“イケてるボディ”になれるちょっとした動作を、“パーソナルトレーナー・おぜきとしあき”がレクチャーする。今週の「家にある身近なモノを使ったトレーニング」で利用するアイテムは、ベルト! 背中が丸まり、お腹が突き出ただらしない姿勢を矯正しよう。
椅子とベルトを用意する。足にベルトを巻いてグーッと開くだけなので、難易度も手間も低め。長さ調整ができるベルトが最適だが、どうしてもない場合は幅が広めの紐でも代用できる。
1.背もたれから離れて椅子に腰掛け、足を少し開く。左右に指1本ずつ入れられる程度の余裕をもたせて、膝上にベルトを付ける
2. ベルトを引きちぎるぐらいの意識で、思い切り膝を外側に開こう。10秒ほど力を入れ続けたあと、力を抜く
今回鍛えるのは、骨盤を支える骨盤底筋や大腰筋などの筋肉群。骨盤まわりの筋肉が衰えてくると、骨盤がうしろに傾き、お腹が前に出た猫背になってしまう。「体重は増えてないのに、最近お腹が出てきた」という人は、もしかすると骨盤が後傾しているのかもしれない。的確な動作でないと刺激できないインナーマッスルが手軽に鍛えられる。
骨盤を支える筋肉は放っておくと、年齢とともにどんどん衰えていきます。年齢よりも若く見える人は、肌やシワ、髪の毛の影響もありますが、姿勢もよいもの。そんな姿勢をキープするために欠かせないインナーマッスルが、ベルトを巻いて押し開くという動作で鍛えられます。椅子に座っている時に数十秒ほどトライするだけなので、気が向いた時でかまわないのでやってみてください。トレーニングの手順はとても簡単ですが、背筋を伸ばして座る、いわゆる“姿勢がいい”と言われる状態で行うことを忘れずに。1度してみただけでも、立った時の骨盤の納まりの違いを感じるでしょう。
猫背にならないように、視線は前にしておこう
つま先が外側に開きすぎているのはNG。膝とつま先の向きを揃えることを意識する
あまり骨盤の位置が変わったような感覚が得られない時には、ベルトの幅を少しだけ広げてみよう。目安は両足の外側に指2本が入る程度。些細な違いだが、腰まわりの筋肉にかかる負荷は大きくなる。
ベルトをあまりゆるめると的確に骨盤まわりの筋肉に作用しなくなるので、両指2本ずつの余裕までに留めよう
執筆:増谷茂樹