新製品レポート
サラウンドも2chもハイクオリティに楽しむ

リビングの“高音質AVセンター” に! マランツ薄型AVアンプ「NR1609」

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近年、家庭のリビングにある映像/音声デバイスは、テレビやBDレコーダーだけに限らない。スマートフォンやパソコン、ゲーム機などで映画や音楽を楽しむのは当たり前だし、さらに各コンテンツを従来のディスク再生やファイル再生のほか、“配信”で楽しむスタイルも一般的になっている。

ハード機もコンテンツも多様化している今、これらをスマートに使いこなして充実したエンタメライフを送るなら、リビングに置きやすい“薄型AVアンプ”に注目したい。マランツが発表した新モデル「NR1609」は、スリムな本体にマランツならではの高音質設計を投入した1台だ。

「NR1609」のメーカー希望小売価格は90,000円(税別)で、2018年6月中旬発売予定

「NR1609」のメーカー希望小売価格は90,000円(税別)で、2018年6月中旬発売予定

薄型デザインながら、仕様は本格志向!

NR1609は、昨年発売の前世代モデル「NR1608」から受け継いだ、本体高さ10.5cmという薄型サイズが特徴的だ。それでいて、マランツのフルサイズAVアンプに通じる本格志向の仕様となっている。

スリムな本体に7基のパワーアンプを内蔵する7.1ch出力モデルで、定格出力は50W/ch(8Ω、20Hz〜20kHz、THD+N 0.08%)。4Ωスピーカーも駆動可能なハイパワーを確保している。HDMIポートは入力8/1出力を装備。全端子が4K/60p信号のパススルー伝送、HDCP 2.2規格に対応しており、HDR規格はHDR10/Dolby Vision/HLGの3つに準拠する。

本体サイズは440(幅)×105(高さ)×378(奥行き)mmで、前世代モデルと同じ。カラーはブラックとシルバーゴールドの2色をラインアップする。日本市場では、従来はブラック1色のみの展開だった

スピーカー端子は全チャンネル同一のスクリュー式で、バナナプラグにも対応する本格仕様

スピーカー端子は全チャンネル同一のスクリュー式で、バナナプラグにも対応する本格仕様

テレビラックに収まるスリムさ。リビングの“高音質AVセンター”として活用できるスペックだ

テレビラックに収まるスリムさ。リビングの“高音質AVセンター”として活用できるスペックだ

シルバーゴールドのはカラーは、見た目の圧迫感が低いので、リビングの棚に置いてもマッチングする

シルバーゴールドのカラーは、見た目の圧迫感が低いので、リビングの棚に置いてもマッチする

サラウンド再生も2ch再生も! AVアンプをマルチに楽しもう

ホームシアター用オーディオフォーマットとしては、最新のDolby Atmos/DTS:Xをサポートするなど、スリムタイプながら本格的な機能性を備えている。また、トップスピーカーのない環境でDTS:Xサウンドを再現する「DTS Virtual:X」にも対応した。音場補正機能は、マランツ製AVアンプでおなじみの「Audyssey MultEQ」を採用する。

マランツでは、リビングでの使用がメインで考えられるNR1609について、従来のサラウンド再生だけでなく、2chの音楽再生機能の高さもアピールしている。

音楽再生機能としては、スマートフォンなどのBluetooth接続やUSB接続はもちろん、Wi-Fiも内蔵しているので、ネットワークオーディオ再生やインターネットラジオの聴取も行える。さらに、従来モデルにはなかったMMフォノ入力端子が追加され、アナログレコードプレーヤーとの接続に対応したのもポイントだ。

また、AVアンプのスタンダードカラーであるブラックに加え、オーディオ機器に多いシルバーゴールドの新カラーが追加されたことも、オーディオ用途との親和性を高めている1要素と言えるだろう。

Wi-Fiを内蔵しており、ネットワーク再生機能に対応。ネットワーク/USB経由で、最大192kHz/24bit PCM、5.6MHz DSDの再生が行える。「HEOS」テクノロジーもサポートし、HEOS対応機器と連携させてマルチルーム再生が可能

フロントのUSBポートは、USBメモリーのほか、USB-HDDを接続することもできる

フロントのUSBポートは、USBメモリーのほか、USB-HDDを接続することもできる

従来モデルにはなかったMMフォノ入力端子も追加された

従来モデルにはなかったMMフォノ入力端子も追加された

最近トレンドになっているアナログレコードも楽しめる

最近トレンドになっているアナログレコードも楽しめる

新設計でさらに高音質化した7chフルディスクリート構造

ここからは、NR1609の設計についてご紹介しよう。オーディオ回路と電源回路の仕様を大きくブラッシュアップし、従来モデルから大幅な高音質化を図っていることに注目されたい。

その内部は、アナログフルディスクリート設計で、全7チャンネルを同一構成としている。パワーアンプ部に採用されるエルナー社製カスタムコンデンサーの使用割合を前世代機より増やし、品種や容量を見直すことで、新しくなった電源部とマッチングさせている。

電源回路は、キーパーツを大幅にアップグレード。6,800μFのエルナー社製カスタムブロックコンデンサーを2基配置する構成としたほか、高速で安定した電源供給が行えるよう、整流ダイオードの電源容量を10Aから25Aへ向上させた。

パワーアンプをヒートシンクに1列にマウントするインライン配置を採用し、サラウンド再生時のつながりのよさを高めている

新しくなった電源部とあわせて、パワーアンプなどの周辺回路をチューニングすることにより、徹底的にサウンドを追求しているのがNR1609のポイントだ

音質の要となるDACには旭化成エレクトロニクス製「AK4458VN」、DSPにはシーラスロジック製「CS49844A」を搭載する。いずれもチップ自体は評価の高かった従来モデルから継承しているが、DAC部の出力抵抗には、高精度な薄膜型金属皮膜抵抗を新たに採用し、サウンドディティールの表現力向上を図った。

DAC部には、従来と同じ旭化成エレクトロニクス製 32bit 8ch DAC「AK4458VN」を採用。S/Nと分解能を高め、よりきめ細かなサウンド再生を図っている

DSP部も従来と同じで、シーラスロジック製のクアッドコアDSP「CS49844A」を採用し、処理能力を高めている

DSP部も従来と同じで、シーラスロジック製の32bitフローティングポイント・クアッドコアDSP「CS49844A」を採用し、処理能力を高めている

また、DSPやネットワーク、USB部などデジタル回路への電源供給には、専用のトランジスタを配置し、アナログ回路との干渉を抑えている。挿入するコンデンサーの種類や定数は、NR1609にあわせて最適になるよう、マランツのサウンドマネージャーが改めて選定を行ったものを採用している。

シールドによって回路間のノイズ飛び込みを押さえ、電源ラインに流入するノイズはデカップリングコンデンサーを用いて除去。また、デジタル電源回路の動作周波数を通常の3倍に高速化し、サウンドに影響のない範囲でスイッチングノイズを可聴帯域外へシフトする構成となっている

マランツではNR1609を、テレビやスマホやゲーム機などリビングのさまざまなプレーヤー機器とつながる“AVセンター”としてアピールしている。多機能のコンパクトな筐体で、しっかりと“マランツのサウンド”を継承するのがポイントだ。

テレビと組み合わせてカジュアルに使えるAVアンプを選ぶとき、リビングに設置できる省スペース性を気にかけつつも、音質のクオリティや機能性にも妥協したくないユーザーにとって、有力な選択肢となる1台だろう。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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