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Astell&KernハイレゾDAP全機種一斉レビュー!SP1000/SE100/SR15/AK70MKII/KANNの特徴を徹底解説

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新コンセプトモデル「KANN」

新コンセプトモデル「KANN」

新コンセプトモデル「KANN」

Astell&Kernシリーズとしては唯一の例外といえる、厚みのあるボディを持つのが「KANN」だ。その代わりに、ヘッドホン出力とは別のライン出力端子を用意(それぞれ3.5mmアンバランスと2.5mmバランスが用意されているため計4つの出力端子を持つ)し、充電&ファイル転送用のUSB Type-C端子とUSB AUDIO出力用のmicroUSB端子を1つずつ搭載、さらにmicroSDに加えてSDカードスロットも用意するなど、多機能を誇るモデルに仕立てられている。

本体上部には、ヘッドホン出力(3.5mm/2.5mm)とライン出力(3.5mm/2.5mm)の計4系統の出力探端子を用意

本体下部には、充電&ファイル転送用のUSB Type-C端子、USB AUDIO出力用microUSB端子、microSDとSDのダブルカードスロットが並ぶ

また、音質の要となるDACには旭化成エレクトロニクス製「AK4490」を搭載。現在のラインアップとしては唯一のシングルDAC搭載モデルとなるが、先のヘッドホンアンプ部や低ジッターを実現するVCXOクロックの採用など、音質に関してもかなり注力している様子がうかがえる。

その結果、「KANN」はなかなかに魅力的なサウンドを聴かせてくれる。解像感については最新モデルに及ばず楽曲によっては物足りなさを感じることもあるが、聴かせどころがよいのだろう、帯域バランスも整っていて、かつボーカルやメイン楽器の音色がにじまず確かな存在感を主張する明瞭度の高いサウンドキャラクターを持ち合わせている。

おかげで、2時間3時間と続けて試聴していても聴き疲れすることはほとんどない。機能性の高さとも相まって、使い込めば使い込むほど手放しがたくなる、巧みなパッケージングを持ち合わせた製品といえる。実際、筆者もリファレンスとして大いに活用している。

■主な仕様
DAC:旭化成エレクトロニクス AK4490×1
リニアPCM:32bit/384kHz
DSD:DSD256
内蔵メモリー:64GB
外部メモリー:microSDカードスロット×1(最大400GBまで対応)、SDカードスロット×1(最大512GBまで対応)
連続再生時間:約15時間(FLAC/44.1kHz/16bit)
本体サイズ:71.23(幅)×115.8(高さ)×25.6(奥行)mm
重量:約278g

野村ケンジ
Writer
野村ケンジ
ヘッドホンをメインに幅広いジャンルで活躍するジャーナリスト。レビュー記事はもとより、VGPライフスタイル審査委員、ヘッドフォンブック・アワード審査員などの役割を通して、年間300製品以上のポータブルオーディオ新製品を試聴。また、YouTube「ノムケンLabチャンネル」やレインボータウンFM「ふわっと」など、幅広いメディアでの活動を行っている。
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遠山俊介(編集部)
Editor
遠山俊介(編集部)
2008年カカクコムに入社、AV家電とガジェット系の記事を主に担当。ポータブルオーディオ沼にはまり、家にあるイヤホン・ヘッドホンコレクションは100オーバーに。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットにも手を出している。家電製品総合アドバイザー資格所有。
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