サウンドクオリティが劇的にアップ!

重低音でヘッドホンが震える! PlayStation VR×Mojoで極上のゲーム&パーソナルシアターを体験

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VR元年と呼ばれ、「HTC Vive」や「Oculus Rift」、「PlayStation VR」(以下、PS VR)など、VRデバイスの怒涛のリリースラッシュだった2016年。なかでも、PS VRは発売前から大きな注目を集め、いまだに品薄状態が続いている。大のゲーム好きの筆者も、事前予約に参戦してはことごとく撃沈したものの、最後の最後で何とか予約にこぎつけ、発売日当日にしっかりと手に入れることができた。

PlayStation VRとMojo

PlayStation VRとMojo

PS VRというと、その先進的なゲーム体験にばかり注目がいきがちだが、筆者にとってPS VRが到着して大きく変わったのが夜のゲーム環境だ。筆者の住んでいるところは住宅街ということもあり、これまで夜中はテレビのボリュームを絞ってひっそりとゲームを楽しんでいたのだが、PS VRが到着してからというもの、ヘッドセットとヘッドホンを使って快適なゲームライフを送れるようになった。いまではPS VRのタイトルはもちろんのこと、226インチ相当の巨大スクリーンをVRヘッドセットに映し出す「シネマティックモード」を使い、「nasne」に撮りためた動画や動画配信サービルの動画を楽しむ「パーソナルシアター」としても大活躍している。

そんなPS VRだが、購入してからひとつだけ不満があった。それはPS VRのオーディオ出力だ。PS VRには、PS4に接続するユニット部分とVRヘッドセットをつなぐケーブルの間にヘッドホン・イヤホン用の3.5mmジャックが用意されており、SIEは「お好きなヘッドホン・イヤホンを接続して楽しめます」とアナウンスしているのだが、それにしては出力がかなり貧弱。VRコンテンツにリアリティを出す上でも“音”はかなり重要なポジションなはずなのに、これはかなりのがっかり感だ。

PS4に接続するユニット部分とVRヘッドセットの間に用意されているコントローラー。サイドの黒い部分がオーディオ出力部だ

この状況をどうにか打開しようと色々と試行錯誤した結果、PS4の光デジタル出力に、光デジタル受けのできるCHORD「Mojo」をつなげるという解決方法にいきついた。持ち運びしやすい非常にコンパクトなボディと、サウンドクオリティの高さから、昨年10月の発売以降、価格.comのラインキングで常に上位をキープしているMojo。筆者も、「AK 70」や「DP-X1」のUSB Audioデジタル出力と組み合わせてポータブル環境をメインに使っていたが、デジタル入力のみでアナログ入力がないこともあり、スマートフォンやDAP、PCとの組合せ以外で使うことがまったくなかった。

つなげられるデバイスが限られていることもあり、筆者のMojoはポータブル環境での利用が大半だった

つなげられるデバイスが限られていることもあり、筆者のMojoはポータブル環境での利用が大半だった

PS4&PS VRとの組み合せというのは、Mojoの新しい使い道としてもピッタリだと思い、さっそくつなげてみたところ、これがかなりうまくいったので、本稿ではいろいろと検証してみた結果についてお届けしたいと思う。

なお、本稿で使用しているPS4は、筆者が発売日に購入した初代の1000シリーズだ。現状、PS4で光デジタル出力を搭載しているのは、第1世代の1000/1100/1200シリーズと、PS Proのみとなっている。小型・軽量化を図った現行のPS4 2000シリーズでは光デジタル出力が省かれてしまい、今回紹介するPS VRにMojoを組み合せることはきないので、その点は注意してほしい。

ヘッドホンが震える! VRコンテンツは圧倒的な重低音でリアリティがグンとアップ

というわけで、まずは多くの人が気になるであろうPS VRを使ったVRコンテンツでのレポートをお届けしたい。

PS4とMojoを接続しているところ。今ではPS VRのユニットの上が定位置になっている

PS4とMojoを接続しているところ。今ではPS VRのユニットの上が定位置になっている

AKG「K712 Pro」とOPPO「PM-2」は、筆者が普段PS VRと組み合わせて使用することの多いヘッドホン。側圧がそれほどないので、長時間付けていても疲れないというのが理由だ。ただ、K712 Proは非常に鳴らしにくく、PS VRのオーディオ出力ではボリュームすらまともにとれない始末

ご存じの方もいるかもしれないが、PS VRはVRコンテンツの没入感を高めるため、さまざまな方向や距離から耳に入ってくる音をシミュレーションして音声を出力する「3D オーディオ出力」機能が備わっている。しかしこの機能、PS VRのオーディオ出力と有線接続したときのみ有効となるという制約があるのだ。今回、MojoはPS4の光デジタル出力とつなげている。Mojoはサラウンド信号を受けられないため、光デジタル出力はリニアPCMによるサウンドになってしまうわけだ。

Mojoはビットストリームの信号を受けられないので、PS4の音声出力設定は必然的にリニアPCMとなる

Mojoはビットストリームの信号を受けられないので、PS4の音声出力設定は必然的にリニアPCMとなる

PS4では、USB接続のヘッドホンアンプなどのオーディオデバイスを接続できるとのことだが、Mojoは残念ながら接続不可だった

正直、3D オーディオ出力に対応していないステレオサウンドだとVRコンテンツは厳しいかなと思っていたが、実際に使ってみて、それがまったくの杞憂であることが分かった。ほんの一瞬聴いただけで、ステレオサウンドでもサウンドクオリティそのものが大きく向上すると、あれだけ生々しくてリアルな音が出せるのかと感心してしまったほどだ。PS VRのオーディオ出力に比べ、ベースとなる中低域がしっかりしたことで、音のリアリティがグっと増したのだろう。

また、Mojoを通して出るサウンドで一番驚いたのが重低音だ。現在、筆者のPS VR環境では、ヘッドホンにAKG「K712 Pro」とOPPO「PM-2」を組み合わせて使うことが多いのだが、特にPM-2を組み合わせたときの重低音がスゴかった。劇場版『シン・ゴジラ』をモチーフにした「『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation VR」をプレイした時は、圧倒的な重低音でヘッドホンそのものがブルブルと小刻みに震えるほどだ。これを初めて体験したときは本当に感動してしまった。

Skullcandy(スカルキャンディー)の「Crusher(クラッシャー)」という電池駆動で震えるヘッドホンを体験したことはあるが、普通の有線接続のヘッドホンであそこまでブルブル震えるのは初めてで、かなり感動してしまった

サラウンド感については多少つかみにくくなった部分はあるものの、もともとPS VRがイスに座って上半身を動かして360°体験をすることを想定していることもあってか、思ったよりも気にならなかった。逆に、サラウンド感よりも音そのもののクオリティをあげたほうがよりリアルに感じられる。今回、怖すぎと評判のカプコン「KITCHEN(キッチン)」も比べてみたが、Mojoとの組み合わせは全体的な音のパワーが増したこともあり、怖さがさらに5割増しになったくらい怖かった。VR対応のゲームをやるなら、音にこだわったほうが数倍楽しくプレイできるはずだ。

サクンドクオリティがグッと増し、音がよりリアルになるので、ホラー系との相性は抜群だった(写真はカプコン「KITCHEN」)

ネット配信動画にも効果的で、動画処理もはかどる!

PS VRには、「シネマティックモード」と呼ばれる機能が実装されている。同機能では、VRヘッドセットに巨大なスクリーンを写し出し、PS VR非対応のPS4タイトルや動画などのマルチメディア機能を楽しめるのだが、テレビの電源をOFFにした状態でも使えるため、個人的にはかなり重宝している。

VRヘッドセットを付けたまま自撮りしているため、ちょっとだけ姿勢がいいが、普段はリクライニングできるゲーミングチェアに座り、リラックスした状態で一人シアターを楽しんでいる

こちらも、ただ単にPS VRのオーディオ出力にヘッドホンをつなげた特に比べると、Mojoとの組み合わせのほうが格段にクオリティアップするのだが、なかでも効果が劇的なのがネット配信の動画を見たとき。テレビの大きなスピーカーである程度の音量で聴いているとあまり気づかないが、PS VRのオーディオ出力で聴いてみると、そもそものパワーが貧弱なためか、どうしても立体感の乏しい薄っぺらな音に聴こえてしまう。これが、Mojoを通しただけで、非常にパンチのあるメリハリの効いた音に変化するのだ。

筆者はAmazonプライム会員ということもあり、「Amazonプライムビデオ」で見逃したアニメや昔のアニメをけっこう頻繁に見るのだが、古い作品だと音がイマイチな作品もあったりする。そういった作品だと、より顕著に効果を感じられた。もともとMojoはビットレートの低い音源に対して効果を感じやすい傾向があったが、これがここにもうまく働いたのだろう。劇場での体験とまでは言いすぎだが、個人的にはかなり近いところまで再現できていると感じた。

PS4はAmazonプライムビデオなど動画配信サービスが充実している。PS VRとMojo、お気に入りのヘッドホンさえ用意すれば、誰でも手軽に極上のパーソナルシアター環境を構築できる

動画配信サービスだけでなく、「torne PlayStation 4」を使い、nasneに撮り溜めた番組を大画面で楽しめるのもPS VRの醍醐味だ。ちなみに、USBデジタルオーディオで接続したデバイスだと、録画した番組を再生した場合に著作権保護機能に引っ掛かって音が出ないことなどがあるが、光デジタルでMojoと接続した場合は問題なく楽しめる

まとめ

というわけで、ここまでPS VRとMojoを組み合わせた際の効果のほどをレポートしてきたが、普段からMojoを使っており、そのサウンドクオリティの高さは認識していたが、PS VRを組み合わせたときの効果は想像以上に絶大だった。唯一難点を挙げるとすれば、ケーブルがごちゃごちゃしてしまうところだろうが、そもそもPS VRを使うときはVRヘッドセットまで有線ケーブルがつながっており、筆者の場合はケーブルが多少増えたところでそれほど大きな問題は感じられなかった、むしろ、サウンドクオリティアップによるメリットのほうが強烈だった。

ちなみに、今回はPS VRとMojoという組み合わせをレポートしたが、Mojoとの組み合せはPS VRだけでなく、テレビのスピーカーを切ってPS4のゲームを普通にヘッドホンでプレイするときにも効果を発揮してくれる。PS4のコントローラーに用意されたオーディオ出力にイヤホンやヘッドホンをつないでプレイする際に、Bluetoothによる音質劣化や音の遅延が気になることがあるが、Mojoとの組み合せならそれらをまったく気にせずゲームプレイを楽しめた。

PS VRとMojoの両方が必要ということで、導入までのハードルがかなり高いが、効果はかなり絶大なので、もし手元にPS VRとMojoを持っている人はぜひ試してほしい。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

製品 価格.com最安価格 備考
PlayStation VR CUHJ-16000 54,999 バーチャルリアリティを楽しめるPS4用のVRヘッドセット
PlayStation VR PlayStation Camera同梱版 CUHJ-16001 60,960 バーチャルリアリティを楽しめるPS4用のVRヘッドセット(カメラ同梱版)
Mojo 47,307 PCM最大768kHz/32bit、DSD256に対応したポータブルDAC/ヘッドホンアンプ
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2017.4.28 更新
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