの「amadana本格ビアサーバー BEERGO(ビアルゴ)AMD-001」(以下、ビアルゴ)は、セッティングが簡単なうえに保冷機能付きだという。これはぜひ試してみるべきだろう。

ザ・プレミアム・モルツ「マスターズドリーム」をはじめ、さまざまなビールを用意して試してみた

ザ・プレミアム・モルツ「マスターズドリーム」をはじめ、さまざまなビールを用意して試してみた

サントリーの最高峰ビール「マスターズドリーム」のうまさにリスペクトを込めて開発されたこだわりのビアサーバー

「ビアルゴ」は、引き締まった黒にゴールドをあしらった高級感あふれるデザイン。約3万円という強気の価格設定なので、実際に高級ではあるのだが。

本体の中央には、サントリーの生んだ“醸造家の夢”のキャッチフレーズで人気のビール、ザ・プレミアム・モルツ「マスターズドリーム」のロゴが輝いている。これには理由がある。「ビアルゴ」は、amadana代表取締役社長・熊本浩志氏が「マスターズドリーム」の味わい深さに感動し、そのコンセプトをデザインごと表現しようということで生まれた製品なのだ。ノベルティ的な存在のビアサーバーとは一線を画す出自というわけだ。

本体はABS樹脂製だが、マット調に仕上げられているので安っぽさはあまりない。ゴールドの部分はアルミ製だが、ハンドルに合皮を使うことによって、全体として高級感がある仕上がり。さすがのamadanaクオリティだ。

本体サイズは140(幅)×450(高さ)×240(奥行き) mm、本体重量は約1.7kg

本体サイズは140(幅)×450(高さ)×240(奥行き) mm、本体重量は約1.7kg

トレイには高品質なウォータープリントを採用しているらしく、一見本物の木目と勘違いしてしまいそう。本体の脇には保冷機能運転時の排気口がある

「ビアルゴ」の泡生成機能は、1秒間に58,000回という高出力超音波によるもの。プロペラなどで泡を作り出す簡易的なものとはまったく違う。保冷機能も、簡易的なビアサーバーでは氷や保冷剤などによる擬似的な保冷となるところを、「ビアルゴ」はペルチェ式保冷機能を搭載しているため、しっかり温度キープしてくれる。よく冷えたビールをこよなく愛する日本人としてはうれしい。なお、電源はACアダプター方式となっている。保冷機能を考えれば、当然か。

背面のスイッチはスライド式で、左から電源の「オン」「オフ」「電源と保冷機能オン」。通常の「オン」では保冷機能は働かないので、保冷機能を使用したい場合は、一番右までスイッチを動かす必要がある

「ビアルゴ」は初回のみ、使用前にチューブを洗浄する必要がある。この時、注ぎ口の下のボタンを押して、上部をパカンと開けるのだが、このボタンが意外に固い。片手では無理だったので、両手で本体をホールドして親指でグッと押し込むとやっと開いた。ビールを入れるたびにふたの開閉が必要になるので、この点は、か弱い女子では難儀するかもしれない。

付属の洗浄用カップに水を入れてチューブを挿し、通水させる。これでチューブの洗浄は完了だ

付属の洗浄用カップに水を入れてチューブを挿し、通水させる。これでチューブの洗浄は完了だ

飲み干して、ゲップとともに飛び出してきたのは、「高いだけある」という感想

使用する際は、上部のふたを開けて、内部に缶やビンを取り付けるだけだ。「ビアルゴ」は、ビールをセットする庫内全体を加圧する仕組みになっているため、缶へのパーツ装着などのめんどうな工程は必要なく、開栓したビールにチューブを挿し入れるだけですむのがうれしい。

まず、最初に試したのは、開発のきっかけとなったサントリーのザ・プレミアムモルツ「マスターズドリーム」。栓を抜いたビンを本体の中へ入れる。なお、「ビアルゴ」の保冷機能は冷却機能ではないので、あらかじめビールは冷蔵庫で冷やしておく必要がある。

パーツ装着の必要がないということは、サイズ(500ml缶以下、もしくは76(直径)×185(高さ)mm以内)さえ合えば、形状は自由ということでもある

本体にビールをセットし、注ぎ口と一体化したチューブの先端をその中へ

本体にビールをセットし、注ぎ口と一体化したチューブの先端をその中へ

注ぎ口部分を元に戻してふたを閉める。ガチッとハマるのは、全体加圧式だからだろうか

注ぎ口部分を元に戻してふたを閉める。ガチッとハマるのは、全体加圧式だからだろうか

さあ、いよいよビール注ぎの儀式。おおかたのビアサーバーと同じように、ハンドルを手前に倒せばビールが注がれ、反対側に倒せば泡出しモードとなる。注ぎ速度は思ったよりもスルスルと速い。家庭用ビアサーバーというものは、じわじわ注がれるという常識がひっくり返った瞬間だ。

ハンドルを奥に倒して泡を追加するのは結構楽しい。ビールそのものと泡の黄金比率は7:3ということで、それを目指したが、結構難しい。個人的には7:3派ではなく、8:2派なので、もっと泡が少ない方が好みなのだが

出てきた泡は、そのまま顔に塗ると美肌になれそうなくらい、なめらかなテクスチャー

出てきた泡は、そのまま顔に塗ると美肌になれそうなくらい、なめらかなテクスチャー

手で注いだものと飲み比べてみると、泡の1粒ひと粒の大きさの違いが一目瞭然

手で注いだものと飲み比べてみると、泡の1粒ひと粒の大きさの違いが一目瞭然

ひと口飲んでみて衝撃が走った。「マスターズドリーム」は手で注いでも十分おいしいと思っていたのだが、まったく違う。ビールそのものの味わい自体は変化ないのだが、泡がまったくの別物だ。手注ぎのビールの泡がパチパチと陽気に弾ける若さだったのが、「ビアルゴ」で注いだビールの泡は唇に当たるとふんわりやわらかい。ビールの泡を飲むと空気を飲み込んでいる感覚になりがちだが、これはクリームを舐めているようだ。そして、その隙間から黄金色の液体がホップの苦味をピリリと効かせながら流れ込んできて、最高のパフォーマンスを展開する。

構造的に、中身を全部注ぎ切るのは難しいようだ。新橋あたりの中高年が“一番濃いところ”と評する程度が瓶に残っていた

グビグビと飲み干して、ゲップとともに飛び出してきたのは、「高いだけある」という感想だった。これはもう、店舗にある銀色の樽から導かれるタイプのレベル。家飲みでまさかこのクオリティが味わえるとは……。正直、今まで家庭用のビアサーバーを使用しても、めんどうなわりに店レベルにはほど遠い体験が多かっただけに、これは感動ものだ。店舗にある生ビール樽サーバーには炭酸ガスが注入されており、そのためにほとばしる力が強く、きめ細かい泡が生まれるが、AC電源をつないでいるとはいえ、炭酸ガス充填など一切なしでこのクオリティを生み出せるのはすごい。

500ml缶もセット可能だから、複数人でも楽しめる!

「マスターズドリーム」が305mlの少量だったため、「ビアルゴ」にセットして注ぐと、1杯でなくなってしまう。もう1杯飲んだり、ほかの人に振る舞うためには、都度中身を入れ替えなければならない。これはちょっと忙しすぎる。取扱説明書によると500mlまでセット可能とのことで、500ml缶をセット。これだと2杯分、しっかり取れるので、乾杯も可能だ。だんだん楽しくなってきた。

相変わらず本体を開けるボタンに手こずるが、入れ替え、セットなどは徐々に手早くできるようになった

相変わらず本体を開けるボタンに手こずるが、入れ替え、セットなどは徐々に手早くできるようになった

現実的には350ml缶などよりも、500ml缶での使用がメインになると思う。それでも2杯程度ずつになってしまうが、冷蔵庫への行き来も半減するので、よしとしたい。また、350ml程度なら1回で注いでしまうのでその必要はないが、保冷機能を使用すれば500ml缶で2度に分けて飲むときでもきっちり冷たいままなのが、地味にうれしい。

クセのあるビールもグンとおいしくなる泡マジック! さあパーティーの始まりだ

こんな風に格段にビールをおいしくしてくれる「ビアルゴ」。こうなったら、ほかのビールも試してみたい。

苦いビールはマイルドな泡で飲みやすくなる

まずは、以前あまりに苦くて普通に飲むのは途中で断念したことのあるビール「インドの青鬼」でチャレンジしてみたところが、これも驚き。不思議な香りにしか感じなかったホップ臭のきつい青鬼が、マイルドな泡のおかげでとても飲みやすくなった。

通常の倍以上のホップを使用した輸入ビールで、アルコール値も7%と高めだ

通常の倍以上のホップを使用した輸入ビールで、アルコール値も7%と高めだ

もちろん苦味が取れるわけではないのだけれど、最後まで飲みきれるほどのレベルまで青鬼の表情がやわらいだ感覚

「ハイネケン」も“生風”に

こちらも、試してみたかったのが、最近地元のカフェ・ダイニングで飲んで目覚めた「ハイネケン」の生の再現。缶で飲む場合は、炭酸のビリビリ感が今ひとつに感じて、積極的に選ぶブランドではなかったのだが、そこで飲んだ「ハイネケン」の生は実においしくて、感動したのだ。

「ビアルゴ」で擬似的に「ハイネケン」の生に迫れるのではないか

「ビアルゴ」で擬似的に「ハイネケン」の生に迫れるのではないか

グラスに注いで飲んでみる。予想は当たった。これはカフェ・ダイニングで飲んだ「ハイネケン」の生の味わいだ。これは素晴らしい。

泡でこんなにも味が変わるのか……

泡でこんなにも味が変わるのか……

発泡酒さえもうまくする泡のチカラ!

もうひとつ、試しておくべきだと感じていたのは、いわゆる発泡酒系である。ビアサーバーにビールじゃないものを入れるのはどうかと思ったが、ビール系発泡酒は泡立ちが今ひとつ本来のビールとは違うというのが定説。最近では企業努力でかなり肉薄してはいるのだが、それでも本物のビールにはかなわないというのが正直なところ。でも、ビールのおいしさが泡にあるのなら、泡を改善するとビールレベルのおいしさで発泡酒も楽しめるのではないかと気になったのだ。

さあ、サントリー「金麦」で実験だ

さあ、サントリー「金麦」で実験だ

普通に注いでいるぶんにはビールと変わらない。問題は泡。向こう側にハンドルを倒して、いざ! 出てきた、クリーミーでマイルドな泡。そうか、こういう用途にも使えるのか。

クリーミーな泡によってビール度が格段にアップする。これはすごい。驚きの連続だ

クリーミーな泡によってビール度が格段にアップする。これはすごい。驚きの連続だ

プラスチックボールが入っている「ギネスドラフト」には不向き

ただひとつだけ、「ビアルゴ」の実力が発揮できなかったのがキリンの「ギネスドラフト」缶。泡生成が思うようにうまくいかなかったのだ。

筆者は黒ビールも好きなので、黒くてマイルドな泡というのを作りたかったのだが……

筆者は黒ビールも好きなので、黒くてマイルドな泡というのを作りたかったのだが……

非常に残念。スカスカと音がするばかりで泡が出てこなかった

非常に残念。スカスカと音がするばかりで泡が出てこなかった

念のため手で注いでみたところ、普通に泡が立った。不思議だなと精査していたら、そもそも「ギネスドラフト」缶は、手で注いだ時でも芳醇な泡立ちを実現できるために中にプラスチックボールが入っているのだった。おそらく、そのボールが悪さをしているのだろう。泡を出そうとしても咳き込むような音がして、うまく使用できなかった。

後片付けもそこそこ楽。チューブはしっかり乾燥させておこう!

通常ビアサーバーというのは、清潔に使用するためにはメンテナンスが不可欠。パーツが多いとなくしがちなうえに、めんどう。酔っ払っていると、時にまとめてゴミ箱に放り込みたくなってしまうこともある。その点も「ビアルゴ」は優秀で、注ぎ口と一体化したチューブを、最初に使用した洗浄用カップで通水洗浄するだけでOKだ。カビ防止のために、チューブをしっかり乾燥させるのは忘れずに。

完璧を期するなら、チューブは取り外して丸洗いできる

完璧を期するなら、チューブは取り外して丸洗いできる

トレイとアルミプレートも外して丸洗い可能

トレイとアルミプレートも外して丸洗い可能

まとめ

各種銘柄のビールよりおいしく味わわせてくれる「ビアルゴ」。この微細な泡の実力はお見事だ。同じ価格で味わうなら、多少めんどうでも「ビアルゴ」を使って楽しみたいと思わせるくらい高密度のクリーミーな泡で、ビールの実力を3割増ししてくれる。

価格は家庭用ビアサーバーとしては高額だが、店舗レベルのビールを家飲みで味わえることを考えれば、決して高すぎる投資ではないと感じた。数回の寄り道を我慢すれば、おいしいビールが日常的に家で味わえるようになるのだから。ビール党の人は、導入して決して損はしないだろう。

ビールに合うおつまみを用意して、いろいろな銘柄のビールを取っ替え引っ替え楽しむのはかなり楽しい。少人数のパーティーにもぴったりだと思う

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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2017.12.15 更新
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