ソニー「BRAVIA Theatre Trio」を中心とするサラウンドシステムをレビュー。センター+フロント2基の基本セットから、リア(サラウンド)スピーカー、サブウーハーの追加まで柔軟に対応する
2026年5月の終わりごろ、ある新製品のプレスリリースを目にしてから、どうしても自宅でじっくり試してみたい衝動に駆られた製品がある。ソニーの「BRAVIA Theatre Trio(HT-A8)」だ。
これまで筆者は、エントリークラスからハイエンドまで取材を通して数々のサウンドバーを試用してきた。そんな筆者が本機に強く惹かれた理由は、その絶妙なパッケージングにある。本機は1本のバーで完結するタイプではなく、「サウンドバーサイズのセンタースピーカー」と「2本のワイヤレス・フロントスピーカー」がセットになった3ユニット構成を採用している。これが「1本のサウンドバーでは音場や定位に物足りなさを感じるが、本格的なホームシアターは配線や機材のハードルが高くて導入しにくい」、そんなリビングのジレンマを鮮やかに解消する構成だと直感したのだ。しかも、専用のワイヤレスリア(サラウンド)スピーカーやサブウーハーを追加することで、リアル立体音響環境へとシステムを「育てていける」拡張性まで備えている。
この合理的な新提案が、実際の生活空間でどこまで快適に機能するのか。価格.comマガジン編集部に企画を提案したところ、メーカーのご協力もあって1か月間という長期貸出が実現した。さらに、ワイヤレスリアスピーカー「BRAVIA Theatre Rear 9(SA-RS9)」とワイヤレスサブウーハー「BRAVIA Theatre Sub 9(SA-SW9)」もセットでお借りできることになった。今回は筆者、妻、19歳の長女、15歳の次女の4人家族が、この最新システムと1か月間どっぷりと暮らしたリアルな体験レポートをお届けしたい。
まずはメインである「BRAVIA Theatre Trio」を中心に試していく。テレビの直下にスリムなセンタースピーカーを置き、その左右に小型のワイヤレス・フロントスピーカーを配置する。
センタースピーカーは絶妙な低背設計で、55V型(インチ)テレビの画面下部やリモコン受光部に一切干渉しない。そして何よりすばらしいのが、左右のフロントスピーカーがワイヤレス接続である点だ。テレビ周りのAVアンプから長いスピーカーケーブルを引き回す必要がなく、電源さえあればテレビボードの端やサイドラックにすっきりと設置できる。AVアンプを置く場所がないリビングでも、この3ユニット構成なら無理なく収まるうえ、テレビサイズに合わせて柔軟に配置できる。
「BRAVIA Theatre Trio」の基本セット。センタースピーカーは589(幅)×165(奥行)×64(高さ)mm。20mmツイーターと45×108mmウーハー、80mm上向きスピーカーをそれぞれ2基ずつ搭載する
接続はセンターユニットとテレビのHDMI(eARC対応)端子をケーブル1本でつなぎ、電源を入れるだけ。スマホ専用アプリ「Sony | BRAVIA Connect(以下、BRAVIA Connect)」を立ち上げ、ガイダンスに沿って作業を進めれば、3つのスピーカーのセットアップと部屋の音響特性に合わせた自動測定・補正が完了する。
スマホの専用アプリ「BRAVIA Connect」による初期セットアップおよび音場測定の画面。(左)アプリが機器を自動で見つけてくれる。(中)セッティングのポイントもアプリで表示。(右)音場測定は付属の測定用マイクを使うのがベストだが、スマホのマイクでも問題なくできた。マイクを上にする際、画面も逆さま状態になる
早速テレビ番組で音出しテストをしてみたところ、真っ先に感じたのは、スピーカーとしての「素の音」のよさ。フロントスピーカーが物理的に左右へ離れているため、1本のサウンドバーとは根本的にステレオイメージの広がりが異なる。特定の帯域を無理に強調したようなクセがなく、きわめてフラットで耳当たりがやさしい。長時間の視聴でも聴き疲れしないサウンドだ。
アプリ内の「サウンド設定」→「サウンドフィールド設定」から、サラウンド設定を確認する。ここでは、すべてのコンテンツにソニー独自の立体音響効果を適用する「360 Spatial Sound Mapping」、DTSフォーマット以外のコンテンツ再生に向く「ドルビー・スピーカー・バーチャライザー」、ドルビーフォーマット以外でサンプリング周波数が96kHz未満のコンテンツ再生時に有効な「DTS Neural:X」の3種類から選べる。
「サウンド設定」の基本メニュー(左)。「サウンドフィールド設定」に移行すると3つの選択肢が表示される(右)
いくつかの番組やYouTubeの音楽などコンテンツを切り替えて聴き比べたが、今回の環境で圧倒的に秀逸だったのが「360 Spatial Sound Mapping」だ。拙宅のリビングダイニングは横長の間取りで、半分がリビング、半分がダイニングキッチンというレイアウトになっている。この機能を有効にすると、フロントの3つのスピーカーユニットが連携し、リビングのテレビ前一帯が心地よい音場空間へと早変わりする。音場そのものはリビング側に心地よくまとまりつつ、セリフやアナウンスの芯は「ボイスズーム」によってダイニングキッチンまでクリアに届く。この住み分けが絶妙で、どんなコンテンツであっても空間にふわっと自然な音場を構築しながら、セリフや楽器の定位感もしっかりと維持される。家族全員の意見も一致したため、「BRAVIA Theatre Trio」の検証はこの「360 Spatial Sound Mapping」をベースにすることにした。
試した結果、もうひとつほぼ常時オンにしたのが「ボイスズーム」だ。切り替えはアプリの「ボイスモード」のほか、リモコンの「VOICE」ボタンからも可能。オンにした瞬間、アナウンサーやアニメキャラの声の輪郭が明瞭になり、画面中央から前方へスッと浮き上がってくる。物理的に独立したセンタースピーカーが存在するため、音声の芯がブレない。
バラエティ番組ではひな壇の被せるような声とMCの声が混ざり合わずに自然に分離し、音楽番組ではボーカルが中央に定位しながら生演奏のリズム隊がタイトに響く。普段のテレビ番組の聞き取りやすさが劇的に向上した。
「BRAVIA Theatre Trio」の付属リモコン。「サウンドフィールド」や「ボイスモード」の切り替えほか、深夜の視聴に役立つ「ナイトモード」も素早くオン/オフできる
驚いたのは、テレビの正面だけでなく、リビングとダイニングキッチンを合わせた20畳以上の空間のどこにいても人の声がしっかり届く点だ。特に、キッチンはテレビから距離があり、正面からかなり角度がある。音場感までは味わえないものの、普段ならキッチンの換気扇や洗い物の水音にかき消されがちな音声が明瞭だ。妻も「スゴい。これなら朝の天気予報がよく聞こえる!」とよろこんでいた。
「BRAVIA Theatre Trio」の実力に確信を持ったのが、YouTubeの音楽動画を再生したときだ。長女と次女には、それぞれ熱心に応援している推しのボーイズグループがいる。ある日、長女がテレビのYouTubeアプリでそのグループのミュージックビデオを再生した瞬間、「えっ、何これ!」と声を上げた。
画面の中では複数名のメンバーが激しいダンスとともに目まぐるしくフォーメーションを変えながら歌い踊っているのだが、左右独立したフロントスピーカーが物理的なステレオ空間をしっかり確保しているため、ダンサブルなエレクトロニックビートやシンセサイザーの音、幾重にも重なるコーラスが画面の外側まで伸びやかに広がる。
そして何より秀逸なのが、中央のセンタースピーカーの存在だ。アップテンポなトラックに埋もれることなく、メンバー個々の歌声が画面中央にピタリと芯を持って定位する。「360 Spatial Sound Mapping」によって音が上方向へもフワッと抜けていくため、まるでテレビ画面の位置に本物のライブステージが現れ、メンバーの立ち位置や奥行きまで見通せるかのような立体感が生まれるのだ。これには長女も「メンバーの声が目の前にスッと立っているのに、ユニゾンになっても一人ひとりきれいに分かれて聴こえる」と、しきりに感心していた。
この端正で濁りのないサウンドに娘たちはすっかり夢中になり、毎朝リビングで推しのMVを流すのが日課となった。
映画やドラマのサラウンド体験では、Dolby Atmosに対応するNetflixのメガヒットドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」をピックアップしたい。
シーズン4の第4章「親愛なるビリー」の終盤、不気味な「ヴェクナの精神世界」の場面。画面中央奥から響いてくる不吉な大時計の「ゴーン」という重いチャイムの金属音が、左右のフロントスピーカーの間を縫うように立体的かつ不気味に漂う。そして怪異ヴェクナの低く湿った声が、テレビ画面の高さを越えて頭上へと抜けていくような感覚があるのだ。物理的にステレオスピーカーが左右にしっかり確保されているため、音の定位と移動感に不自然さがない。
「BRAVIA Theatre Trio」の左右スピーカー。160(幅)×165(奥行)×337(高さ)mmの円筒形エンクロージャーに20mmツイーター、100mmウーハー、80mm上向きユニットが収まる
アクション映画「シティーハンター」でも、このフロントの表現力は際立っていた。終盤、敵のアジトに突入して繰り広げられる激しい銃撃戦では、連射される銃弾の鋭い跳弾音や薬莢(やっきょう)が床を転がる金属音が、テレビの画面枠を大きく越えて左右に展開。独立したセンターユニットのおかげで、飛び交う銃撃音に埋もれることなく、主人公のセリフや息づかいが真っ直ぐ耳に届くのが心地よかった。
ゲームでもその傾向は変わらない。ホラーアクションの話題作「バイオハザード レクイエム」では、療養所の廊下を探索する。このステージにはひと癖もふた癖もあるクリーチャーが徘徊しているのだが、中でも「音」が助けになったのは、狂気的な歌を口ずさみながら徘徊するゾンビ、通称「歌姫ゾンビ」と遭遇したときである。
療養所2階のバーラウンジ付近、歌姫ゾンビの不気味なハミングが聞こえてくる。一般的な1本のサウンドバーだと「なんとなく前方の右から聞こえる」程度になりそうだが、「BRAVIA Theatre Trio」では「正面奥、右手の向こう側を歩いている」といった感じで方角と距離感が音だけで直感的につかめる。
不用意に角を曲がると鉢合わせてしまうかもしれない緊迫感のなか、音の定位を手がかりに慎重に間合いを測れる。実際に操作していた次女も「歌声の位置がリアルすぎて本当に怖い……」と息を呑み、横で見ていた長女も「夜にひとりで見るのは無理なレベル」と震えていた。基本セットの段階で、前方の空間表現力と定位の正確さはきわめて高い水準に仕上がっている。
正直なところ、「BRAVIA Theatre Trio」が奏でるサウンドの完成度は単体ですでに高かった。日常のテレビ番組は部屋の隅々まで声が明瞭に届き、娘たちが流す推しのMVは立体感あるサウンドを楽しめる。映画やゲームの空間描写や定位感もこれまで体験したサウンドバーの多くとは一線を画すクオリティだった。
これだけ完成された「BRAVIA Theatre Trio」に、専用のリアスピーカー「BRAVIA Theatre Rear 9」とサブウーハー「BRAVIA Theatre Sub 9」を追加したところで、はたしてどれほどの違いが生まれるのだろうか。「さらに上なんて本当にあるのか?」そんな思いを抱きながらセッティングを始めた。
ワイヤレスリアスピーカー「BRAVIA Theatre Rear 9」をソファ後方のシェルフに、ワイヤレスサブウーファー「BRAVIA Theatre Sub 9」をテレビボード右のフロアに設置する。本格的なサラウンド環境を導入する際、リビングの景観を損ねる最大の要因は「部屋を横切るスピーカーケーブル」だが、本構成は電源ケーブルのみで機器間は完全ワイヤレス。ホームシアター構築のハードルのひとつである、配線モールで隠したり絨毯の下を通したりする苦労がいらないのは、景観はもちろん利便性の上でも計り知れない強みと言える。
リアスピーカーとサブウーハーを設置。リアスピーカー「BRAVIA Theatre Rear 9」はスピーカーサイズが154(幅)×154(奥行)×286(高さ)mmで「BRAVIA Theatre Trio」の左右スピーカーよりわずかに小さい
電源を入れ、アプリから機器の登録と測定を行う。無線による接続はスムーズで、音場測定を含めても、ものの数分でセッティングが完了した。そして、システム全体を鳴らした瞬間、先ほどまでの「これ以上があるのか?」という疑念は一瞬で吹き飛んだ。「360 Spatial Sound Mapping」の効果も相まって、音に包まれる没入感がさらに増している。まさに「音の中に自分がいる」という感覚だ。
リアスピーカー、サブウーハーのフルセットを揃えるとなると相応の予算が必要にはなるが、それに見合うだけの価値がある。
スマホの専用アプリ「BRAVIA Connect」で再セットアップ。アプリから機器を選ぶと自動で認識される(左)。機器のセット後は音場の測定をうながされる(中)。音場測定後、それぞれの機器に結果が反映されてセッティングは完了する(右)
筆者が何より驚いたのが、これだけ多くのユニットがあるのに、その存在がスッと消えたように感じたことだ。本当にナチュラルに空間全体が鳴っており、音のグラデーションに包まれている感覚なのである。「本当に後ろの『BRAVIA Theatre Rear 9』から音が出ているのか?」と疑って耳を近づけてみると、映画やゲームはもちろん、日常のニュースバラエティの拍手や環境音にいたるまで、リアスピーカーから緻密に計算された音が出力されていた。前後のつながりと音量バランスがきわめて巧みにコントロールされている証拠だ。
ソファ側から見た「BRAVIA Theatre Rear 9」。「音が出ているのか?」と近づいて確認してしまうほど、他のユニットとのつながりが自然だった。なお、リアスピーカーとして弟機「BRAVIA Theatre Rear 8」も接続可能だ
この構成にしたなら、まずDolby Atmos作品を試したい。先ほどの「ストレンジャー・シングス」第4章を再生すると、音場は一瞬にしてリビング全体を覆い尽くす濃密な包囲空間へと変貌した。マックスの頭上に開いた現実世界のゲートから響くケイト・ブッシュの楽曲、崩れ落ちる赤い石塊の破片、そして「裏側の世界」で蠢く触手の湿った水音やヴェクナの足音が、まさに「自分の真後ろ」からリアルに迫ってくる。リビングの壁が消え去り、精神世界の荒野に放り込まれたかのような強烈な錯覚を覚えた。「シティーハンター」の銃撃戦でも、前方から放たれた銃弾が耳元を鋭くかすめて背後の壁に着弾する音の軌跡が、シームレスに空間を移動していく。
ここで興味深かったのが、「サウンドフィールド」設定における「360 Spatial Sound Mapping」と「ドルビー・スピーカー・バーチャライザー」の聴き比べだ。
「360 Spatial Sound Mapping」では音の輪郭がやわらかく、部屋全体にシームレスな広がりをもたらす。リビング全体が音に包み込まれた感覚が心地よい。これを、「ドルビー・スピーカー・バーチャライザー」にすると、輪郭も音自体もカチッと明瞭でシャープ。効果音の軌跡や衝撃音がダイレクトに耳へ飛び込んでくる。どちらのモードを選んでも頭上を含めた立体的な定位感は申し分ないのだが、音の質感には明確なキャラクターの違いが表れたのだ。
たとえば、「ストレンジャー・シングス」のような空間の不気味な気配を重視したい作品では「360 Spatial Sound Mapping」が、「シティーハンター」のようなソリッドなアクション作品では「ドルビー・スピーカー・バーチャライザー」のエッジの立った鳴り方が合いそうだ。コンテンツのテイストに合わせて切り替えながら、どちらが合うかを探るのも実に贅沢な時間だった。
「バイオハザード レクイエム」を再びプレイ。ここで絶大な威力を発揮したのがサブウーハー「BRAVIA Theatre Sub 9」と、背後を固める「BRAVIA Theatre Rear 9」のコンビネーションだ。
療養所の通路を進み、通り過ぎたはずの通路の後方から、あの「歌姫ゾンビ」の不気味な歌声がぬっと響いてきた瞬間は、思わずコントローラーを握る手に汗がにじんだ。背後から聞こえる狂気じみたハミングが、視界に入っていない空間が存在していることを伝えてくれる。
そして、サブウーハー「BRAVIA Theatre Sub 9」が加わることで、恐怖の質が一段と深まる。療養所に漂う大型空調の唸りや、扉が閉ざされたときの鈍い音と衝撃が、足元やお腹にズシンと伝わってくるのだ。背後からの歌声という聴覚の恐怖に、床から伝わる重低音の圧迫感が合わさり、ゲームの緊張感は一気に跳ね上がった。必死にキャラクターを操作していた次女も「後ろから声がするのも怖いし、部屋の空気が重くて息が詰まりそう!」と、あまりの生々しさにコントローラーを握る手に力が入っていた。
次女が「バイオハザード レクイエム」をプレイ。サブウーハーが加わることで、療養所の空気の重みや衝撃が一段と生々しく伝わってくる
映画とゲームの立体音響を堪能したあと、娘たちがお気に入りになった推しのボーイズグループのMVを、今度はフルセット構成で鳴らしてみた。再生ボタンを押すと、画面の前で端正に聞く心地よさとはまた異なり、楽曲が作り出す音の世界観にリビングごと包み込まれるような感覚を覚えた。
トラックに散りばめられたシンセサイザーの空間エフェクトや重なるコーラスが、背後へと滑らかに回り込んでいく。音が前後左右からやわらかく空間を満たし、テレビ画面の中だけで鳴っていた音楽が、リビング全体を使った立体的な音響空間へとシームレスに広がっていく。
そこにサブウーハー「BRAVIA Theatre Sub 9」が加わることで、ダンスナンバーのビートに心地よい厚みと安定感が生まれる。無理に低域を強調してドンドン響かせるのではなく、ベースラインやキックの芯をしっかりととらえ、音楽全体の土台を穏やかに支えてくれる。
サブウーハー「BRAVIA Theatre Sub 9」。200mmアルミニウム振動板ドライバーを向かい合わせで2基搭載する。アンプは最大600Wという高出力だが、対向配置されたドライバーが互いの不要な振動を相殺することで、キャビネットの揺れを抑えている。サブウーハーには本機のほか「BRAVIA Theatre Sub 8」および「BRAVIA Theatre Sub 7」が接続可能だ
約1か月にわたりソニー「BRAVIA Theatre」シリーズと暮らしてみて、その完成度とシステムアップの合理性に深く感心させられた。
主軸となる「BRAVIA Theatre Trio」だけでも、ワンボディのサウンドバーでは到達できない前方ステレオの広がりと、独立センターユニットによる声の聞き取りやすさを高次元で両立してくれる。「テレビ周りをスッキリ保ちたいが、1本のバーでは音場に満足できない」人や「AVアンプのような大掛かりな配線は避けたい」という人にとって、これ以上ない最適解と言える。
そして、「さらに映画館のように音に包まれたい」、あるいは「ゲームやライブの没入感を極限まで高めたい」と感じたときに、完全ワイヤレスで手軽に「BRAVIA Theatre Rear 9」や「BRAVIA Theatre Sub 9」を買い足せる拡張性こそが最大の強みだ。
フルセットを揃えるとなれば、相応の予算が必要になる。しかし、わずらわしいスピーカーケーブルを引き回すことなく、映画館さながらの立体音響と身体に響く重低音をリビングで存分に味わえることを考えれば、それに見合うだけの価値は十分にある。
リビングの景観や間取りを損なうことなく、ライフステージや予算に合わせてシステムを段階的に「育てていける」本機。家族みんなで上質なエンターテインメントを味わいたいすべての人に、自信を持って推したい。