レビュー
国内初のたんぱく質強化カップ麺が登場!

“糖質半分”の「カップヌードルPRO」を本家と食べ比べ!「おいしさそのまま」は本当!?

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の大ヒットに合わせ、そのテーマソングである宇多田ヒカルの「One Last Kiss」も人気を博していますが、筆者が一番好きな宇多田ヒカルの曲はKiss違い。「Kiss & Cry」のほうです。

これは2007年に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のテーマソング「Beautiful World」との両A面シングルとしてリリースされた曲ですが、当時の日清カップヌードルの広告「FREEDOM」のタイアップ曲でもあります。

「なんのこっちゃ?」という感じかもしれませんが、何が重要かというと、歌詞です。特に2番のBメロで歌われる「お母さんはダイエット」と「今日は日清CUP NOODLE」に大注目。まさか14年後のタイミングで、“アンサーソング”ならぬ“アンサーヌードル”が出るとは。まさにダイエットにうれしいカップヌードル「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が2021年4月5日に発売されたのです。

「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」と「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」。国内初のたんぱく質強化カップ麺なのだとか

「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」と「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」。国内初のたんぱく質強化カップ麺なのだとか

特徴は商品名にある通り、高たんぱく&低糖質なこと。ええ、確かにこれまでも低糖質かつローカロリーな「カップヌードル ナイス」や「カップヌードル コッテリーナイス」はありました。それに味もウマかったのですが、本家「カップヌードル」とは別物のテイストだったのです。

願わくば、「カップヌードル」の味のままでヘルシーなのがいいーー。そのわがままな欲望を刺激するキャッチフレーズが「カップヌードルPRO」には書いてあるのです。それが“おいしさ そのまま”。な、な、なんだって?

ついに言ったな!

ついに言ったな!

しかも、パッケージもかなり本家に寄せているではないですか! 「カップヌードル ナイス」はファミコンのようなドット絵のロゴで、これはこれで「カップヌードル」らしいバカッぽさあふれるナイスなデザインなのですが、どうしても「これじゃない感」は否めませんでした。それが今回は、かなりまじめなルックスです。

2017年にデビューした、濃厚なのに糖質やカロリーが約半分という特徴を持つ「カップヌードル ナイス」。その後「カップヌードル コッテリーナイス」に進化しています

2017年にデビューした、濃厚なのに糖質やカロリーが約半分という特徴を持つ「カップヌードル ナイス」。その後「カップヌードル コッテリーナイス」に進化しています

そこで、“おいしさ そのまま”の真偽を確かめるべく、本家とPROを食べ比べ! スペック、麺の食感、具材の中身や量、スープの味など全方位からチェックしていきます。

本家とPROを、それぞれの味別に比較します

本家とPROを、それぞれの味別に比較します

ウリの素材は「ハイプロテイン謎肉」だけじゃない!

まずはド定番の「カップヌードル」と「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」のスペックから比較しました。容量を見ると、前者は78gに対して麺65g、後者は74gに対して60g。また前者のエネルギーは351kcalで炭水化物44.5g、後者は274kcalで炭水化物35.4g(糖質15.3g、食物繊維20.1g)とあります。

たんぱく質は左の「カップヌードル」が10.5g、右の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が15.2g

たんぱく質は左の「カップヌードル」が10.5g、右の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が15.2g

本家の「カップヌードル」に炭水化物の内訳表記はありませんが、「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」は、麺の糖質に由来する素材を植物性たんぱくや食物繊維などでカバーし、炭水化物の量を下げていると考えられます。

この食物繊維のコア要素は、おそらくPROの原材料名に記載されている「サイリウム種皮粉末」。「サイリウム」とはインドオオバコという植物から採れる食物繊維で、整腸作用も期待されている素材です。なお、インスタントラーメン初のトクホ商品として同社から発売された、「サイリウムヌードル」の麺にも含まれていました。

きっと、「サイリウムヌードル」の開発で培った麺の知見がPROに生かされているのでしょう。ただし、本家「カップヌードル」の麺には「サイリウム」が含まれていないので、味に違いが出る可能性が考えられます。また、「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」には「ハイプロテイン謎肉」という独自のトッピングが使われているのも特徴的。

「ハイプロテイン謎肉」は、通常の謎肉よりもタンパク質を豊富に含んだ謎肉であると説明書きがあります

「ハイプロテイン謎肉」は、通常の謎肉よりもタンパク質を豊富に含んだ謎肉であると説明書きがあります

謎肉とは、豚肉と大豆由来の原料に野菜などを混ぜて味付けしたミンチのこと。その、大豆由来の原料の割合を多くしたものが「ハイプロテイン謎肉」なのかもしれません。

本家とPRO、それぞれの麺とかやくを分けてみました。PROのほうの謎肉は、量が少ない分サイズはやや大きめ。またPROは顆粒のスープが多く、色はやや白濁している印象です

本家とPRO、それぞれの麺とかやくを分けてみました。PROのほうの謎肉は、量が少ない分サイズはやや大きめ。またPROは顆粒のスープが多く、色はやや白濁している印象です

「ハイプロテイン謎肉」もサイリウムの麺同様、本家との味に違いを生む要因になりそうですが、どうなのでしょうか。ということで、いよいよ両方にお湯を注いで食べ比べてみます。

どちらも熱湯3分。ただ本家の湯量300mlに対し、PROは310mlが推奨です

どちらも熱湯3分。ただ本家の湯量300mlに対し、PROは310mlが推奨です

麺は本家のほうが5g多いのですが、具材も上記の謎肉だけでなく、全体的に本家のほうが若干多い気がします。そしていよいよひと口。おお……これは!

「カップヌードル」はいつも通りの安定の味。いっぽうの「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」は……

「カップヌードル」はいつも通りの安定の味。いっぽうの「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」は……

特に感じたのは麺の違い。PROは本家よりもスープを吸いづらく、つまり伸びにくくなっています。膨張しにくいということで、本家よりも薄いというか細いというか。そのため、すするときの口当たりは比較的シャープ。とはいえカップヌードルの麺としての違和感はなく、やっぱりウマいです。ちなみに、本家との5gの差は気付かないレベルでした。

PROは比較的、しなやかな印象。毎日のように本家を食べている人には違和感があるかもしれませんが、年に数回という頻度の人なら気にならないのでは、と思います

PROは比較的、しなやかな印象。毎日のように本家を食べている人には違和感があるかもしれませんが、年に数回という頻度の人なら気にならないのでは、と思います

「ハイプロテイン謎肉」に関しては、さらに違和感なし。若干大きいので食べごたえを感じましたが、味に関してはほぼ同じです。そしてスープは色の濃さに違いが出たものの、見た目ほどの大きな差は感じませんでした。じっくり比べると、確かに本家のほうがコクも余韻も強いのですが、向いている方向は一緒で、あの味です。こちらも、年に数回の人なら気にならないレベルだと思います。

スープの色はご覧の通り。本家のほうが、やや濃くなっています

スープの色はご覧の通り。本家のほうが、やや濃くなっています

どの程度までを“おいしさ そのまま”と受け止めるかは個人差があると思いますが、基本的には問題ないでしょう。また、この味でヘルシーなのであれば個人的にはPROを選びたいです。

シーフードは本家とPROの味が一層近い

次はシーフードタイプを食べ比べ。こちらで気になるのは、「シーフードヌードル」には謎肉が入らないということです。「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」は「ハイプロテイン謎肉」で高たんぱくに仕上げていましたが、「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」はどうなっているのでしょうか。

「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」。こちらには、「ハイプロテイン謎肉」のような新具材の記載は見当たりません

「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」。こちらには、「ハイプロテイン謎肉」のような新具材の記載は見当たりません

容量を見ると、本家の「シーフードヌードル」は75gに対して麺は60g、PROは78gに対して麺60g。「カップヌードル」とは若干違いますね。また本家のエネルギーは340kcalで炭水化物45.5g、後者は298kcalで炭水化物38.4g(糖質18.2g、食物繊維20.2g)。「カップヌードル」ほど、数値に開きはありませんでした。

たんぱく質は左の「シーフードヌードル」が8.9g、右の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」が15.2g。この15.2gは「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」と同じです

たんぱく質は左の「シーフードヌードル」が8.9g、右の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」が15.2g。この15.2gは「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」と同じです

また、PROの麺に使われている原材料をみると、植物性たんぱくやサイリウム種皮粉末が練り込まれている点も「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」と同様。では、かやくを分けてチェックします。

使われている具材は近い感じがしますが、顆粒スープの色や粒の大きさ、量には差があるような気がします

使われている具材は近い感じがしますが、顆粒スープの色や粒の大きさ、量には差があるような気がします

熱湯3分はすべて共通。ただシーフードの場合、本家の推奨湯量320mlに対しPROは310mlで、本家のほうがお湯を多く入れるという違いがありました

熱湯3分はすべて共通。ただシーフードの場合、本家の推奨湯量320mlに対しPROは310mlで、本家のほうがお湯を多く入れるという違いがありました

食べてみると、こちらも麺はPROのほうが伸びづらく、シャープでしなやかなすすり心地。また、これは「カップヌードル」のときも感じましたが、本家の麺はスープを含む量が多い分、ひと口のボリュームにもっさりしたニュアンスが加わります。

本家の麺。具材の量や味に関しては、ほぼ違いを感じませんでした

本家の麺。具材の量や味に関しては、ほぼ違いを感じませんでした

PRO。スープの色みが淡麗な分、麺もブライトな印象です

PRO。スープの色みが淡麗な分、麺もブライトな印象です

スープの色みは本家が若干濃いめで、味の濃淡に「カップヌードル」ほどの差はありません。ただし「シーフードヌードル」の場合、本家のほうがスープのとろみを豊かに感じました。

スープの色は、PROのほうが気持ち淡めです

スープの色は、PROのほうが気持ち淡めです

シーフードのほうは、どの素材でタンパク質をアップさせているかがわかりませんでしたが、具材にもスープの味にも「カップヌードル」ほどの差はなく、より“おいしさ そのまま”だと思いました。

ダイエットでも、今日は日清CUP NOODLE

繰り返しになりますが、カップヌードルを年に数回食べる程度の頻度なら、味の違いはそこまで気にならないはず。コロナ禍による外出不足が叫ばれる昨今、できるだけ糖質やカロリーは抑えたいという人は多いでしょう。そこで活躍してくれるのがPROなのです。なお、筆者が購入した際のお値段は、本家が198円(税込)、PROが222円(税込)と、PROのほうが若干高めでした。

スペック的なヘルシーさでは「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が優秀ですが、より本家の味に近いのは「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」です

スペック的なヘルシーさでは「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が優秀ですが、より本家の味に近いのは「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」です

冒頭で「Kiss & Cry」の歌詞に触れましたが、その頭は「不良も優等生も 先生も 恋に落ちれば 同じよね」から始まります。それはきっとカップヌードルも一緒。ハラに落ちれば同じよね。ダイエット中のお母さんはもちろん、お父さんやお兄ちゃんも「Kiss & Cry」を聴きながら、今日は日清CUP NOODLEで!

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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