レビュー
LINEメッセージのやりとりができる唯一のスマートスピーカー

実用度はどれくらい? LINEスマートスピーカー「Clova WAVE」全方位チェック

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LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」。独自開発の音声アシスタント機能「Clova」と連携し、さまざまな機能を音声で操作することができる

2017年は“スマートスピーカー元年”と呼ばれるほど、スマートスピーカーが大きな注目を集めている。スマートフォンの次に来るデバイスとして、各社がかなり力を入れており、日本でも年末にかけてGoogle「Google Home」シリーズやAmazon「Echo」シリーズなど、各社からさまざまなタイプのスマートスピーカーが続々と発売されている。

スマートスピーカーはまだまだ登場したばかりで何ができるのか知らない人も多いと思うが、簡単にいうと、話しかけて(音声対話で)操作できるIoTスピーカーだ。ネットにつながっているので、音楽ストリーミングサービスやネットラジオを聴いたり、質問したことに音声で答えてくれたりしてくれる。さらに家のテレビやエアコン、照明などのIoT家電をコントロールできるものもある。

今回はそんな大注目のスマートスピーカーの中から、LINE「Clova WAVE(クローバーウェーブ)」を取り上げたい。スマートスピーカーの要となる音声アシスタント機能に、LINE自らが独自開発した「Clova」を採用し、LINEとの連携機能も用意されているなど、非常に見所が多い本製品。先行販売期間を経て、10月5日からついに正式発売されたが、はたして現時点での実用度はどれほどのものなのか。さっそくレビューしていこう。

存在感のある円錐型のスピーカー本体。バッテリー内蔵でどこでも使用できるのは便利

LINEが手がけるスマートスピーカーは、現在「Clova WAVE」と「Clova Friends」の2モデルがラインアップされている。第1弾モデルとして発売されたClova WAVEは赤外線機能などを搭載した現行モデルのフラッグシップ、Clova Friendsは、Clova WAVEから赤外線機能などを省いたエントリーモデルといった位置付けとなっている。今回取り上げるのは、前者のClova WAVEだ。

価格は14,000円(税込)だが、2018年1月31日までの期間限定で定額音楽配信サービス「LINE MUSIC」の12か月利用権がセットになった「Clova WAVE+LINE MUSICセット」が、公式サイトや家電量販店にて12,800円(税込)の特別価格で販売されている。

手元に届いたClova WAVEを最初に見て、まずビックリしたのが大きさだ。円錐型のユニークな形状を採用した本体は、カタログスペックだと、約86.25(幅)×201.05(奥行)×139.84(高さ)mmという結構存在感のあるサイズだ。1リットルのペットボトル程度の大きさがあり、重さも998gとほぼ1Kg。持つとかなりズッシリしていることがわかる。

iPhone Xを横に並べてみてもわかるように、かなりの大きさだ。

iPhone Xを横に並べてみてもわかるように、かなりの大きさだ。

Clova WAVEを使うには、初期設定時にスマートフォンが必要となる。初期設定は非常に簡単で、手持ちのスマートフォンに専用アプリ「LINE Clova」をインストールした後、LINEアカウントでログインし、画面に指示された手順どおりに無線LANを設定してやればOK。すでにLINEを使用しているスマートフォンなら、LINEアカウントのログインも簡単だ。設定後は、アプリを立ち上げなくても使えるほか、スマーとフォンとBluetoothで連携して、ワイヤレススピーカーとしても使える

本体の側面は全面が黒いファブリック素材で覆われており、内部には360度に音が広がる無指向性スピーカーシステムが搭載されている。スピーカー構成は、2.5インチ/20Wのウーハー1基と、1インチ/5Wのツイーター2基。音質は悪くないが、やや迫力不足にも感じる。

本体の天板には、タッチセンサー搭載のボタンが6つ用意されており、ボリュームの調整や曲の再生・一時停止のほか、プレイリストの再生などを割り当てられるショートカットキーが3つ用意されている。各ボタンの内側部分には、円状にLEDが配置されており、ボリュームの大きさやClova WAVEの状態や反応に応じて光る仕組みだ。

天板には6つのタッチボタンに加え、ボリュームの大きさやClova WAVEの状態や反応に応じて光るLEDも用意。スピーカーのボリュームは、音量に応じて円状のLEDの長さが変わるようになっている

また、本体の底面にある半透明のパーツ部分にもLEDが仕込んであり、Clova WAVEの状態や反応に応じて、天板のLEDと連動して緑色や白色などに光る。Clova WAVEに“Clova(クローバー)”と呼びかけると、緑色に点灯して指示の待ち受け状態になり、「音楽をかけて」や「今日の天気を教えて」などの指示を出せる。LEDが360度の全方向に明るく光るので、離れた場所からでもClova WAVEの状態が把握できるのは便利だ。このほか、本体の裏側下部には、電源とマイクのON/OFFスイッチ、充電ポートが配置されている。本体の充電は、付属の専用ACアダプターと電源ケーブルで行う形だ。

ACアダプターのケーブル差し込み口と、充電ケーブルの片側は形状がUSBなのだが、本体の充電ポートは専用形状となっている

他社からいろいろなスマートスピーカーが発表されているが、Clova WAVEは他にはないハードウェア的な特徴がある。それがバッテリーの搭載だ。Clova WAVEには5,000mAhのバッテリーが搭載されており、バッテリー駆動だけで音楽再生なら約3時間、待機状態だと約5時間の利用が可能となっている。持ち手のない円錐型の本体が持ち運ぶ際につかみにくいという弱点はあるものの、室内の好きな場所に手軽に移動させて使えるというのは非常に便利だ。

バッテリー駆動が可能なClova WAVEなら、コンセントのない部屋の真ん中に設置したりもできる

バッテリー駆動が可能なClova WAVEなら、コンセントのない部屋の真ん中に設置したりもできる

現時点で実際にできることは?

LINE初のスマートスピーカーは、現時点での実用度はどれほどなのか。まずは、2017年11月末時点で、実際にどんなことができるかをざっくりまとめてみた。

@音楽ストリーミング再生。「LINE MUSIC」にある4000万曲以上の楽曲を楽しめる。再生中の曲名を教えてくれる機能も便利
A今日や明日の天気や降水確率の情報。お出かけ前に天気や気温がわかるのは服選びに重宝する
Bアラームやタイマーの設定。カップラーメンを作るときや目覚ましを設定するのに便利。手が使えないときでも声だけで操作できるのはありがたい
C占い情報。設定した誕生日で星座占いが可能だが情報量はやや少ない
D日時や曜日の情報。暗い部屋でも声だけで現在時刻を把握できる
➅Google カレンダーに登録した予定の情報を聞ける。iCloudのカレンダー情報など、ほかのスケジュール情報は未対応
Eradikoと連携して、ラジオの再生ができる。普段からラジオを聴いている人には嬉しい機能だ
Fニュース情報。LINEニュースから気になるジャンルの見出しを伝えてくれる
GLINEメッセージの送受信。Clova WAVEに登録した家族用のLINEアカウントと音声でのやり取りが可能
Hテレビと照明の音声リモコン機能。音声で赤外線リモコン対応のテレビや照明を操作できるが、対応機器が限られている

現時点では受け答えできる機能がまだ少なく、スマートフォンの音声認識アシスタント機能に比べると見劣りしてしまう部分もあるが、機能アップデートによって使える機能は着実に増えつつある。現時点が完成形ではなく、日々できることが増え、使いやすく進化していくというのはスマートスピーカーならではの利点だろう。

音声で操作するスマートスピーカーにとってもっとも重要な音声認識力については、Clova WAVEが設置してある方向にしっかりと顔を向けてちゃんと発声すれば認識するが、聞き間違えや小さな声では反応してくれないことも……。呼びかけるのに、それなりの声量が必要となる点はまだまだ改善の余地がありそうだ。また、テレビから流れてきた、まったく呼び声とは違う音声に反応してしまうこともたまにあり、その点は早期に改善してほしいところではある。

正式販売からまだ日が浅いので、多少の誤認識や無応答なのは仕方ないとは思う。今後の性能向上に期待したいところだ。

専用アプリ「LINE Clova」では、無線LAN接続などの各種基本設定の変更等が行えるほか、Clova WAVEでできることの説明や使い方もわかるようになっている

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