スマホ付属のイヤホンからのステップアップに最適!

3,000円で買える!プロが選びぬいた高コスパな良音質イヤホン5選!

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AVライターが厳選! 3,000円前後で買える高コスパな良音質イヤホン

以前からいろいろなところで紹介している話なのだが、スマートフォンで音楽を聴く場合、付属のイヤホンを使うのではなく、まずは3,000円前後の市販カナル型イヤホンの購入をオススメしている。なぜなら、この価格あたりから、付属イヤホンに対してハッキリと違いのわかる音質を持ちあわせている製品が増え、それらを活用することで音楽がとても楽しく感じられるようになるからだ。

もちろん、それにはいくつかのポイントがある。第一のポイントはコストだ。付属品のイヤホンは、付属品だからこそ原価コストはたかがしれている。しかも、スマートフォンは機能性が一番のウリであって、次に画面の美しさやカメラが重視され、音質は二の次。iPhoneが“スマートフォンで音楽を楽しむ”文化を創り上げたために、仕方なく追従しているメーカーも少なくない。

近頃は、他社製品との違いをアピールするため音質に力を入れているメーカーもあるが、スマートフォン自体の音質は気にしていても、付属品までしっかりフォローしているメーカーは少数派となっている。パッと思い浮かぶのは「HTC 10」くらいのもので、XPERIAですら別売のソニー製イヤホンを推奨しているくらい。スマートフォンにとって、付属のイヤホンはコストを裂きにくいアイテムなのだ。

ちなみに、iPhoneに関しては、そもそもヘッドホン出力端子がなくインラインDAC(とイヤホン)を付属しているが、以前よりかえって音質が低下してしまったと感じる人が圧倒的多数だったりする。残念ながら、iPhone7の音質を向上させるには別のアプローチが必要となるが、そのあたりは以前の記事を参考にして欲しい。

続いて、ふたつ目のポイントとなっているのが、ここ数年で3,000円前後イヤホンのクオリティが格段に向上したことだ。正確には、音質のいい製品がいくつも登場してきたというニュアンスのほうが近いのだが、そのきっかけとなったのがベリリウムコーティングを施した振動板を採用する(当時)無名ブランドの中国製イヤホンたち。これらの製品の、価格からは想像できない音のよさがヘッドホンマニア(普段は数万円〜数10万円の製品を使っているユーザー)たちの間で話題となり、並行輸入が大いに盛り上がった時期があった。その盛り上がりに呼応して、韓国系メーカーや国内メーカーもこの価格帯に力を入れはじめ、瞬く間にクオリティアップを果たすこととなった。いま、とても“オイシイ”、コストパフォーマンスの高い価格帯となっているのだ。

以前から人気のあるプライスゾーンだけに、このカテゴリーの全ての製品がハイコストパフォーマンスなワケではないのだが、オススメできる製品が格段に増えたのは確かだ。特に、スマートフォン付属品と比較すると、音質も音漏れも圧倒的なクオリティ差を持ち合わせている。ということで、今回はいま注目の3,000円前後クラスのなかでも、特に推薦したい製品を紹介していこう。

目次
1. 1MORE 「Piston Classic」
2. ソフトバンクC&S 「SoftBank SELECTION music piece SE-1000」
3. 上海問屋「ハイレゾ対応 10mmダイナミックドライバ搭載 カナル型イヤホン 914266」
4. オーディオテクニカ 「ATH-CK330M」
5. iSOUND「MUIX IX1000」
まとめ

【関連リンク】《2017年》おすすめイヤホン15選!人気の製品を6つのタイプ別に紹介

1MORE 「Piston Classic」
ベリリウム振動板採用で大きな話題を呼んだXiaomi「Piston」の復刻版

1MORE 「Piston Classic」

3,000円前後クラスにハイコストパフォーマンス旋風を巻き起こしたカナル型イヤホンの最新モデル。まだ1MOREブランドではなく、メーカー名のXiaomiで販売されていた「Piston」が、価格からは想像できない音のよさを持っているとオーディオマニアの間で話題となった製品であり、ベリリウムコーティング振動板採用ドライバーの音質的優位性が認知された製品でもある。その後、いったん生産を終了したものの、復活を望む声が多く集まり、1MOREブランドの「Piston Classic」として復活した。ちなみに、この「Piston Classic」では全く同じデザインのアルミ筐体を採用するものの、ドライバーはチタンコーティング振動板を採用するタイプに変更されている。カラーバリエーションは、グレー、ゴールド、ピンクの3色を用意する。

その音質を一言で表すと、ダイレクト感の高い、ヌケのいい音。チタンコーティングドライバーの特徴なのだろう、高域にちょっとしたクセはあるものの、それがかえって清々しい音に感じさせてくれる。何よりも、グッと前にせり出してきて、生き生きとした歌声を楽しませてくれるボーカルが素晴らしい。この価格帯における、最新リファレンスの役割を担う良質な製品といえるだろう。

ソフトバンクC&S 「music piece SE-1000」
VGP2年連続金賞!リモコン付きでスマホとの相性も抜群な高コスパな1台

SoftBank SELECTION music piece SE-1000

ソフトバンクのスマートフォン系アクセサリー製品などを企画開発しているソフトバンクセレクションのカナル型イヤホン。キャリア系のオリジナル製品だけに、より幅広いユーザーに向けたスタンダードモデル、といったキャラクターを与えられており、税込2,500円未満という価格帯はもとより、7色ものカラーバリエーションが用意されている。また、絡みにくいフラットケーブルを採用するなど、使い勝手にも配慮されている。

しかしながら、「music piece SE-1000」最大のアドバンテージといえば、価格からは想像できない良質なサウンドだ。アルミニウム切削のハウジング内部には、ネオジウムマグネットを採用する8mm口径ドライバーを搭載。付帯音の少ない、ピュアなサウンドを楽しむことができる。なかでも特徴的なのが、女性ボーカルの生き生きとした歌声だろう。声にしっかりとした厚みを持ち、それでいて細やかなニュアンスまで伝わってくる表現力の高さは、この価格帯では望外のものといえる。

上海問屋「ハイレゾ対応 10mmダイナミックドライバ搭載 カナル型イヤホン 914266」
ベリリウム振動板を採用した話題のハイレゾ対応格安イヤホン

ハイレゾ対応 10mmダイナミックドライバ搭載 カナル型イヤホン 914266

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低価格ながらも高機能だったり良質だったりするハイコストパフォーマンス製品の展開を行っている、上海問屋ブランド。近年はPC関連製品だけではなくオーディオ製品にも力を入れているが、なかでもカナル型イヤホンはかなりの製品数を展開している。そのなかでも格別の存在といえるのが、こちらの製品だ。

上海問屋ブランドらしいというべきか、これといった製品名がなく直販ページには「ハイレゾ対応 10mmダイナミックドライバ搭載 カナル型イヤホン 914266」と記載されているが、実は上海問屋の女性向けブランド「Lady Crown」のオリジナルモデルとなっていて、パステルカラーの販売用ケースが用意されている。

肝心のドライバーは、ベリリウムコーティングをも施した10mm口径のダイナミック型を採用。筐体もアルミ製と、価格の割にしっかりとした作りとなっている。カラーバリエーションはパステル系のピンク、ブルー、グリーン3色を用意する。スマートフォン用のリモコンは採用されていない。

気になる音質はというと、ダイレクト感が高く、付帯音はほとんど感じず、音色表現もストレートなので、楽曲本来の魅力をしっかり引き出してくれている。同時に、解像感もなかなか良好で、アコースティック楽器の細かいニュアンスまでしっかりと伝えてくれる。いっぽうで、メリハリ表現はかなり強め、低域も量感多めのセッティングだが、フォーカス感がしっかりしているため、迫力満点の、気持ちいい音を存分に楽しむことができる。Jポップとの相性はバッチリだ。

オーディオテクニカ 「ATH-CK330M」
オーディオテクニカならではの生き生きとしたサウンドを楽しめる1台

オーディオテクニカ 「ATH-CK330M」

国内有数のヘッドホンメーカーであるオーディオテクニカは、多数の製品ラインアップを有しているのは皆さんご承知の通り。そのなかでも、カナル型イヤホンのスタンダードクラスに位置づけされているのがこの「ATH-CK330M」だ。

新設計の10mm口径ドライバーをはじめ、メリハリのある低音を再生する専用ダクトを設けるなど、スタンダードモデルであっても音質に対するこだわりはしっかりと投影。同時に、装着面に高弾性のエラストマーを採用することで安定したフィット感を獲得。絡みにくくタッチノイズを軽減する楕円型コードや、4サイズのイヤピースを付属するなど、ユーザビリティに関しても一定した配慮がなされている。さらに、10色ものカラーバリエーションが用意されているのも嬉しいかぎりだ。なお、この「ATH-CK330M」には、ショートケーブルを採用する「ATH-CK330S」やリモコン付きの「ATH-CK330i」「ATH-CK330iS」などもラインアップされている。

ややドライなイメージの、からっとした清々しいサウンド。同時に、フォーカス感が高く、骨子がしっかりとしたサウンドキャラクターにより、ハードロックなどはグルーブ感の高い生き生きとした演奏を楽しませてくれる。このあたりのサウンド表現は、オーディオテクニカならではというべきか。スタンダードクラスにおいても、同社ならではのサウンドポリシーがしっかりと反映されているのは、素晴らしい限りだ。

いっぽう、ボーカルはややハスキーなイメージの音色傾向で、いつもよりちょっとだけ大人っぽい歌声を聴かせてくれる。これはこれで魅力的だ。何よりも、サウンドクオリティとしては出色の出来映えといえる。(物質的な)各部の仕上げの丁寧さもあわせて、なかなかに良質な製品といえる。

iSOUND「MUIX IX1000」
サウンドコントローラーを使って1台で2種類の音色楽しめるユニークなイヤホン

iSOUND「MUIX IX1000」

iSOUND「MUIX IX1000」


某有名TV番組などで紹介され、3,000円前後クラスの注目度を全国区に押し上げた製品のひとつ。OEMで確かな実績を持つ韓国メーカーのオリジナルブランドMUIXのスタンダードモデルで、自社開発した10.1mm口径のダイナミック型ドライバーを採用している。同時に、独自技術となる「AC(Air Cycle)Control Technology」を搭載し、ハウジング部のサウンドコントローラーを切り替えることで、「Flat Sound(フラットサウンド)」と「Active Bass(アクティブベース)」、2つの音色楽しむことができる。リモコン付のケーブルは、絡みにくいフラットタイプを採用。カラーバリエーションは、ブラック、レッド、グリーン、ホワイトの4色が用意されている。

まずは「Flat Sound」で試聴。奔放な鳴りの、メリハリのあるサウンドを楽しませてくれる。やや音に荒っぽさはあるものの、まずまずの解像感が確保されているうえ、歌声の生き生きとした様子が魅力的に感じられるため、あまり気にならない。特に、ボーカルが声を張り上げた時のヌケのよさは、なかなかのものだ。

続いて、サウンドポジションを「Active Bass」に変更して試聴。こちら、確かに低域のボリューム感が増して迫力のサウンドになってくれるが、ドンシャリへシフトしたイメージではなく、単に低域の量感が増えたイメージ。楽曲や好みによっては、こちらの方がいい、といった場合もあるだろう。なによりも、2つのバランスをユーザー自身がチョイスできるのは嬉しいかぎり。この機能も含め、この価格帯の製品としてはなかなかの力を持ち合わせているといえる。

まとめ

というわけで、今回は5つの製品を紹介させていただいたが、今回紹介させていただいた製品以外にも魅力的な製品はまだまだある。予算を実売3,500円程度まで確保できれば、ZERO AUDIO「CARBO BASSO ZH-DX210-CB」やFischer Audio「TOTEM Paco」、AKG「Y23」、サトレックス「Tubomi DH298-A1」、RHA「MA350」、エレコム「EHP-CH2000」、SKULLCANDY「INK'D」、iSOUND「MUIX IX3000」などもターゲットに入ってくる。いずれもコストパフォーマンスの高い良質な製品なので、ぜひとも量販店等で試聴して、自分にとってのお気に入りを選び出してほしい。

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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2017.10.21 更新
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