「ウエイトブランケット」「スマート睡眠パッド」「遮光ドーム」「いびき防止デバイス」などなど、快適な睡眠を求めて、これまでもさまざまなグッズを試してきましたが、今回は食品!
「GABA for Sleep」
眠りの質を改善する食品というのはありそうですが、それがチョコレートというのは意外! これが「よく眠れる」と最近話題のようです。
チョコってカフェインが含まれているから、むしろ眠気覚ましに向いてそうだけど……。
この「GABA for Sleep」は、コンビニでよく見かける「GABA」の姉妹商品です。
メンタルバランスチョコレート「GABA」
「GABA」のほうは「ストレスを低減する」。「GABA for Sleep」は「眠りの質を高める」効果があるようですが、お菓子を食べて得られる効果なんて、気持ち程度のものでしょ……と思ってしまいます。
しかし「機能性表示食品」の表示が
「特定保健用食品(トクホ)」のように、国の審査を受けているわけではないものの、消費者庁への届け出が必要な「機能性表示食品」の表示。これは効果を期待しちゃっていいんでしょうか!?
中身はこんな感じ
「GABA」のほうはコーティングされているので、手で溶けないツルツルとした手触り。
「GABA for Sleep」は、むき出しのチョコレートという感じで、夏場に持ってたら溶けちゃいそうです。
食べた感じも結構違いますね
「GABA」のほうが硬め。「GABA for Sleep」はやわらかく、トロッととろけるような食感で、ねっとり甘い。ミルク感も強い感じがします。
食べたところで「ストレスがなくなった!」とか「眠くなる!」みたいなことは実感できませんが、普通においしいチョコですね。
成分表はこんな感じ
1日当たりの摂取目安が「GABA」は10g程度(5粒)、「GABA for Sleep」は12.5g(3粒)となっています。
ポイントはここ(下線部分)
この「γ-アミノ酸」(Gamma Amino Butyric Acid)がミソ。この頭文字を取って「GABA」というわけです。
自律神経のバランスを整えて、リラックスさせてくれる効果がある成分らしく、ストレスを軽減したり、睡眠の質を高める効果を発揮してくれるのはこの「GABA」のおかげということでしょう。
成分表を見比べると「γ-アミノ酸」は「Sleep」のほうが圧倒的に多いんですよね。
「GABA for Sleep」は「GABA」の効果を強化した製品と言えるんじゃないでしょうか。
「γ-アミノ酸」がいっぱい入っているのはわかりましたが、問題はどのくらい「眠りの質を高める」効果があるのかということ!
普通に寝たときと、睡眠1時間前くらいに「GABA」「GABA for Sleep」をそれぞれ食べてから寝たときの睡眠状態を計測してみましょう。
寝る前にお菓子を食べるなんて、確実にお母さんに怒られるヤツですが……。
チョコを食べた後は歯を磨いてから寝ましょうね
睡眠状態を調べるのには「スマート睡眠パッド」を使用します
ぐー……
おはようございます
……というわけで、それぞれの睡眠状態は?
まずはいつもどおり、普通に寝たときの結果から。
普通に寝た状態
これが基準になります
続いて「GABA」を食べてから寝たときの結果です。
「GABA」を食べてから寝た状態
睡眠時間が短かったからか、睡眠スコアは若干落ちていますが、「眠るまでの時間」は「GABA」を食べたときのほうが短くなっています。
精神的に落ち着いた状態になり、睡眠に入りやすかったのかもしれないですね。
そして、「GABA for Sleep」を食べてから寝たときは……
睡眠スコアが一番いいし、「眠るまでの時間」も15分と一番早くなっています。
たまたまこの日によく眠れただけという可能性もあるので、何日か試してみたところ……。
「GABA for Sleep」を何日か食べて寝ていたのですが……
やはり全体的に睡眠スコアは高め、そして「眠るまでの時間」も短めとなっていました。思った以上に効果ある!
正直なところ、Twitterで言われているような「メチャクチャよく眠れたー!」と実感できるほど劇的に睡眠状態がよくなったとまではいきませんでしたが、こうやって計測してみると、確実に効果が出ている感じがします。
「寝る前にホットミルクを飲むと落ち着く」くらいの感覚で、寝る前に「GABA for Sleep」を取り入れてみるのもアリなんじゃないでしょうか!?
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。