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導入のメリットやデメリット、製品選びのポイントもくわしく紹介!

デスクトップオーディオに最適な小型プリメインアンプ注目6機種を試す

3. DENON「PMA-60」

DENON「PMA-60」

アルミ素材を活用したスタイリッシュなボディを持ち、フルデジタルプロセッシングをアピールポイントとするコンパクトサイズのプリメインアンプ。デノン独自の「Advanced AL32 Processing Plus」プロセッシングとQualcomm製デジタルアンプ「DDFA」の最新バージョンを組み合わせ、補間処理やボリューム調整、増幅までのすべてをデジタルで処理することで、アナログアンプで問題になる外来ノイズの影響を排除して、透明感のある分解能にすぐれたサウンドを追求している。このほかにも、PCからのノイズをシャットアウトする「デジタルアイソレーター」や「NEシリーズ」にも採用されているオーディオ用パーツを採用するなど、細部にわたってきめ細かい音質追求がなされている。

入力端子はとても多彩だ。DSD11.2MHzおよびPCM384kHz/32bitに対応したUSB端子のほか、同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×2、アナログRCA入力を用意。NFC対応のBluetoothレシーバーも搭載(コーデックはaptX Low Latency、AAC、SBCの対応)されているので、将来にわたって幅広く活用することが可能だろう。

「PMA-60」の背面インターフェイス部。USB×1のほかにも光デジタル×2や同軸デジタル入力×1などかなり豊富だ

「PMA-60」の背面インターフェイス部。USB×1のほかにも光デジタル×2や同軸デジタル入力×1などかなり豊富だ

外観は、200(幅)×86(高さ)×258(奥行)mmというコンパクトなボディサイズを持ち、縦置きも可能。しかも、縦置きにするとディスプレイ表示が自動的に90度回転してくれる。この配慮は大変ありがたい。

縦置きにも対応。縦置き時はディスプレイ表示も自動で回転してくれる

縦置きにも対応。縦置き時はディスプレイ表示も自動で回転してくれる

そのサウンドは、キレがよく、とてもパワフルな印象。同時に、良質なSN感を持ち合わせ、表現の細部までしっかりと伝わってくる。低域もフォーカス感が高く、「BS312」のウーハーをしっかりと動作しきってくれた。このサイズ、この価格からは望外といえるサウンドだ。

なかでも弦楽器の表現が素晴らしく、バイオリンはボーイングの強弱やストロークの様子までしっかりと伝わってくるため、演奏がとてもリアルに感じる。さすがにJポップなど高めの音圧が続く音源だと時にダイナミックレンジの限界というか、ややメリハリ表現の木目に甘さが見えてくるが、(「BS312」のような意地悪なスピーカーではなく)ごく一般的な特性のスピーカーであったら、そういった印象は感じないはず。それよりも、美音であることよりも、ありのままをストレートに表現しようとする素直なサウンドキャラクターにとても好感を持った。

DENON「PMA-60」の試聴テストの様子

DENON「PMA-60」の試聴テストの様子

ヘッドホン出力の音質もなかなかの完成度。スピーカー出力よりもさらにドライな音色傾向で、女性ボーカルなどは普段よりもハスキーな印象だが、解像感がしっかりと確保されており、かつ音場的な広がりもよいので、生き生きとしたサウンドが楽しめる。ヘッドホンアンプも兼ねたいという人は、なかなか有力な候補となりそうだ。

もちろん、いちばんの魅力はスピーカーに対する駆動力の高さだろう。この「PMA-60」だったら、よほどクセの強いスピーカーでもないかぎり、十全になってくれそう。サイズ感もあわせて、なかなか使い勝手のよい製品だ。

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