追悼ジョージ・A・ロメロ監督。ゾンビというキャラクター、モチーフが多義的かつ多様的になった氏の功績に敬意を表して、今回は北海道小樽市が生んだ、ゾンビラーメンではなく、ソンビーメンではなく、「ゾンラーメン」をご紹介します。
キモカワというよりグロカワ…?
こちらの商品、ゾンビとクマのハイブリッド“ゾンベアー”が展開している多数のグッズの1つでして、ゆるキャラ界には明るくない自分はまったく知らなかったのですが、劇場版プリキュアにも出演するほどの人気者らしいです。人気者なのに小樽市非公認キャラという演出があざとくて、いいアクセントになっています。
ゾンベアーのプロフィールもていねいに載っています
液状スープと乾麺、そして筆者の大好きな黄島点心先生によるおまけ漫画も!
袋を開けると、真っ青な乾麺にスープのみという潔さ。そしてなんと、私の大好きなホラー漫画家の黄島点心先生によるおまけ漫画も! 全4種類がランダムに封入されているらしいのですが、今回は2袋とも同じ内容でした…。
麺を鍋に入れただけですでに食欲が減退します
説明書きによると、600ccのお湯で3分茹で、さらに2分煮込んで麺をほぐした後に火を止めてスープを投入するだけのもよう。今日はいつも猫グッズのレビューでお世話になっている友人の分と合わせて1200 ccのお湯を沸かさないといけないのですが、小さいサイズの鍋しかないので、少量のお湯で調理して、冷やしラーメンもとい“冷やしゾンラーメン”にします。
まずはお湯の中に乾麺をドボン。すでに青々としたサイケデリックでグロテスクな風合いになりました。お互いのことをよく知らない初対面の人に提供したら、割と早く縁を切られること請け合いです。
スープはカーキ色。「毒の沼ってこんな色かな」と物思いにふけりながら混ぜます
茹でるほど青々と染まる鍋。カーキ色のスープに浮かぶ白い油までまんべんなくグロッキーです。だんだんと食欲がそがれていきます。
色調こそあれですが、さっぱりしつつも味のはっきりした、冷やしゾンラーメンに仕上がりました!
さあ、あとは家にある余った具材をのせて完成! 豆苗とミニトマトの酢漬け、濃いめのスープを薄めるための氷をムダな抵抗とばかりに浮かせてみましたが、人のいないスラム街のようなビジュアルに仕上がりました。
ん? 意外とおいしそう!
さあ、肝心の味ですが、湿気と暑さでろくに食欲も湧かない真夏にもぴったりのガラ塩の風味が、意外にもするすると舌の上から喉を通過していきます。さっぱりとしつつも味の輪郭はしっかりとしているので、あっさりしたネギや茹でたオクラなどをのせるといいかもしれません。…とどのつまり、“普通においしい”のです。目を閉じれば普通においしいラーメンです。
なお、麺にはそば粉を用いているので、そばアレルギーの方はご注意ください!