55インチ(V型)テレビは、映画やスポーツ、ゲームを臨場感たっぷりに楽しめる「大画面」と言えるサイズ感が魅力。現在のテレビ市場における主力サイズでもあるため、価格が抑えられた高コスパモデルから画質や機能にこだわった高級モデルまで、製品数が多いことも特徴です。
選択肢が広いだけに、種類が多すぎてどれを選べばよいかわからない……と悩んでしまうこともあるはず。そこで本記事では、55インチテレビの基本的な特徴や選び方、そしておすすめ製品を紹介します。価格.comの人気製品から、「これは買い!」という製品を選出したので、ぜひ購入の参考にしてみてください。
【価格.comマガジンがおすすめする理由】
高コントラスト(メリハリのある)画質で、どんなコンテンツも安心して楽しめる
有機ELテレビとしては手ごろな価格
48V型から77V型まで、有機ELテレビとしてはサイズ展開が豊富
【ただし、こんな人には向きません】
全録機能「タイムシフトマシン」が使いたい人
実際に視聴した2025年モデルのなかで、コスパの観点から最もおすすめにあげたいのがTVS REGZAの有機ELテレビ「55X8900」です。
液晶テレビが高画質&大画面化するなか、55、65 インチ(V型)のボリュームゾーンでの最高画質という点では、まだ有機ELにアドバンテージがあるのも事実。価格.com最安価格を見ると非常に手ごろで、まさに狙い目と言えます。
TVS REGZAの「55X8900R」は、同社のスタンダードモデルとして「X8(X8900R)」シリーズに属する有機ELテレビです。
さらに画質のよい有機ELテレビとして「X9(X9900R)」シリーズがあり、こちらは「タイムシフトマシン」(指定した6チャンネルの「全録」機能)まで使える“全部入り”の仕様。この「X9」シリーズの影に隠れがちな存在ではありますが、画質・音質のよさに対しての価格という意味で「55X8900R」(「X8」シリーズ)のコストパフォーマンスの高さは抜きん出ています。
確かに「X9」シリーズと比べれば画質・音質ともに差はありますが、最新有機ELパネルの基礎体力の高さを最大限生かした素直な表現力はさすがのひと言。有機ELならではと言える高コントラスト(メリハリのある)映像を映し出すだけでなく、放送番組など粗めの素材も安定して高画質化してくれます。
テレビの大きさは「インチ」で表されるのが一般的で、これは画面の対角線の長さを示したもの。一般的な55インチテレビは、高さ約73cm(スタンドを除く)、幅が約123cmです
まずは55インチ(V型)テレビの特徴をおさらいしておきましょう。一般的な55インチテレビの大きさは、高さが約73cm(スタンドを除く)、幅が約123cm。
55インチテレビと聞くと大きすぎると思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。最新のテレビは10年前と比べると画面周辺の額部分がかなり狭くなっていて、省スペース化されています。久しぶりの買い替えという場合、これまで使っていたテレビよりも(同じ本体サイズで)大きな画面をねらえるでしょう。
55インチテレビがちょうどよいと言えるのは、具体的には8〜10畳前後の部屋。それほど圧迫感なく、臨場感たっぷりの大画面を楽しめますよ。
※データは2025年6月時点のもの
55インチ(V型)のテレビは現在メーカーの主力であり、最も力が入っているサイズです。実際に価格.comでサイズ別のトレンドを見ると、最も製品が多いのが55インチで、それに次ぐのが65インチです。製品数が多ければよいというものでもありませんが、たとえば55インチと50インチテレビを比較するとその内容はまったく異なります。
55インチテレビは製品数が多いため、安価な液晶テレビから高画質志向のmini LEDバックライト搭載液晶テレビ、有機ELテレビなどの選択肢が広いのです。最高画質・音質のテレビが欲しいと考えるならば、55インチテレビ(か65インチテレビ)をまずは検討すべきと言えます。
いっぽうの50インチでは有機ELテレビはラインアップされていませんし、mini LEDテレビの選択肢は非常に狭くなります。50インチか55インチで悩んでいるならば、どうしても物理的な制約があるとき以外は55インチを優先するとよいでしょう。
現在のテレビは、有機ELと液晶の大きく2つに分けられます。2つを分けるのは発光方式の違い。詳細はともかく、とにかく画質がよいテレビを求めるならば有機EL、コストパフォーマンスを求めるならば液晶を選ぶとよいでしょう。
有機ELテレビは総じて画質がよく、グレーではない黒らしい黒を再現できることが特徴です。正確な光の表現ができるため、映像に臨場感が出るのです。また、視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)ことも大きな特徴です。ひと昔前の有機ELテレビは液晶テレビよりも暗いと言われていましたが、最新モデルでは明るさに不足はなく、どのような環境でも使いやすいテレビだと言えます。
有機ELテレビの画質のよさは、主に黒の再現性、局所的な明るさのコントロール力にあります。この有機ELテレビのよさを100%生かすならば「部屋を暗くして」「映画を見る」とよいでしょう。
高画質テレビの最新技術として注目されているのがmini LEDバックライトを搭載した液晶テレビです。
有機ELテレビには「焼き付き」と呼ばれる現象(※)や寿命の面で心配する声もあります。そこで、価格的に有利な液晶テレビのなかで高画質を実現するための技術が注目されているのです。実際に、mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビは、有機ELテレビよりも安い(一般の液晶テレビよりは高い)ことがほとんど。画質とコストのバランスがよい選択肢だと言えます。
※同じ画像を長時間表示し続けた場合、その部分に残像が生じたり、劣化が進行したりする症状のこと。最新製品での実使用上はそれほど気にする必要はありません。
液晶テレビは画面の裏に設置されたバックライト(光源)で映像の明暗を再現します。このバックライトを細かく区切り、エリアごとに別々に動かす(ローカルディミングする)ことで、コントラストの高い(明暗差がはっきりした)映像を表示できるのです。
ただし、最高画質のmini LEDバックライト搭載テレビは65インチ以上に限定される場合もあります。この点には注意しましょう。
mini LEDバックライトの分割エリア数は数百から数千。画素単位(4Kならば約800万画素)で光をコントロールする有機ELテレビには及びませんが、映像の明暗のより正確な再現性を期待できます。
最新のテレビでは、外付け(別売)HDDを接続すれば地デジなどの番組を録画できます。テレビ番組を録画する方法としてはDVD・ブルーレイレコーダーを使う方法もありますが、録画番組をディスクに残したり、DVDなどのディスクを再生したりという予定がないならば、テレビだけでも十分でしょう。
DVD・ブルーレイレコーダーを使わずに録画機能を充実させたい場合は、3チューナーを搭載したテレビがおすすめ。3チューナーのテレビならば、テレビと外付けHDDを接続するだけで2番組の同時録画(と同時の別番組視聴)が可能。録画したい番組が重なる場合でも困ることがありません。
最新のテレビは、基本的にほとんどがネット動画の視聴に対応しています。つまりDVDプレーヤーやFire TV Stick、Chromecastなどのストリーミング端末がなくても、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTubeなどの動画を楽しめるということ。
上記3つはすべての製品が対応していると思って間違いありませんが、TVerやDAZNなどに対応しているかどうかは製品次第。リモコンにショートカットボタンを搭載していることもあるので、自分が利用するサービスに対応しているかどうか、リモコンにボタンがあるかどうか、確認するとよいでしょう。
ひと昔前はこうした製品を「スマートテレビ」と呼びましたが、今ではそう呼ぶことは少なくなりました。世の中のテレビほとんどが「スマートテレビ」化したからです。
地デジなどの放送番組を見ない人は、地上デジタル放送、CS/BS放送の受信機能を持たない「チューナーレステレビ」を選ぶという方法もあります。放送番組の受信はできませんが、インターネット環境があればネット動画は手軽に視聴できます。一般的なテレビと比べるとやや価格が抑えられてはいますが、画質・音質を含めた機能性も控えめ。
価格.comのそのチューナーレステレビカテゴリーで人気なのはXiaomiの「Xiaomi TV A Pro 55 2025」。発売からしばらく経ったこともあり、2026年1月16日時点での価格.com最安価格は52,800円。55インチの4Kテレビが驚くほどの低価格で購入できます。
ここからは、ホームシアターコンシェルジュ遠藤義人さんが “これは買い!”とおすすめする製品を紹介します。
・〈基準1〉放送番組やYouTubeの画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を自動調整や「標準」「スタンダード」などにして、放送番組やYouTubeを視聴。自然な補正や色再現ができているかをチェックしました。
・〈基準2〉映画の画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を映画再生向きの「映画」や「シネマ」などにして、Ultra HDブルーレイを中心に再生。4K解像度のコンテンツを自然な解像感、色再現で見せられるかをチェックしました。
・〈基準3〉視野角がすぐれているか
画面を斜めから見たときにも色が大きく変わらないかをチェックしました。視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)と、リビングルームなど広めの部屋でも使いやすいと言えます。
・〈基準4〉音質がすぐれているか
ニュースやドラマでの人の声が聴き取りやすいか、スポーツ中継や音楽ライブに臨場感があるか、映画での低音に迫力があるかをチェックしました。
・〈基準5〉操作性がすぐれているか
操作時の動作が機敏か、リモコンの利便性がよいか、インターフェイスは使いやすいかをチェックしました。
| 製品 価格.com最安価格 | 画像 | ショップリンク | 詳細を見る | 画面サイズ | 解像度 | 種類 | 地デジチューナー数 |
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「55X8900R」は、TVS REGZAの有機ELテレビのスタンダードクラス「X8(X8900R)シリーズ」に属するモデル。高級液晶テレビ並みの価格で高画質有機ELテレビが手にできるわけで、お値打ち以外のなにものでもありません。
同社有機ELテレビの高級モデル「X9(X9900R)」シリーズとの最大の違いは、パネル自体がワンランク下がるのと、「タイムシフトマシン」(指定した6チャンネルの「全録」機能)が非搭載であること。スピーカーシステムもシンプルで、比べるとやや広がりが乏しい印象はありますが、基本音質には遜色ありません。
まったく隙のない官能表現を見せる「X9」シリーズの前ではあれこれ注文を付けたくもなりますが、スタンダードな有機ELパネルの基礎体力を最大限生かした素直な表現力はさすがのひと言。人肌の血の通った顔色や化粧のノリ、衣装の素材感、ギターの弦の震えや照明に反射するボディの光や細かい傷跡までが明瞭で、テロップや斜め線の描写も安定してこなします。スポーツ中継では選手の背後の芝がザラザラと破綻しませんし、映画では夜間の戦闘シーンでも街灯や光線の色の違いをきちんと描き分けます。
サウンドは、「X9」シリーズと比べると、若干低音域が軽いものの、ステレオ(左右2chスピーカー)を大事にした位相が揃った落ち着きのあるバランスのよさで聞かせます。

mini LEDバックライトを搭載したうえ、「タイムシフトマシン」(指定した6チャンネルの「全録」)にも対応したコストパフォーマンスの高さでは群を抜くモデルがTVS REGZAの「55Z875R」(「Z8」シリーズ)。同社の上位グレードモデル「Z9(Z970R)」シリーズのサイズは65V型からですが、こちらは55V型のほか43V型や50V型をラインアップ。予算やサイズ選択の都合で「Z9」を選べない、という人にもおすすめです。
TVS REGZAのハイグレードクラスに属するだけあって、フォーカス感と色の多彩さは上位グレードの「Z9」シリーズ譲り。明るいリビングで一般的なテレビ放送を中心に見るならば、正確な発色や自然な動き、輪郭の処理などは「Z9」シリーズと遜色なく、視野角の広さも十分(斜めから見ても色が変わりにくい)。
「Z9」シリーズと差が出るのは、部屋を暗くして暗いシーンの多い映画を見るような、液晶テレビにとってシビアな状況ぐらいです。
音質は、下位モデル(「Z7」「Z6」シリーズ)よりも広がりと伸びやかさを感じさせるもの。自然かつたっぷりとした中低域が印象的で、音楽ライブではベースラインまで明瞭。野太いアナウンスもしっかり伝わります。このクオリティでこの値付けは安すぎるほど!

コストパフォーマンスの高い有機ELテレビを狙っているならば、LGエレクトロニクスのスタンダードモデル「C5」シリーズの「OLED55C5PJA」もおすすめ。有機ELテレビとしては“小型”の42V型が選べることもうれしいポイントです。
LGエレクトロニクスの上位グレード品である「G5」シリーズと比べても、絵作り(画質)の方向性自体に大きな違いはなく、パネルの性能に応じて「身の丈に合った」正確な再現を求める人にぴったり。ことさら高性能をアピールすることなく、正確に再現しようという上品さが「C5」シリーズにも通底しています。
明るい環境で映像モード「標準」を試すと、スタジオ出演者を血色よく再現します。女性の白い手に血が通い健康的なトーンです。もっとも、地デジ放送番組のような解像感のない映像のスケーリング(解像度変換表示)の点では、「G5」シリーズとの落差を感じました。映像がパン(カメラの横移動)する際の斜め線の処理(家具のエッジ、弦の震え、白黒の鍵盤の処理など)に際して、ややぎくしゃくしたシーンが見受けられました。
「FILMMAKER MODE」で見る映画作品では、黒がしっかり沈み、暗いシーンでも色数が豊富。まさに映画館で見るかのように、暗闇に青やオレンジの閃光だけが横切る世界観を堪能できます。
スピーカーシステムを比べると、「G5」シリーズよりも小規模にまとめられています。実際に聴いた印象としては、やや高音域がキツいかと感じる場面があるぐらいで、さほど格差はありませんでした。スタジアムの歓声も、野太い男性の声もテレビとしては十分で、ミリタリーアクション映画においても戦車のキャタピラー音や爆撃音も「G5」シリーズに遜色ないのは、AIによるバーチャル立体音響処理のおかげでしょう。

mini LEDバックライトを搭載したテレビは数多く発売されていますが、「mini LEDならでは」と言える魅力を味わえる高コストパフォーマンスmini LEDテレビとして推したいのがTCL「55C7K」です。もし予算の制約がなく、TCLの製品から好ましいモデルはどれ? と聞かれたらこれを選びたいと思いました。
クッキリした明暗を背景に、鮮やかな赤と青が映える映像が印象的で、視野角を拡げるために「WHVA」という液晶パネルを採用した「C8K」シリーズより、高コントラストパネルの本来のよさを発揮しているようです。Ultra HDブルーレイで映画を見ると、暗闇の深みや、輝く閃光の色の違いがよく伝わります。速い動きによって輪郭が乱れたり動きボケが生じたりすることもなく、人物の表情も克明でした。
「C8K」シリーズはより視野角が広いのですが、「C7K」シリーズでも45度以上斜め横から見てもあからさまに黒ずんだり青く反転したりといった映像劣化は大きくありません。この点は気にするほど大きな問題ではないでしょう。
音質については、もう少し中音域が充実してほしいと感じました。もっとも、音量を上げてもビビりや歪みが出ないのは立派でした。
なお、Amazon専売モデルの「Q7C」シリーズは、搭載するパネル自体が異なるとのこと。つまりスペックは似ていても画質はそれなりに異なることが予想されます。画質を最優先にするなら「C7K」が間違いなくTCLのナンバーワンコスパ機と言えるでしょう。

「55P8K」。はあくまでスタンダードな液晶テレビで、mini LEDバックライトを搭載しませんし、LEDバックライトをエリアに分けて個別に制御する「ローカルディミング」にも対応していません。そのため、暗い映像を再生すると本来は黒の部分がグレーっぽく“浮いて”しまいます。
しかし、再現が最も難しい?人の肌色が自然で、動きが速い映像で見られる液晶特有の白い尾引きが少ない。極端に明暗差がある場面ばかりを厳しい目で見ない限り、明るい部屋で見るテレビとしては十分な画質でしょう。
下位モデルである「P7K」や「P6K」シリーズでは、この再現性でかなりの落差を感じました。速い動きに対応できる「倍速パネル」と、高精細な映像を生成するプロセッサー「AiPQ Pro」の採用が結果を分けたのかもしれません。下位モデルとそれなりに価格差があるのは納得できるし、それでも「P8K」シリーズはリーズナブルに感じます。
もっとも、暗いシーンが多い映画の鑑賞に力点がある人は、光漏れを抑えられるmini LEDバックライトを採用した「C6K」や「C7K」シリーズを選択肢にするとよいでしょう。Amazon専売ではありますが「Q7C」「Q6C」シリーズではさらに価格差が小さくなります。それでも、普段使いのテレビとして熟れた絵作りを求めるなら「P8K」がおすすめです。

mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビに注力しているハイセンスには、複数のmini LEDテレビがラインアップされています。いずれも基本的には視野角の広い(斜めから見ても色が変わりにくい)ADSパネルで落ち着いた画質が特徴。そのなかで圧倒的にコストパフォーマンスにすぐれていると推したいのが「55U8R」です。最上級モデル「U9R」シリーズ譲りの映像と音ながら、価格をグッと抑えています。
絵作り自体は「U9R」シリーズと同様。クッキリした赤を中心とした正確な色の描き分けができています。「U9R」よりも絶対的な明るさは控えめですが、人肌の色は正しく自然に表現されています。
「U8R」シリーズも低反射パネル(50V型を除く)ですが、「U9R」ほど強力ではありません。それでも明るい部屋でも映り込みが少なく快適。視野角はとても広く、「U9R」とさほど遜色ありませんでした。
スピーカーシステムは「2.1.2」chのサラウンド仕様。広がりは感じますが、セリフがややこもり気味なのが残念。もっとも、映画の戦闘シーンでの爆発音などは迫力があります。65V型と100V型を比べると、100V型のほうが、アクションシーンでのガラスが割れる音や発砲音といった効果音が刺激的でした。
国内外でさまざまなメーカーのテレビは、できることがまったく違うということはありません。いっぽうでメーカーごとにしっかりと個性を持っていることも確か。以下に主要メーカーの特徴を紹介しましょう。有機EL/液晶を問わないおすすめ製品をピックアップした記事、液晶テレビのおすすめ製品に特化した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
TVS REGZAは、REGZA(レグザ)ブランドでテレビやブルーレイレコーダーなどを販売するメーカーです。かつては東芝映像ソリューションという名称でしたが、現在の社名はTVS REGZA。中国ハイセンスグループの傘下にありますが、環境に合わせて画質を常に最適化する「おまかせ」機能などは「東芝」から継承されています。高級モデルに搭載されている「タイムシフトマシン」(全録)機能もREGZAならでは。指定した放送チャンネルの番組をすべて録画できるというほかにない特徴を持っています。
ハイセンスグループはTVS REGZAの親会社にあたります。両社はテレビ作りで協業しており、ハイセンスの映像処理エンジンはTVS REGZAと共同開発されています。ハードウェアのベーシックな部分は共用と思われますが、REGZAとハイセンスはあくまで別ブランド。TVS REGZAは有機ELとmini LEDバックライト搭載液晶テレビ両方を展開するいっぽう、ハイセンスはmini LED“推し”。明るさを生かした自然な映像再現性が特徴で、質のよいmini LEDテレビが手ごろな価格で手に入ります。
総合家電メーカーパナソニックはVIERA(ビエラ)というブランド名でテレビを販売しています。プラズマテレビの時代から自発光デバイスにこだわり、高級モデルでは画質を追求してきたため、現在も最上位モデルは自発光デバイスの有機ELテレビ。暗室で映画を見るための「ディスプレイ」としても定評があります。2024年モデルからはOSにFire TVを搭載したことがトピック。Amazonプライム・ビデオなど、サブスクの動画サービスとの親和性が高いテレビをラインアップしています。
ソニーのテレビはBRAVIA(ブラビア)というブランドで展開されています。認知特性プロセッサー「XR」などの映像処理エンジンを搭載することが特徴で、再生する映像を分析しつつ、表示の最適化を図ります。安定した品質が魅力ですが、価格設定が高めではあります。また、液晶テレビ、有機ELテレビともにラインアップしていますが、日本での製品リリースは鈍化しており、他社比較で必ずしも「最新」仕様でないことには留意しましょう。
シャープも日本でおなじみのテレビメーカーのひとつです。テレビ向けの液晶パネル生産は終了しましたが、テレビの展開はしっかり継続しています。シャープの製品で注目したいのは有機ELテレビ。最上位モデルには、発色のよさが特徴の量子ドット技術を使った有機ELパネル「QD-OLED」を採用しているのです。このパネルで毎年最新製品をリリースしているのは、日本国内ではシャープだけです。
TCLは、中国を本拠とする総合家電メーカーです。日本での知名度は高くありませんが、グローバル市場を見れば日本発祥のメーカーよりも大手だと言えます。そのスケールメリットを生かした製品価格、関連会社で液晶・有機ELパネル製造も行う技術力がTCLの特徴。ハイセンス同様にmini LEDバックライトを搭載した大画面テレビを手の届きやすい価格で多数展開し、日本でも少しずつシェアを拡大しています。高コントラストの映像がほしいけれど、価格は抑えたい、という人が注目するとよいでしょう。
韓国のLGエレクトロニクスは、すでに日本でおなじみの家電メーカーになったと言ってよいでしょう。グループ会社にLGディスプレイという液晶・有機ELパネルのメーカーを持つメリットを生かし、最新仕様のパネルを製品化し続けています。特に力を入れているのは有機EL。テレビだけでなく、PCモニターでも多くの有機EL製品を展開するメーカーとして注目される存在です。チューナー部分が別体となった「トゥルーワイヤレス」テレビシリーズなど、独自の製品企画にも積極的なため、有機ELテレビを検討するならば一度ラインアップを確認してみるとよいでしょう。
暗部の再現性という意味での画質、動きの速い映像への追従性という2点で有機ELが有利です。ただし、それは“比較すれば”の話。どちらを選んでも大きな問題はありません。
液晶テレビでも有機ELテレビでも最新テレビの多くは「ゲームモード」を搭載しています。これは主に低遅延を実現したモードのことで、操作と映像表示のズレを最小に抑えようとするもの。ゲーム時はこの機能を利用するとよいでしょう。
基本的には可能です。どんなテレビでも必ず壁掛けにできるわけではありませんが、多くの最新テレビの背面にはネジ穴が設けてあります。この穴の間隔は国際標準規格「VESA」に準拠していることがほとんど。「VESA」準拠のテレビであれば、同じく「VESA」準拠の金具などで壁掛けに対応できます。
「VESA」準拠にも「100×100」や「200×200」などいくつかサイズがあるので、詳細は取扱説明書を確認しましょう。
また、テレビの壁掛け時には壁の強度が必要です。55インチテレビを壁掛けしたい場合は専門業者に相談するとよいでしょう。
専門業者に依頼しないならば、2人以上での作業を強く推奨します。
55インチテレビの重量は、スタンド込みで約15kg〜25kg前後が一般的。重さだけで言えばひとりで持ち上げられないわけではありませんが、液晶テレビ・有機ELテレビの画面は強く圧迫したり折り曲げたりすると破損する恐れがあります。安全のため、壁掛けやスタンドへの固定を正確に行うためにも、必ず複数人で作業しましょう。
量販店などでテレビを購入する場合、設置サービスを受けられることもあります。価格と合わせて確認しておくとよいでしょう。
「HDR」とは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略。映像の最も暗い部分と最も明るい部分の差をダイナミックレンジと言うのですが、このレンジが従来の「SDR(Standard Dynamic Range)」よりも広い規格のことです。
明暗差をよりダイナミックに再現できるため、より高画質を期待できるのです。ただし、この恩恵を100%受けられるのは、同じく「HDR」対応のコンテンツを再生したときのみ。「HDR」対応映像作品は、NetflixやAmazonプライム・ビデオで配信されているほか、Ultra HDブルーレイにも収録されています。
有機ELテレビ、液晶テレビ、どちらにも使われる画質向上のための技術のことです。色の純度(再現性)が高い、より色彩豊かな映像を期待できます。
一般的な使い方をするならば、過度に心配する必要はありません。同じ映像を長時間表示し続けると、その跡が残ってしまう現象を「焼き付き」と言います。最新の有機ELテレビではしっかり「焼き付き」対策(人が認知できないレベルで画素をわずかにずらす、ロゴを検知して明るさを調整するなど)がされています。
ただし、原理的なリスクはゼロではありません。ゲームのステータス表示やテレビ局のロゴマークなど、まったく動かない同じ映像を一日中表示し続けるような使い方は避けたほうが安心ではあります。
問題ありません。テレビの新製品は主に夏から秋にかけて毎年発売されるのが一般的です。そのタイミングが、ひとつ前のモデル(型落ち)が値下がりするタイミングでもあります。発売されたばかりの高価な新製品よりもコストパフォーマンスが高い場合があるため、よい選択肢と言えます。
ただし、デジタルAV機器であるテレビは、基本的には「最新が最良」であることが多いと心得ましょう。液晶パネルが刷新されるなどのタイミングは必ず存在し、輝度(映像の明るさ)や視野角の広さ(斜めから見たときも色が変わらないこと)などの基礎的な能力に差がある場合もあります。