ゼンハイザーの密閉型ヘッドホンなど期待度の高いモデルが続々!

「春のヘッドフォン祭 2015」で見つけた注目の新製品を一挙レポート!

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多くの新製品や参考展示品が並んだ「春のヘッドフォン祭 2015」(開催日:2015年5月16日〜17日)。「Astell&Kern」ブランドの高級ハイレゾプレーヤー「AK380」と、パイオニアのフラッグシップヘッドホン「SE-MASTER1」についてはすでにレポートしたが、ここでは、それら以外の注目製品を一挙紹介しよう。

春のヘッドフォン祭 2015では数多くの新製品・未発表製品が展示された

春のヘッドフォン祭 2015では数多くの新製品・未発表製品が展示された

ゼンハイザー「HD 630VB」
同社初のオーディオファイル向け密閉型ヘッドホン

ミュンヘンで開催された「High end show」で一足先に公開となった、ゼンハイザーの密閉型ヘッドホン「HD 630VB」。今回の「春のヘッドフォン祭2015」では試作機が1台しか用意されておらず、ブースでは、試聴を待つ列ができていた。

同社では初となるオーディオファイル向けの密閉型だが、注目すべきはスマートフォンやタブレットとも連携できる機能を備えた点だ。イヤーカップには、楽曲再生に必要な、ボリューム調整、再生/一時停止、トラックの送り/戻しと早送り/巻き戻しができるミュージックコントロール機能を搭載。また、スマートフォンへの着信を取ったり通話を切ったりすることもできる、通話制御が可能なボタンも用意。さらにマイク内蔵ケーブルにより、通話もできるためヘッドセットとしても使用可能だ。ポケットやカバンの中にいれてあるスマホをわざわざ取り出さなくてもイヤーカップ側の操作で完結できるようになっているのだ。最近ではハイレゾ対応スマートフォンもリリースされているが、本製品は、音楽を楽しんでいる最中に着信があっても、そのまま通話をオンにできる実用性を兼ね備えている。

さらに、イヤーカップには、ダイヤル式のバスブースト(低音調整)機能を備えており、50Hz帯を±5dBの範囲で上げ下げできる。自分の好みの低音にカスタマイズできる。
なお、これらは海外モデルの仕様になっており、国内でも海外モデルと同じ仕様になるかは不明。ヘッドホン部の主な仕様は、インピーダンスが23Ω、再生周波数特製が10〜42000Hz、SPLが114dB(1kHz/1Vrm)。マイク部の周波数特製は100〜10000Hz。海外での予価は549.95ドル(約7万円)。

ゼンハイザー初の密閉型ヘッドホン、HD 630VB

ゼンハイザー初の密閉型ヘッドホン、HD 630VB

ハウジングはアルミ。音漏れや遮音性は高そうだ

ハウジングはアルミ。音漏れや遮音性は高そうだ

イヤークッションはやわらかい

イヤークッションはやわらかい

スライドスイッチの「i」「G」は、Apple系のiOSデバイスと接続するときは「i」のほうに、「G」はそれ以外のデバイスと接続するときに切り替える。イヤーカップの黒い円形状のエリアが音楽再生に関連するスイッチで、その周り囲むのが低音調整機能

Astell&Kern「AK Jr.」
重量100gを切るスリムなハイレゾ対応DAP

Astell&Kernの新製品で注目株といえば、最上位モデルの「AK380」だが、同じタイミングでリリースとなった廉価モデル「AK Jr.」も忘れてはいけない。AKシリーズとしては、久しぶりの入門向けモデルの登場だ。店頭価格は約7万円(税込)。この価格、正直言えばけっして安くはないが、10万円から30万円前後という価格帯のAKシリーズの現行モデル100番台/200番台と比べると、手が届きやすいリーズナブルなモデルと言えよう。発売は5月29日。

DACチップは、Wolfsonの「WM8740」のシングル構成。従来モデル「AK100」と同じだが、本体デザインはまるで別物で、特に本体の厚さはAK100から比べると3割程薄い8.9mmにスリム化された。さらに、本体重量は100gを切る。まさに胸ポケットにもしまえる大きさだ。公称の本体サイズは52.9(幅)×117(高さ)×8.9(奥行)mmで、重量は98g。筺体をガッチリ作り込むことで音質向上が図れるポータブルプレーヤーの中でも、見た目どおり小型・軽量にこだわった製品といえるだろう。加えて、アルミの筺体にサンドブラスト加工を施すほか、背面にはゴリガラスを取り合わせており、全体的におしゃれな外観になっている。

画面は、3.1型WQVGA(240×400ドット)のTFTカラー液晶。静電容量式のタッチパネルを採用しており、楽曲の選択や再生・一時停止などの操作ができる。本体側面にあるボタンでも選曲は可能で、ボリュームコントロール用ダイヤルも備えている。

出力は3.5mmイヤホンのみ。バランス出力や光デジタル出力を備えておらず、対応するヘッドホンやポータブルアンプの選択肢が限られている点は要注意。

再生できるファイルは、PCMが最大192kHz/24bit、DSDが2.8MHz(PCM88.2kHz/24bitに変換再生)。対応ファイル形式は、WAV/FLAC/MP3(CBR)/WMA/OGG/APE/AAC/ALAC/AIFF/DFF/DSF。

このほか、USB DAC機能(44.1kHz〜96kHz/16bit・24bit)や、Bluetooth 3.0をサポートしている。内蔵ストレージは64GB。microSDXCカードスロット(最大64GB)も搭載する。バッテリーは内蔵リチウムポリマー(1450mAh/3.7V)。

Astell&Kernのハイレゾ対応オーディオプレーヤーAK Jr.

Astell&Kernのハイレゾ対応オーディオプレーヤーAK Jr.

側面には、楽曲の再生/停止や送り/戻しができるボタンを搭載

側面には、楽曲の再生/停止や送り/戻しができるボタンを搭載

microSDXCカードスロットを備える

microSDXCカードスロットを備える

トップには、電源ボタンと3.5mmイヤホンジャック

トップには、電源ボタンと3.5mmイヤホンジャック

背面には、ゴリラガラスが使われている

背面には、ゴリラガラスが使われている

AK100と厚みを比較。横から見るとだいぶスリムになっていることがわかる。また、ボリュームダイヤルのデザイン、microSDXCカードスロットの位置などが変更されている

Lotoo「PAW5000」
小型・軽量の多機能DAP。2.5mmバランス出力も可能

2014年12月に発売された、Lotooのハイエンド向けポータブルオーディオプレーヤー「PAWGold」の下位製品。上位モデルが店頭価格約29万円という「AK240」を上回る(AK240SSよりかは下回る)高額モデルであるのに対し、今回登場した「PAW5000」は、同社のハイレゾ対応プレーヤーの入門機と位置付けられた製品だ。発売は6月下旬。店頭予想価格は6万円前後になる見込み。

独自OSや、高精度なクロック、アルミ削り出しボディ、Burr Brown(TI)のDACチップ「PCM1792」を採用している上位モデルから、これらの要素を部分的に見直し。性能を控えめにしたいっぽうでコストパフォーマンスを高めたモデルとなっている。

本体を手に持つとわかるが、上位モデルに比べて、重厚感は少ないものの軽くなっている。筺体に樹脂を採用しており、持ち運びにより適した軽さを実現しているのだ。その重さは110gでiPhone6より軽い(iPhone6の重量は172g)。本体サイズも55(幅)×98(高さ)×20(奥行)mmとコンパクトだ。日常的に持ち歩くスマホより小型・軽量化することで、通勤・通学時にバックやポケットに入れてもじゃまにならないサイズ感にとどめている。

また、機能も豊富で、2.5mmのバランスアウトのほか、光デジタル兼用ラインアウトも搭載。そのほか、上位モデルと同様に、音の調整機能としてパラメトリック・イコライザーや、ゲイン切り替えなどにも対応している。DSPはアナログ・デバイセズのBlackfinこと「514 DSP」だ。

また、DACチップは、業務用のポータブルレコーダーでの使用例もあるという、TIの「TLV320AIC3105」。PCM96kHz、DSD 64(PCM変換再生)に対応する。対応ファイル形式はDFF/DSF/DSD ISO/FLAC/APE/WAV/OGG/AAC/ALAC/MP3/WMAなど。対応メモリーはSDHC/SDXCで、理論上では最大2TBまで増設可能。バッテリー容量は1700mAhで、連続再生時間は約10時間。接続はUSB 3.0。

このように、PAW5000は、音質と機能性のバランスを取りながら、ポータビリティにも配慮した、入門向けハイレゾプレーヤーとなっている。

Lotooのハイレゾ対応DAP、PAW5000

Lotooのハイレゾ対応DAP、PAW5000

トップには、2.5mm 4極バランス出力端子(BAL HP)、3.5mmのステレオヘッドホン出力端子(PHONE)、ライン出力端子(LINE OUT)を装備。ライン出力端子は、光デジタル出力を兼ねている

 

 

側面には、ヘッドホンやイヤホンに応じてインピーダンスを「Hi/Low」に切り替えることができる「GAIN」スイッチ、カップリングコンデンサーの有り無しを切り替えできる「DAMP」スイッチ、ボリューム調整スイッチを備えている

 

 

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2017.7.25 更新
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