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約4年半の時を経て、今春ついにフルリニューアル!

音もデザインも飛躍的進化!オンキヨー最新カスタムIEMの魅力を徹底解説【前編】

耐久性と使い勝手に配慮した最新のT2コネクターとEstron製ケーブル

ここまで、マグネシウムBAドライバーや「IE-M」シリーズのサウンドチューニングについて紹介してきたが、オンキヨーの最新カスタムIEMの特徴はほかにもいくつかある。なかでも見逃せないのが、イヤホンのケーブルコネクターにT2コネクターを選択できるようになったことだろう。

ご存じない方のために解説すると、T2コネクターとは、デンマークのケーブルメーカーEstron社が開発したケーブルコネクター規格のことだ。Estron社の純正パーツは医療機器グレードの試験と認証をパスしているだけでなく、軍事・警察やNASAなどで求められる品質もクリアし、カスタムIEMのコネクターとして広く使用されている2ピンコネクターやMMCXコネクターと比べて、耐久性と信頼性が高いのが大きな特徴となっている。その耐久性・信頼性の高さから、有名レジャー施設のアクターが使用するデバイスのコネクターをMMCXからT2に切り替えたという逸話もあるそうで、イヤホン・ヘッドホン向け次期主力コネクターの最有力候補と目されているコネクターだ。

デンマークのケーブルメーカーEstron社が開発したT2コネクター。イヤホン・ヘッドホン向け次期主力コネクターの最有力候補との呼び声も高い

そんなT2コネクターの利点は、なんといっても挿抜しやすく、篏合性にすぐれる点だろう。2ピンコネクターやMMCXコネクターも挿抜はかなりしやすい部類だが、いっぽうで製造しているメーカーが非常に多いことによる弊害として、クオリティのばらつきがあることがあげられる。同じ規格なのにケーブルが外れやすかったり、コネクターベースの太さの違いで挿抜すらできないというものもあったりする。

いっぽう、T2コネクターは現時点でEstron社の純正パーツでしか提供されておらず、クオリティのばらつきが一切ない。特に嵌合性については、DAPやスマホから出るアナログ信号を音質劣化させることなくしっかりと伝えるといった点で非常に重要な要素であり、このあたりがしっかりと担保されているのは非常に心強いといえる。

また、嵌合性の高さから、IP67の防水防塵性能を実現している点も見逃せない。一度挿入するとがっちりかみ合うため、イヤホンリケーブルでよくある、イヤホンがクルクル回ってしまうといったことがない点も地味にうれしいポイントといえるだろう。

T2コネクターのプラグ部分を拡大したところ。嵌合性はもちろんだが、挿抜テストを2000回クリアするなど、耐久性も折り紙付きだ

ちなみに、オンキヨーの最新カスタムIEMでは、このT2コネクターを追加料金なしで選択できるようになっている。もちろん、これまでのリケーブル資産を生かしたいという人のために、MMCXコネクターも選べるようになっている。

また、T2コネクター/ MMCXコネクターを問わず、ケーブルはEstron社のBaxシリーズ(黒)が付属する。Estron社のケーブルといえば、極細のケーブルによる軽さとしなやかさで、有線イヤホンなのにケーブルの存在をあまり感じさせない点が大きな魅力だ。以前の「IE-C」シリーズに付属していたオヤイデ電気のケーブルも悪くはなかったが、取り回しや付け心地については、Baxシリーズのほうが断然よくなっている。

左が「IE-C」シリーズに付属するオヤイデ電気製のケーブル、右がオンキヨーの最新カスタムIEMに付属するEstron社のBaxシリーズケーブル。その細さとしなやかさから、Baxシリーズケーブルのほうが圧倒的に取り回ししやすい

「IE-C」シリーズに比べると、イヤホン本体の価格が多少値上がっているが、標準ケーブルがEstron社のBaxシリーズに切り替わっていること、MMCXコネクターだけでなく、追加料金なしで最新のT2コネクターを選択できることを考えると、お買い得感はかなり高いといえそうだ。

カスタムからオーダーメイドへ!さらに細かくカスタマイズできるようになった

カスタムIEMといえば、シェルの色やデザインなどをカスタマイズできるのが大きな魅力だ。オンキヨー初のカスタムIEM「IE-C」シリーズも、搭載BAドライバー数の違いによる3モデル×シェルの色12色×ノズルのサイズ/フィット感(「プロミュージシャン」「スタンダード」「スポーツ」)3種類を掛け合わせた全108通りのパターンが用意されていて、元々カスタマイズ性は高かったのだが、今回のリニューアルでは販売開始から約4年半の間に一般ユーザーやアーティストからいただいたフィードバックをもとにさらにカスタマイズ性を高め、オーダーメイドと呼べるくらいまで強化を図ったという。

たとえばイヤホン形状。これまでの「IE-C」シリーズでは、耳の形に沿って造型し、耳からあまり飛び出ないC型という形状1タイプのみのラインアップだったが、新たに登場する「IE-M」シリーズと「IE-J」シリーズでは、これまでのC型に加え、一般的なカスタムIEMで多いフェイスプレートを備えたD型という形状が選べるようになった。もちろん、「IE-C」シリーズ同様に、ノズルのサイズ/フィット感は、遮音性と快適性で選べる3種類から選択可能だ。

左がフェイスプレートを備えたD型、右がC型だ。D型はフェイスプレートの面積が大きいため、存在感がけっこうある

さらに、本体カラーも従来の12色に加え、ランプが灯すやさしい光をイメージした「Warm Lamp」「Dark Lamp」、ラメ入りで人気の「ギャラクシー」から派生した「Glitter Blue」「Glitter Purple」「Glitter Emerald」、ミリタリー好きに向けた「ARMY」「AIR FORCE」「NAVY」の新色8色が追加されて全20色へと拡大。ONKYOロゴも、従来のホワイト1色から、ホワイト/ゴールド/グレイッシュブルーの3色から選べるようになった。

最新カスタムIEM「IE-M」シリーズと「IE-J」シリーズで選べる全20色のカラー

最新カスタムIEM「IE-M」シリーズと「IE-J」シリーズで選べる全20色のカラー

大人の上質さをテーマに、ランプが灯すやさしい光をイメージしたという「Warm Lamp」「Dark Lamp」。オンキヨーイチ押しの新色だ

キラキラと光るラメ入りで特に若者からの人気が高い「ギャラクシー」をベースに開発したという「Glitter Blue」「Glitter Emerald」「Glitter Purple」

ポータブルオーディオマニアにも多いミリタリーファンを意識して開発した「NAVY」「ARMY」「AIR FORCE」

ポータブルオーディオマニアにも多いミリタリーファンを意識して開発した「NAVY」「ARMY」「AIR FORCE」

オンキヨーロゴも、グレイッシュブルー/ゴールド/ホワイトの3色から選べるようになった

オンキヨーロゴも、グレイッシュブルー/ゴールド/ホワイトの3色から選べるようになった

フェイスプレートを備えたD型であれば、フェイスプレートとシェルのツートンを選択できるほか、左右のイヤホンそれぞれ異なるデザインを選択することも可能(シェルのみWarm Lamp/Dark Lampを除く18色)。ドライバー数やイヤホンコネクターのカスタマイズまで含めると、3万8千通り以上のパターンから選択できる計算で、「IE-C」シリーズの全108パターンと比べるとまさに圧倒的だ。オンキヨーの担当者が“オーダーメイドと呼べるくらいまで強化した”と豪語するのもうなずける。カスタムIEMで個性をアピールしたいという人には、まさにピッタリな1台と言えそうだ。

というわけで、前編となる本稿では、新モデルの進化点や特徴について詳しくレポートしてきた。近日公開の後編では、実際に耳型を採取して作った「IE-M3」の装着感や、筆者愛用の「IE-C2」や2種類のDAPを使ったクロス試聴レポートをお届けする予定だ。そちらにもぜひ期待して欲しい。

「IE-C2」と「IE-M3」の新旧カスタムIEMと2種類のDAPを使ったクロスレビューを行った後編はコチラ

【関連リンク】
ONKYO DIRECT カスタムIEM販売ページ

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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