2015年8月26日、スズキのコンパクトカー「ソリオ」が、約5年ぶりにフルモデルチェンジした。軽自動車を中心に展開するスズキのラインアップの中では、「スイフト」と並ぶコンパクトカーの主力車種で、ハイトワゴンタイプの広い室内空間と低燃費を実現したのが特徴。価格.com上では、7月頃からフルモデルチェンジに関する情報交換が行われていたが、正式にフルモデルチェンジが発表された8月26日には、「ソリオ」の製品詳細ページへのアクセス数が前日比で約3倍に急増。注目度が高まっている。
スズキ「ソリオ」は、ハイトワゴンタイプのコンパクトカー。2015年8月26日のフルモデルチェンジでは、モーターが加速をアシストするマイルドハイブリッド(HV)と、新開発の1.2Lガソリンエンジンをパワートレインに採用。全グレードで1tを切る軽量化の効果もあり、燃費性能はマイルドHVのFF車で27.8km/L(JC08モード)、ガソリンエンジンのFF車で24.8km/L(同)を実現した。剛性感を高めた新開発のプラットフォームを用いており、1625(全幅)×3710(全長)×1745(前高)mmと、前モデルとそれほど変わらないコンパクトボディながら、車内空間を拡大。室内長さはクラストップの2515mm、室内高さは1360mmを確保した。また、ステレオカメラを備え、ブレーキサポートシステムなどの各種安全運転支援機能もオプションで用意した。価格帯は「ソリオ」が145〜196万円、より精悍なデザインが特徴の「ソリオ バンディッド」が182〜195万円。
「ソリオ」のアクセス推移(過去3か月)
「ソリオ」のアクセス推移(過去2年)
「価格.comトレンドサーチ」で見ると、「自動車」カテゴリーにおける本車種「ソリオ」の製品詳細ページへのアクセス数は、フルモデルチェンジが実施された8月26日に急増。この日は、前日比で3.02倍となる4,782PV/日を記録した。週別でも、8月17日週のアクセス数は、過去2年間でもっとも多く、約5年ぶりのフルモデルチェンジで注目度が高まっていることをうかがわせる。
「ソリオ 2011年モデル」のクチコミ投稿数推移
「ソリオ 2011年モデル」のクチコミキーワードランキング
「ソリオ」の製品詳細ページには、8月27日時点で1,980件弱のクチコミが投稿されているが、このうちフルモデルチェンジ前の「ソリオ 2011年モデル」には680件以上のクチコミが寄せられている。投稿されたクチコミのうち、どのような話題が注目されているかを検証する「クチコミキーワードランキング」を見ると、7月上旬〜中旬にかけて「新型」や「フルモデルチェンジ」といった言葉が登場しており、この頃からフルモデルチェンジに関する情報交換が行われていたことがわかる。
具体的なクチコミを見ると、「今回もいつもと同様に突然発表になると思われます」「気になる燃費は27.8km/Lだそうです」「意外とカッコいいですね」「気になるのがハイブリッド」など、さまざまな意見が寄せられていた。「8月にフルモデルチェンジが行われ、11月にハイブリッドモデル追加みたいです」「8月にマイルドハイブリッドで年内にストロングハイブリットが追加されるようです。楽しみですね」と、より本格的なHVシステムを搭載したモデルが登場するとの噂も、正式発表前からすでにやり取りされていた。
スズキとダイハツのPVシェア率推移
「ソリオ」は、軽自動車を中心にラインアップするスズキにあって、「スイフト」と並ぶコンパクトカーの主力車種であり、ライバルのダイハツにはない強みと言える。上の図は、スズキとダイハツの全車種でのアクセス数の割合(PVシェア率)の推移を示したものだが、「ソリオ」がフルモデルチェンジした8月27日にはスズキが7.46%と、ダイハツの2.64%を大きく引き離している。「ソリオ」のフルモデルチェンジにより、当面はスズキのPVシェア率が優位に推移しそうだ。