“イケてるボディ”になれるちょっとした動作を、“パーソナルトレーナー・おぜきとしあき”がレクチャーする。5回シリーズでお届けする今週の「通勤途中にできるワザ」は、電車で座った際にさりげなくできるトレーニング。歩行中につまづきやすいといった“ちょっとかっこ悪い”が改善できる。
座った状態でカバンを足の甲に乗せ、つま先を持ち上げて約10秒キープ。足の裏を床につけて少し休んだら、また上げる。これを10回程度繰り返してみるといい。
1.膝の上にカバンを乗せるのが通常スタイル
2.足の甲にカバンを下ろす。落ちないように、持ち手は掴んでおこう
3.バッグを乗せたままつま先を上げて、その状態を約10秒間保持する
どのトレーニングにも共通するが、動かすスピードはゆっくりめを心がけよう。頂点でキープすることが重要なので、がんばれるようなら10秒以上続けてもOK。
今回のトレーニングの狙いは、姿勢。イケてる男は、立ち姿や歩く姿もさまになっているものだ。そのために重要なのが、スネの前面にある前頚骨筋(ぜんけいこつきん)。前頚骨筋は膝関節の位置を適切に保つ役割があり、衰えてくると足に対して膝関節がうしろにずれ、体重がかかと側にかかって後傾の姿勢になってしまう。また、つま先を上げる力も落ちてしまうため、つまづくことが多くなる。最近、つまづきやすくなったな……という人は要注意だ。前頚骨筋は普段の生活の中で自然と鍛えることは難しいので、意識して動かすようにしてみよう。
「しっかり効かせるためは、正しい姿勢で行うことが大切です。男性の場合、足を開いてしまう方が多いですが、膝は真っ直ぐ前に向け、つま先も同じ向きになるように座りましょう。膝の関節は横から見て90°になることを意識し、背すじも伸ばしておくほうがいいですね。前頚骨筋を鍛えるだけでなく、座った時のきれいな姿勢も身につくかも。電車で座るのが難しいなら、自宅や会社で行ってもOKです」
足を投げ出した状態ではカバンの重さが、スネに乗ってしまう
重さを的確に伝えるだけでなく、姿勢がきれいだと印象もアップ!
とても単純なことではあるが、重量を増やせば負荷も高まる。荷物が重くなってしまった日は、トレーニングのチャンスと思えば道中が楽しくなるかも!?
きちんとしたカバンでなく、買い物した際の紙袋で行ってもOK
執筆:増谷茂樹