話を夏フェスに戻そう。今年の夏フェスの放送では、1つ大きなトピックがある。それは、4K放送の配信が行われることだ。124/128度CSデジタル放送の4K専門チャンネル「スカパー!4K総合」において、8月28日〜8月30日の3日間、FUJI ROCK FESTIVALのメインステージであるGREEN STAGEに出演するアーティスト映像が各1時間ずつ4Kで放映される予定となっている(放映アーティストは未定)。スカパー!4K総合は2015年3月1日に開始されたサービスのため、4K映像での夏フェス映像は、このFUJI ROCK FESTIVALが初めて。フジロッカー(FUJI ROCK FESTIVALのファン)ならずとも、音楽ファンであれば、ぜひチェックしておきたい。
2015年は、FUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEが4K画質で放送される! 現時点では放映アーティストが未定なものの、Foo Fighters、Muse、Noel Gallagher's High Flying Birdsなど、世界的なアーティストの名が連なるヘッドライナーの高繊細なライブ映像を大いに期待したい
4K放送を楽しみたい場合には、4Kチューナーを内蔵した4Kテレビやレコーダー、外付けの4Kチューナーといった4K対応受信機器を用意する必要がある。注意してほしいのは、4Kチューナー非搭載の4K対応テレビでは、4K放送を受信できないこと。現時点では、4Kチューナー内蔵の4Kテレビは、東芝の「REGZA Z10X」シリーズと、ソニーの「X9400C/X9300C/X8500C」シリーズとなっている。4Kチューナー内蔵のレコーダーは、シャープの「AQUOS 4Kレコーダー TU-UD1000」のみ、外付けの4Kチューナーはソニーの「FMP-X7」のみとなっている。
ここで問題となるのが、4K放送を視聴するために、「チューナー内蔵の4Kテレビ」か「4Kテレビ+外付けチューナー(レコーダー)」のどちらを選ぶかということ。現時点の情報では、今年の夏フェスでの、4K映像での放送はFUJI ROCK FESTIVALの一部ステージに限られてしまうので、判断が悩ましいところだ。
手軽に4K放送を楽しみたいのなら、ソニーの4Kチューナー「FMP-X7」を選ぶのがよいだろう。この製品は、スカパー!プレミアムサービスの4K放送の受信や、「4Kアクトビラ」「ひかりTV 4K」の4K配信に対応しているうえ、外付けHDDを接続することで、4K放送の録画も行える。価格.com最安価格(2015年7月23日時点)で約2万5,000円とコストパフォーマンスも高い。なお、スカパー!では、このFMP-X7をベースにした4Kチューナーのレンタル(990円税込/月)を行っている。
ソニー「FMP-X7」
外付けHDDへの録画にも対応した4Kチューナー「FMP-X7」
ソニーのFMP-X7は、スカパー!プレミアムサービスチューナーを内蔵した4Kチューナー。4Kテレビに、124/128度CSデジタル放送アンテナ(スカパー!プレミアムサービス対応)を接続することで、Channel 4Kやスカパー!4K総合などの4K放送を視聴できる。さらに、外付けHDD(250GB〜4TBまで。最大8個まで登録可能)を本体背面のUSB端子に接続すれば、4K放送の録画も可能だ。取り急ぎ、今年のFUJI ROCK FESTIVALの4K放送を楽しみたいという人には、もってこいの製品と言える。
夏フェスの映像を満喫するためには、テレビ周りの音質にもこだわりたいところ。本格的なAVアンプとスピーカーを用意して大迫力の音を楽しむのもいいが、ここでは、より手軽にテレビ周りの音を強化できるバー形状のサウンドバースピーカーを提案したい。サウンドバースピーカーの魅力は、何といっても「テレビの前に設定するだけ」という設置性の高さある。バーチャルサラウンド機能を使って、夏フェスの映像をサラウンド感のある音で楽しむことが可能だ。
サウンドバースピーカーの中でも、より手軽なモデルとして今人気を集めているのが、ヤマハの最新モデル「YAS-105」とパイオニアの「HTP-SB560」だ。YAS-105は、スリムタイプのワンバータイプ。HTP-SB560は、外付けのサブウーハー付きモデルとしてコストパフォーマンスが高い。
ヤマハ「YAS-105」
光ケーブル1本で接続できる、スリムなワンバーボディタイプの「YAS-105」
ヤマハの「YAS-105」は、2015年7月に発売されたばかりにもかかわらず、早くも、価格.comの「ホームシアタースピーカー」カテゴリーの売れ筋ランキング(2015年7月23日時点)で1位を獲得するなど、多くのユーザーから注目を集めているモデルだ。
音質面では、同社の独自技術 「AIR SURROUND XTREME」を搭載し、前方だけでなく、左右や後方にもスピーカーを設置しているかのような広がりと、定位感のあるサラウンド音場を再現するモデルだ。さらに、豊かで迫力のある重低音を再生する独自技術「Advanced Bass Extension Processing」も備えており、重低音を楽しめる。
さらに、テレビ周りの設置スペースを有効活用できるスマートなモデルとなっている点も見逃せない。YAS-105は、高さ53mmのスリムなワンバーボディタイプとなっており、スタンドが低い薄型テレビの前に置いても、画面を遮ることなく視聴できる。
パイオニア「HTP-SB560」
リビングのインテリアにも調和するスリムなデザインを施した「HTP-SB560」
パイオニアの「HTP-SB560」は、テレビの前に設置するだけで高音質を楽しめる3.1chホームシアターシステム。30〜40型のテレビに適した横幅80cmでスリムなバータイプスピーカーを採用しており、テレビスタンドの形状や画面の高さに合わせて、バーの角度や高さを調整できる。サブウーハーユニットも、横幅435mmとコンパクトな大きさだ。
音質面では、センタースピーカーに、高音域の感度を上げて歪みを低減させる銅キャップを採用した「ワイドバンドフルレンジユニット」を装備し、高音をクリアに再生する。さらに、高音質ロスレスフォーマットの「ドルビーTrueHD」や「DTS-HD」、地上デジタル放送の「MPEG2-AAC」などにも対応する。HDMI端子は、最新規格のHDMI2.0(4K/60p)に準拠しており、高画質な4K映像を4Kパススルー機能で、4Kテレビにそのまま伝送できる。