レビュー

5万円以下のAtmos対応サウンドバーを1か月使い倒して“ガチ”で選んだ結果

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

自宅のための「Dolby Atmos対応」サウンドバーを“ガチ”検討! 集めたのはAmazon「Fire TV Soundbar Plus」、デノン「DHT-S218」、ヤマハ「SR-B40A」、Polk Audio「SIGNA S4」、JBL「CINEMA SB580」、そしてSonos「Sonos Beam (Gen 2)」の6モデル。各製品を実際にリビングに設置し、1か月間、テレビや映画、音楽、ゲームなど幅広く試して家族それぞれの率直な意見を集めた結果は……。

※本記事に掲載する製品の価格情報は、2025年5月14日時点での価格.com最安価格を参考にしています。

筆者ファミリー。左から妻、長女、次女。長女は高校の軽音楽部でベースを担当し、次女は中学の管弦楽部でクラリネットを演奏している

筆者ファミリー。左から妻、長女、次女。長女は高校の軽音楽部でベースを担当し、次女は中学の管弦楽部でクラリネットを演奏している

音楽好き一家が選ぶ「本当に欲しい」サウンドバーとは

2024年末、長年使ってきたサウンドバーがとうとう故障してしまった。リビングで映画を見たり音楽を聴いたりするのに欠かせない存在だっただけに、家族全員が大きなショックを受けた。せっかく買い替えるなら、以前から気になっていたDolby Atmos対応モデルにしたい。しかし、こだわりすぎると予算が跳ね上がりそうで不安だ。そこで今回は、価格の目安を5万円以下に絞り、対応モデルを一斉に試してみることにした。

筆者(以下、父)の家族は、妻(以下、母)、高校生の長女(以下、長)、中学生の次女(以下、次)の4人。筆者と妻は学生時代に楽器演奏を嗜み、長女と次女は3歳からピアノを習い、今も学校の部活で楽器を演奏している。音楽好きな家族構成ゆえ、サウンドにはかなりこだわりがあると自負している。はたしてこの6モデルの中から「本当に欲しい」と思える一台に出合えるのか。1か月間のリアルな体験を基にレポートする。

Amazon「Fire TV Soundbar Plus」
迫力ある低域が魅力のDolby Atmos入門機

Amazon「Fire TV Soundbar Plus」

Amazon「Fire TV Soundbar Plus」

Amazonの「Fire TV Soundbar Plus」は、その名のとおり「Fire TV」シリーズとの相性が抜群のサウンドバーだ。「Fire TV Stick」や「Fire TV Cube」と同じテレビに接続し、設定の「ディスプレイとサウンド」から「Fire TV Soundbar Plus」を選ぶと、サウンドバーの各パラメーターを画面上で変更できる。

スピーカーユニットはフルレンジとツイーターを前面の左右と中央に、ウーハーを背面の左右に備えた3.1ch構成。Dolby AtmosとDTS:Xに対応し、Bluetoothでの音楽再生も可能だ。接続端子はHDMI(eARC対応)と光デジタル音声入力を備える。サイズは942(幅)×131(奥行)×64(高さ)mmで、50V型(インチ)以上のテレビにちょうどよい。価格は通常34,800円(税込)だが、セール時は26,800円(税込)まで下がることもある。

「Fire TV Soundbar Plus」の付属リモコン

「Fire TV Soundbar Plus」の付属リモコン

父

さあ、まずはAmazonから。率直にどんな音に聴こえた?

長女
長女

全体的に華やかで聴きやすいけど、音が軽めで、テレビのスピーカーの上位版って感じ。

次女
次女

でも、思ったより低音はしっかり出てた! ズンズンする!

母

確かに。映画は迫力があって、Dolby Atmosの効果なのか、音が正面から聴こえる感じが明らかだった。セリフも聴きやすいけど、少し音がキツく感じたかも

父

なるほど。中高域がややタイトでキツい印象だったね。ゲームも同じで、長く聴いていると少し疲れやすかった。音楽はどうだった?

長女
長女

ベースの音はいい感じ。でも、やっぱり音が軽くて堅いかも。

次女
次女

クラシックは、ちょっと音がごちゃごちゃしてる。楽器の位置もわかりにくい。ロックやポップスのほうが合いそう。

母

見た目はシンプルでいいね。操作もリモコンで完結できるのは使いやすいと思った。

長女
長女

でも、「EQ」や「BASS」の設定は、実際に聴きながら選ぶ感じでわかりにくかった。

父

我が家では「Fire TV」を使っていないから、画面上で設定が見えないのが不便だね。とはいえ、細かい調整を気にしなければ接続してすぐに使えて、Dolby Atmosの入門機としては扱いやすいモデルだね。

■「Fire TV Soundbar Plus」のポイント

・コンパクトでも低音は十分
・ロックやポップスと相性良好。映画のセリフ明瞭度は高いが音が軽くキツい
・接続は簡単で見た目もシンプル。設定はFire TVがないとわかりにくい

Amazon「Fire TV Soundbar Plus」

デノン「DHT-S218」
高級オーディオのような“ピュア”な音質が魅力

デノン「DHT-S218」

デノン「DHT-S218」

「DHT-S218」は、オーディオ老舗ブランドのデノンが手掛けるDolby Atmos対応サウンドバー。デノンには製品の音質を最終決定する「サウンドマスター」がおり、本機も“ピュアオーディオ”と同じように、サウンドマスターの山内慎一氏が音質を監修している。ツイーター、ミッドレンジ、ウーハーを左右に備えた6スピーカー構成で、接続端子にはHDMI(eARC対応)、光デジタル音声入力、アナログ音声入力(3.5mmステレオミニ)を搭載。Bluetooth接続は低消費電力・低遅延のLE Audioをサポート。

音質面では、セリフをクリアーにする「ダイアログエンハンサー」や、シーンに合わせて音の傾向を切り替えられる「Movie」「Music」「Night」モード、低域を増強する「バスエクステンション」機能などを搭載。2ch再生時にサラウンド効果をかけない「Pure」モードも特徴的。サイズは890(幅)×120(奥行)×67(高さ)mmとやや小ぶり。

左右の底面に下向きでウーハーを搭載する。調整次第で別体サブウーハーに迫る低音も楽しめる

左右の底面に下向きでウーハーを搭載する。調整次第で別体サブウーハーに迫る低音も楽しめる

父

デノンは見た目がスッキリしてるね。音はどうだった?

長女
長女

全体的にクリアーで聴きやすい。曖昧さがなくて“普通の”オーディオで聴いているみたい。

次女
次女

オーケストラは空間が広くて楽器の分離もすごくきれい!

父

YouTube Musicを「Pure」モードで再生したときの印象だね。左右にスピーカーがあるようなオーディオらしい音だった。

母

映画のセリフもすごくクリアーじゃなかった?

長女
長女

確かに! Dolby Atmosの効果かわからないけど、声がかなり前に出てる感じがした。

次女
次女

でも、低音はそんなに強くなかったよね?

父

そこはバスエクステンション機能を使うといい。オンにすると、バーだけとは思えないほど低音の量感がアップして、ゲームもかなり迫力が出た。

長女
長女

映画の爆発シーンやライブのベース音もしっかり出ていた。低音が物足りないとは感じなかった。Dolby Atmos対応の映画で音の移動感や空間感がわかるのもよかった。

母

「Night」モードも便利だった。低域が穏やかになって、夜に静かにドラマを見るときも寝ている人に気を使わずに済んだ。

父

なるほど、総合的に評価が高いね。クリアーなサウンドが好みなら、これはかなりいい選択肢だな。

■「DHT-S218」のポイント

・セリフの明瞭感がすばらしい
・中高音が繊細で、音の分離感も良好
・低音もバー単体とは思えないほど迫力あり

DHT-S218-K [ブラック]の製品画像
  • DENON
  • DHT-S218-K [ブラック]
  • 価格.com最安価格32,186 ( 発売日:2024年5月17日 )
  • 売れ筋ランキング5
価格.comで見る
タイプ
ワンボディ
チャンネル数
HDMI端子
入力端子:1系統/出力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC/LC3
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応

ヤマハ「SR-B40A」
超強力な低音で音楽再生との相性抜群

ヤマハ「SR-B40A」

サブウーハーが付属するヤマハ「SR-B40A」

ヤマハの「SR-B40A」は、ワイヤレス接続のサブウーハーが付属するDolby Atmos対応サウンドバー。バーにはツイーターとフルレンジを左右に1基ずつ搭載。対応アプリ「Sound Bar Remote」から音質調整でき、操作性にもすぐれる。アプリでは、セリフを明瞭にする「クリアボイス」や低音を増強する「バスエクステンション」、トーンコントロールによるEQ調整などが可能。

さらに「ステレオ」「映画」「ゲーム」「スタンダード」と4種類のサウンドモード切り替えにも対応。HDMI(eARC対応)と光デジタル音声入力端子を搭載し、Bluetooth接続も可能。サイズはサウンドバーが910(幅)×133(奥行)×68(高さ)mm、サブウーハーは194(幅)×407(奥行)×419(高さ)mm。

「SR-B40A」のサブウーハー。低音の迫力は今回聴いたなかで群を抜いていた

「SR-B40A」のサブウーハー。低音の迫力は今回聴いたなかで群を抜いていた

父

ヤマハ「SR-B40A」はサブウーハーが別体だね。サウンドはどうだった?

母

テレビも映画も部屋全体が音に包まれる感じがする!

長女
長女

ライブの臨場感がすごかった。会場にいるみたい!

次女
次女

楽器が生音みたいにリアル。低音もすごい迫力でお腹にズンとくる!

父

ゲームも低音が大迫力。ホラーゲームで空間の音の反響が怖いくらい生々しかった。

母

ただ……うちのリビングだと、ちょっと低音が強すぎるかも。ほかの部屋にいても低音が響いてた。

長女
長女

ボリュームを下げてみたけど、ほかのモデルに比べて音が繊細なのか、人の声は生活音に負けて聴きにくかった。

次女
次女

確かに声が聴きにくくて、ついボリュームを大きくしがちだった。

父

アプリやリモコンで調整したけど、音量が一定以上だと家中に響くし、それ以下だと聴きにくい。家の環境とは相性がよくないかも。音がリアルなだけに悩ましいね。

■「SR-B40A」のポイント

・立体感・包まれ感がすばらしい
・低音の迫力は群を抜く(音量管理に注意)
・小音量では聴きにくいことも

SR-B40A(B) [ブラック]の製品画像
  • ヤマハ
  • SR-B40A(B) [ブラック]
  • 価格.com最安価格35,672 ( 発売日:2023年8月上旬 )
  • 売れ筋ランキング12
価格.comで見る
タイプ
2ユニット
チャンネル数
HDMI端子
出力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC/MPEG4 AAC
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応

Polk Audio「SIGNA S4」
上質で聴きやすい音がナチュラルな立体音響を生む

サブウーハーガ付属する「3.1.2」ch構成のPolk Audio「SIGNA S4」

サブウーハーが付属する「3.1.2」ch構成のPolk Audio「SIGNA S4」

「SIGNA S4」は、アメリカのオーディオブランドPolk AudioのDolby Atmos対応サウンドバー。最大の特徴はサウンドバー本体に上向き(イネーブルド)スピーカーを2基内蔵し、天井反射を利用して高さ方向の音場をリアルに再現できること。バーチャル処理ではなく物理的なユニットでも立体感を生み出せる。サウンドバー本体のサイズは1,046(幅)×95(奥行)×60(高さ)mmとやや長め。

イネーブルドスピーカーのほか、左右両端にミッドレンジ(ウーハー)とツイーター、中央にフルレンジユニットと合計7基のドライバーを搭載。ワイヤレス接続のサブウーハーも付属し、「3.1.2」ch構成で立体音響を楽しめる。デノンやマランツを手掛けるディーアンドエムホールディングスとPolk Audioは親会社が同じ。その縁で、「SIGNA S4」の内蔵アンプはディーアンドエムホールディングスのエンジニアが開発している。

「SIGNA S4」のサブウーハー

「SIGNA S4」のサブウーハー

父

「SIGNA S4」は音を天井に反射させるタイプだけど、違いがわかった?

母

Dolby Atmosの作品を再生してすぐ、映画館みたいに音が自分に飛んでくる感じがした。全体的に自然で聴きやすい印象。

長女
長女

音がふわっと広がっているのに、ちゃんと真ん中に芯があるように思った。派手さがなくて、かなり好みの音!

次女
次女

クラシックもやわらかいけど細かいところまで聴こえる。無理に強調していない感じがいい。

父

低音は「SR-B40A」より控えめかな。でもバランスがとてもいいね。

母

迫力はあるけど、大音量でなければほかの部屋に響かない。これなら長時間聴いても疲れにくそう。

長女
長女

派手さはないけど、すごく上質な音って感じ!

■「SIGNA S4」のポイント

セリフが自然で聴きやすい
・全体のバランスがよく、長時間リスニング向き
・ド派手さよりも上質さ重視

SIGNA S4の製品画像
  • Polk Audio
  • SIGNA S4
  • 価格.com最安価格39,591 ( 発売日:2021年12月10日 )
  • 売れ筋ランキング33
価格.comで見る
タイプ
2ユニット
チャンネル数
3.1.2 ch
HDMI端子
入力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応

JBL「CINEMA SB580」
迫力を求める人にぴったり! 華やかで力強いサウンド

サブウーハーが付属するJBL「CINEMA SB580」

サブウーハーが付属するJBL「CINEMA SB580」

JBL「CINEMA SB580」は、3ch構成の本体+ワイヤレスサブウーハーを採用したDolby Atmos対応3.1chモデル。サウンドバーはミッドレンジ(ウーハー)とツイーターを3基ずつ搭載し、左右と独立したセンタースピーカーによる2ウェイ構成。サイズは950(幅)×80(奥行)×64(高さ)mmとコンパクトながら、出力は240Wとパワフル。サブウーハーは200(幅)×250(奥行)×404(高さ)mmで200Wの高出力だ。お互いが高出力なためか、サブウーハーとサウンドバーを1m以上離して設置する必要があるとされている。

端子はHDMI(eARC対応)、光デジタル音声入力を搭載し、Bluetoothにも対応。サウンド調整は「VOICE」「MUSIC」「MOVIE」の3種類があり、リモコンで切り替え可能。JBL(ハーマンインターナショナル)の直販モデルで、公式ストアやECサイトで購入できる。

「CINEMA SB580」のサブウーハー。ドライバーサイズは150mm。撮影のためバーの近くに置いているが、視聴時はマニュアルにしたがって1m以上離れた場所に設置した

「CINEMA SB580」のサブウーハー。ドライバーサイズは150mm。撮影のためバーの近くに置いているが、視聴時はマニュアルにしたがって1m以上離れた場所に設置した

長女
長女

あれ、サブウーハーはテレビ台の脇に置かないの?

父

撮影時はテレビ台の脇に置いたけど、マニュアルには1m以上離して設置するよう書かれていたんだよ。最初にDolby Atmos対応映画を見てみたけど、低音がすごかったね。

長女
長女

爆発音とか振動レベルだよコレ!

次女
次女

ホラー系ゲームは本当にその場にいるみたいだった。

母

映画館にいるみたいな音だね。でも……うちのリビングにはちょっとオーバースペックかも

次女
次女

音楽はオーケストラの楽器の音が華やか。迫力がすごくて、部屋中に力強く拡散しているのがわかる。

長女
長女

何を聴いても低音がかなり目立つ。ロックやEDMには最高だけど、ジャンルによっては重たく感じるかも。

父

低音はさすがの力強さ。全体的に派手で音圧が強い印象だから、長時間聴いていると疲れやすいかも。好みが分かれそうなサウンドだね。

■「CINEMA SB580」のポイント

・映画やゲーム向きの超ド迫力サウンド
・音楽はロック、EDMなどにマッチ
・音が華やかで圧の強い音は好みが分かれそう

CINEMA SB580 [ブラック]の製品画像
  • JBL
  • CINEMA SB580 [ブラック]
  • 価格.com最安価格29,600 ( 発売日:2024年7月4日 )
  • 売れ筋ランキング1
価格.comで見る
タイプ
2ユニット
チャンネル数
3.1 ch
HDMI端子
入力端子:1系統/出力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応

Sonos「Sonos Beam (Gen 2)」
コンパクトながら広がりのある音場と自然なサウンド

Sonos「Sonos Beam (Gen 2)」

Sonos「Sonos Beam (Gen 2)」

Sonosの「Sonos Beam(Gen 2)」は、651(幅)×100(奥行)×68(高さ)mmのコンパクトボディに最新のオーディオ技術を凝縮したスマートサウンドバー。省スペース設計ながら、ツイーター1基、ミッドレンジ(ウーハー)4基、低音増強用のパッシブラジエーター3基を内蔵し、バーチャルサラウンド処理でDolby Atmosの立体音響を構築する。操作はSonosアプリ経由で行い、Wi-Fi接続やイコライザー調整、「Trueplay」チューニングで部屋に合わせた音響の最適化も可能。

さらにサブウーハーやWi-FiスピーカーなどSonos製品をリンクさせれば、よりリッチなサラウンド環境も構築できる。Amazon AlexaやSonos Voice Control(英語・仏語対応)による音声操作やApple AirPlay 2もサポートするほか、Apple MusicやSpotifyといった音楽ストリーミング再生にも対応する。

左:アプリから「Trueplay」を実行し、音場調整をした。中:サブウーハーの「Sub」など同シリーズの機器と連携できる。右:アプリにサービスを登録し、ここから楽曲再生が可能

左:アプリから「Trueplay」を実行し、音場調整をした。中:サブウーハーの「Sub」など同シリーズの機器と連携できる。右:アプリにサービスを登録し、ここから楽曲再生が可能

母

キッチンにいるとテレビの音が聴きにくいんだけど、この製品はちゃんと聴こえるし、何を言っているかもわかる。

長女
長女

ダイニングでも聴きやすくて、本当にすみずみまでしっかり音が届いている感じがある。

父

正面で聴くと音が自然で、音場もすごく立体的。正直驚いた。

次女
次女

オーケストラもライブ映像も、音の奥行き感がすごかった。ステージの広さが伝わってくる!

長女
長女

Bluetooth接続ではなく、サウンドバー本体で(Spotifyなどの)楽曲再生できるのはうれしいポイント。

母

Dolby Atmos作品も音に包まれている感覚が強かった。

父

ただ、低音は控えめかな。ゲームやアクション映画は少し物足りないかも。

次女
次女

ほかの製品と比べれば控えめだけど、私はすっきりしてて聴きやすいと思った。

母

普段から大きい音で聴くわけでもないし、うちにはこれくらい上品な音が合ってるかも。

父

難点もあって、地デジ放送音声の「MPEG-2 AAC」の再生ができないみたい。Dolby Atmosなどのサラウンド再生をするためにテレビの音声出力を「オート」に設定しておくと、我が家のテレビでは地デジの音が出なかった(※)。「PCM」に切り替えれば音は出るけど、Dolby Atmosを楽しめない。いちいち切り替える必要があるんだ。

長女
長女

それは面倒かも。好印象だっただけに、ちょっと残念。

※テレビによっては同様(自動など)の設定でリニアPCMに変換したデータが出力され、音声が再生されます。

■「Sonos Beam (Gen 2)」のポイント

コンパクトながら音場の広がりが優秀
・低音は控えめだが、自然でクリアーなサウンド
・ソースによってテレビ側で音声出力の切り替えが必要なこともある

Sonos Beam (Gen 2) [マットブラック]の製品画像
  • Sonos
  • Sonos Beam (Gen 2) [マットブラック]
  • 価格.com最安価格47,322 ( 発売日:2021年11月18日 )
  • 売れ筋ランキング20
価格.comで見る
タイプ
ワンボディ
チャンネル数
HDMI端子
1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
コーデック
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応
Sonos「Sonos Beam (Gen 2)」

【まとめ】家族で使うサウンドバー選びは音質以外も重視して……

父

さーて、1か月いろいろ試したけど、6台も聴き比べできて面白かったね。同じDolby Atmos対応サウンドバーといっても、効果も音の方向性もこんなに違うんだということがわかったね。みんなのお気に入りはどれだった?

母

Sonosの「Sonos Beam(Gen 2)」はキッチンでもちゃんと聴こえるのがよかった。コンパクトでデザインもかわいいし、うちのリビングに合ってる。

長女
長女

1台だけ聴いていたら“これでいい”ってなったんだろうけど、好みで選ぶなら私はPolk Audio「SIGNA S4」がいい! 音にクセがなくて、包まれている感覚が心地よかった。

次女
次女

私はヤマハの「SR-B40A」が好き。楽器のリアルな音が、演奏しているみたいな感覚になった。

父

おお、意見が割れたな(笑)。僕はデノン「DHT-S218」を推したい。どの音も明瞭だし、サブウーハーがなくても十分な低音なのがいい。設置もしやすいし。

母

でも、総合的に考えると……どうする?

長女
長女

うちは夜に映画を見ることが多いし、あまりドカドカしすぎないほうがいいよね。

次女
次女

そうだね。部屋にも音が響くし、ヤマハはうちだと難しいかな……。

父

じゃあ、Polk AudioかSonosが現実的かな。Sonosの音声切り替えが最初は手間だったけど、長期間使う中で普段は「PCM」にして、必要な時だけ「オート」にすれば切り替えは最小限で済むことがわかった。

母

私的には予算も大事。タイミングによっては5万円を切るけど、それでも予算ギリギリ。Polk Audioならコスパもいいよね。

全員
全員

じゃあ、Polk Audio「SIGNA S4」に決定!

草野晃輔
Writer
草野晃輔
本業はHR系専門サイトの統括責任者。そのかたわらで、過去にPC誌の編集記者、ITアナリスト、オーディオビジュアル雑誌&Webの編集者として培った経験を生かしてライター活動も行う。ヘッドホン、イヤホンのようなガジェット系から、PCオーディオ、ピュアオーディオ、ビジュアル系機器までデジタル、アナログ問わず幅広くフォローする。
記事一覧へ
柿沼良輔(編集部)
Editor
柿沼良輔(編集部)
AV専門誌「HiVi」の編集長を経て、カカクコムに入社。近年のAVで重要なのは高度な映像と音によるイマーシブ感(没入感)だと考えて、「4.1.6」スピーカーの自宅サラウンドシステムで日々音楽と映画に没頭している。フロントスピーカーだけはマルチアンプ派。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
DHT-S218-K [ブラック]の製品画像
  • DENON
  • DHT-S218-K [ブラック]
  • 価格.com最安価格32,186 ( 発売日:2024年5月17日 )
  • 売れ筋ランキング5
価格.comで見る
タイプ
ワンボディ
チャンネル数
HDMI端子
入力端子:1系統/出力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC/LC3
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応
SR-B40A(B) [ブラック]の製品画像
  • ヤマハ
  • SR-B40A(B) [ブラック]
  • 価格.com最安価格35,672 ( 発売日:2023年8月上旬 )
  • 売れ筋ランキング12
価格.comで見る
タイプ
2ユニット
チャンネル数
HDMI端子
出力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC/MPEG4 AAC
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応
SIGNA S4の製品画像
  • Polk Audio
  • SIGNA S4
  • 価格.com最安価格39,591 ( 発売日:2021年12月10日 )
  • 売れ筋ランキング33
価格.comで見る
タイプ
2ユニット
チャンネル数
3.1.2 ch
HDMI端子
入力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応
CINEMA SB580 [ブラック]の製品画像
  • JBL
  • CINEMA SB580 [ブラック]
  • 価格.com最安価格29,600 ( 発売日:2024年7月4日 )
  • 売れ筋ランキング1
価格.comで見る
タイプ
2ユニット
チャンネル数
3.1 ch
HDMI端子
入力端子:1系統/出力端子:1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
1系統
コーデック
SBC
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応
Sonos Beam (Gen 2) [マットブラック]の製品画像
  • Sonos
  • Sonos Beam (Gen 2) [マットブラック]
  • 価格.com最安価格47,322 ( 発売日:2021年11月18日 )
  • 売れ筋ランキング20
価格.comで見る
タイプ
ワンボディ
チャンネル数
HDMI端子
1系統/(ARC対応)/(eARC対応)
光デジタル端子
コーデック
Dolby Atmos
Wi-Fi
eARC対応
Amazon「Fire TV Soundbar Plus」
Sonos「Sonos Beam (Gen 2)」
本ページはAmazonアソシエイトプログラムによる収益を得ています
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×