RHA独自のダイナミックドライバーを搭載したカナル型イヤホン。同社製のイヤホン「T10」の進化バージョンで、見た目は同じだがドライバーユニットが一新されている。
RHA「T20」
・同心円状にふたつのボイスコイルを配置した「DualCoilダイナミックドライバー」
・エルゴノミックデザインのステンレス製ハウジング
・音の傾向を変えられるチューニングフィルター機構
ドライバーは独自の「DualCoilダイナミックドライバー」を採用。特別に開発設計された振動板と、その外周部分と内周部分それぞれに、独立した動力を持つボイルコイルを配置。外周のコイルが高中音域から高音域、内周のコイルが低中音域から低音域と分担することで、ハイレゾ音源を楽しむうえでは欠かせない高解像度を達成した。再生周波数帯域は16Hzから40kHz。
フィット感の高いハウジングは人間工学に基づいた形状。シュアのような形だが、ボディはメタルインジェクション(金属粉末射出成形)加工によって作り出されたステンレス製。高耐久で肌触りのよいものとなっている。
そのほか、ハウジングのノズル部はチューニングフィルター機構を兼ねており、付属する3種類のフィルター(リファレンス/ベース/トレブル)を付け替えることで、好みの音質を選べるのもユニークだ。価格.com最安価格は28,580円(2015年12月16日時点)。売れ筋ランキングは28位(同)。価格.comに寄せられたレビュー評価件数は7件と少ないが、満足度は満点の5点となっている。iOS用リモコンを備えた「T20i」もラインアップする。
振動板やハウジングなど、随所に木材を使用したJVCのイヤホン「WOODシリーズ」。その最上位機種が「HA-FX1100」だ。
JVC「HA-FX1100」
・木材をふんだんに使ったぜいたくな設計
・ケーブルや接点など細部までこだわった作り
11mm口径の「ウッドドームユニット」をはじめ、振動板に薄膜加工した木をドーム型に成型加工した「ウッドドーム振動板」のほか、さらに振動板の前には「ウッドディフューザー」、ユニット後方には「ウッドダンパー」、ハウジング後部には「ウッドリングアブソーバー」など、木材がふんだんに使われている。再生周波数帯域は6〜45kHzで、ハイレゾに対応した。
下位モデルとの決定的な違いは細部へのこだわり。たとえば、ケーブルには高純度無酸素銅の6N OFCを採用。さらに伝送路の接点には音響用ハンダを使用するなど、細部にわたって音質を追い込んでいる。ほかにも、下位モデルよりイヤーチップのサイズのバリエーションを増やしている。
また、ケーブルは着脱可能(MMCXコネクター)で、リケーブルも楽しめる。価格.com最安価格は32,941円(2015年12月16日時点)。発売からおよそ1年経過して、当時より10,000円ほど下がり、お手頃感もでている。売れ筋ランキングは20位だが、価格.comプロダクトアワード2015のオーディオ部門 ヘッドホン・イヤホンカテゴリーで銅賞を受賞している。
2基のバランスド・アーマチュア型ドライバー(フルレンジ+HDスーパートゥイーター)と16mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載した、ハイブリッドタイプのイヤホン。
ソニー「XBA-A3」
・HDハイブリッド3ウェイドライバーユニット
・ドライバーユニット一体型制振ハウジング
バランスド・アーマチュア・ドライバーには、振動板をアーマアチュアに直に連結して駆動させるダイレクトドライブ構造を採用。また、アーマチュアは従来のU型からT型に変更。振動の上下対称性を高めることで波形再現性を向上させている。再生周波数帯域は4〜40kHz。
ハウジングもユニーク。ダイナミックドライバーとフロントハウジングを一体化することで薄型化し装着性を向上させる、ドライバーユニット一体型制振ハウジングを採用。制振性にすぐれた材料で不要な振動を抑えて音をクリアにする。
ケーブルは着脱式で、MDR-1Aと同じくバランス接続にも対応(別売りの専用ケーブルと、対応ポータブルヘッドホンアンプのPHA-3が必要)。アンバランスケーブルでもバランスの音を実現できる独立グラウンドケーブルになっている。ケーブルは銀コートOFC線。価格.com最安価格は30,220円(2015年12月16日時点)。売れ筋ランキングは44位(同)。