レビュー

おいしさそのままって本当!? 塩分25%オフの「カプヌPRO」を新旧食べ比べ

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低糖質&高たんぱくな「カプヌPRO」が、さらにうれしい塩分控えめになって新登場! でも、本当においしさは変わらない? と気になる人のために、フードアナリストの筆者が新旧を食べ比べます。

上段の、「新」と書いてあるほうが、2025年2月にリニューアル発売となった「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質さらに塩分控えめ」で、下段が旧作の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」シリーズ

上段の、「新」と書いてあるほうが、2025年2月にリニューアル発売となった「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質さらに塩分控えめ」で、下段が旧作の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」シリーズ

「カップヌードルPRO」シリーズのデビューは2021年4月。それ以前には「カップヌードル ライト(ライト+)」や「カップヌードル ナイス(コッテリーナイス)」シリーズなどもありましたが、これらを経て定着した、健康を意識する人向けのブランドです。

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2021年4月発売の「カップヌードルPRO」。ヘルシーながらも味は本家そのままというウリが話題です。実際のところはどうなのか、フードアナリストが食べ比べました。
2021/04/19 11:00

以来、改良を重ねつつ進化してきましたが、ついに塩分を控えながら、味も満足できる自信作ができたということでしょう。なお、少々ややこしいのですが、派生ブランドに「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」という30%減塩にフォーカスしたタイプもあり、その知見を取り入れる形で今回のリニューアルにいたったと考えられます。

「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」シリーズ。2023年3月にデビューし、こちらは現在も販売されています

「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」シリーズ。2023年3月にデビューし、こちらは現在も販売されています

今回の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質さらに塩分控えめ」では、塩分は25%オフとなりました。ちなみに、日清食品によれば減塩とおいしさを両立するために、それぞれの原材料なども見直したとか。

わかりやすい例は、「チリトマト」味。ミンチが旧作(左)の「ハイプロテイン白謎肉」から、新作(右)では白くない「ハイプロテイン謎肉」に変わっています

わかりやすい例は、「チリトマト」味。ミンチが旧作(左)の「ハイプロテイン白謎肉」から、新作(右)では白くない「ハイプロテイン謎肉」に変わっています

本稿では、食塩相当量や糖質など、各商品におけるスペックのビフォーアフターにも触れながら、3種のフレーバーごとに味わいの違いをレポートしていきます。

【醤油】薄いとは感じない! 旨味が減塩の差をカバー

やはり最初はスタンダードなフレーバーから新旧食べ比べ。言わずもがなの味ですが、醤油ベースのテイストです。

左が旧作、右が新作です

左が旧作、右が新作です

新作3種の共通点として、減塩とおいしさの両立を実現させたのが「ちゃんとしょっぱい! 塩分控えめ製法」です。これは、塩味を強める独自の特許技術と、塩味を強める際に出てくるエグみを感じにくくする技術を組み合わせた製法とのこと。

右が新作ですが、「おいしさそのままの2つの理由」の2つめに「ちゃんとしょっぱい! 塩分控えめ製法」について記載されています。ちなみに1の「低糖質三層フライ製法」は旧作から引き続き採用

右が新作ですが、「おいしさそのままの2つの理由」の2つめに「ちゃんとしょっぱい! 塩分控えめ製法」について記載されています。ちなみに1の「低糖質三層フライ製法」は旧作から引き続き採用

肝心のスペックもお伝えします。
旧作は74g(麺60g)あたり272kcal、糖質16.2g、脂質15.9g、たんぱく質15.5g、食塩相当量4.8g。
新作は75g(麺60g)あたり292kcal、糖質15.1g、脂質18.1g、たんぱく質16.8g、食塩相当量3.1g。
新作は旧作よりもさらに高たんぱく&低糖質で、確かに塩分が少なくなっていることがわかります。

そして意外にも、このシリーズは脂質が多いことが判明しました(定番「カップヌードル」の脂質は13.6g)

そして意外にも、このシリーズは脂質が多いことが判明しました(定番「カップヌードル」の脂質は13.6g)

開封し、中身をチェックしてみましたが、見た目に新旧で大きな違いはないように思います。なお、フタのデザインは、「塩分25%オフ」のアイコンが加わるとともに、写真の掲載スペースが広くなりました。

いっぽうで、フタのQRコードがなくなるなどの変化もあります

いっぽうで、フタのQRコードがなくなるなどの変化もあります

それでは、旧作のほうから試食。久々にいただきましたが、やはり本家「カップヌードル」との違和感はないですね。ベースの味は継承しているし、あっさりしている気はするものの、首をかしげるレベルではありません。強いて言えば胡椒などのスパイス感は控えめかも、という程度で普通においしいです。

麺やかやくの量も、特段少ない感じはなし。ハイプロテイン謎肉は、通常版よりたんぱく質が豊富ですが、こちらも遜色ないウマさです

麺やかやくの量も、特段少ない感じはなし。ハイプロテイン謎肉は、通常版よりたんぱく質が豊富ですが、こちらも遜色ないウマさです

次は、いよいよ新作を試食。おお〜、あくまでイメージですが、まろやかな旨味のようなものが減塩した分の差を補っている印象で、カドのとれたスープ感。塩分は控えめかもしれませんが、薄いとは感じません! これはよくできていますね。

別の表現で言えば、旧作よりもコンソメを思わせる洋風ダシのニュアンスを感じます

別の表現で言えば、旧作よりもコンソメを思わせる洋風ダシのニュアンスを感じます

カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質さらに塩分控えめ

【シーフード】新旧の味の違いがよりわかりやすい

お次はシーフードを比較。こちらも、中身に関して大きな変化は見当たらず、味付けを中心に刷新を図ったものと思われます。

右が新作。基本的なデザインはシリーズ間で統一されています

右が新作。基本的なデザインはシリーズ間で統一されています

スペックは下記のとおり。
旧作は78g(麺60g)あたり288kcal、糖質16.8g、脂質17.6g、たんぱく質15.2g、食塩相当量4.4g。
新作は78g(麺60g)あたり282kcal、糖質19.4g、脂質15.4g、たんぱく質16.1g、食塩相当量3.0g。
シーフードに関しては、新作でなぜか糖質が2.6gもアップしているので、この点は改悪と言えるかも。ただ、それ以外のスペックはヘルシーに改善されています。

醤油とチリトマの旧作にはハイプロテイン謎肉の説明がパッケージ裏面にありましたが、シーフードには謎肉が使われていないため、その項目自体がありません

醤油とチリトマの旧作にはハイプロテイン謎肉の説明がパッケージ裏面にありましたが、シーフードには謎肉が使われていないため、その項目自体がありません

フタを開けてみたところ。かやくに大きな変更点はありません

フタを開けてみたところ。かやくに大きな変更点はありません

旧作の味は、本家「シーフードヌードル」との大きな差はなし。麺に関しては本家よりシュルッとしなやかな印象ですが、以前食べ比べたときよりもさらに違和感が減っている気がします。これは先述の醤油味のときにも感じたのですが、麺も進化したのか、もしくはスープの味が調和した結果全体的なまとまりがアップしたのか……詳細は知り得ませんが、着実にクオリティアップしていると思います。

どこか洋風でちゃんぽん的な、「シーフードヌードル」のおいしさは健在

どこか洋風でちゃんぽん的な、「シーフードヌードル」のおいしさは健在

そして新作は、旧作よりも魚介のダシが豊かになったように感じます。具体的には、魚の乾物ではなく貝やイカといった海産物のまろやかな旨味。これらが加わって、味がリッチになったような印象も。改めて、塩味を抑えつつ旨味でカバーする技術に感心しました。

新旧での味の違いは、醤油味よりシーフードのほうがわかりやすいかもしれません

新旧での味の違いは、醤油味よりシーフードのほうがわかりやすいかもしれません

カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質さらに塩分控えめ シーフードヌードル

【チリトマ】香ばしい辛味と野性的な謎肉で若返った印象

最後はチリトマトヌードル、通称チリトマ。ちなみに「カップヌードル」ブランドではカレー味も定番ですが、今のところ高たんぱく&低糖質をうたった「カップヌードルPRO」シリーズにカレー味はありません(冒頭で紹介した30%減塩のPROにはあり。ただしこちらにはシーフードとチリトマがありません)。

どうしても壁は超えられなかったのか、今回の6商品中、チリトマの新作だけ300kcalオーバーとなっています

どうしても壁は超えられなかったのか、今回の6商品中、チリトマの新作だけ300kcalオーバーとなっています

スペックは下記のとおり。
旧作は79g(麺60g)あたり291kcal、糖質19.6g、脂質16.0g、たんぱく質16.4g、食塩相当量3.6g。
新作は80g(麺60g)あたり316kcal、糖質18.5g、脂質18.8g、たんぱく質17.4g、食塩相当量2.8g。

新作は、たんぱく質が1gアップ

新作は、たんぱく質が1gアップ

冒頭でも触れていますが、見た目的な変化が新旧で最もわかりやすいのがチリトマです。旧作では謎肉が「ハイプロテイン白謎肉」でしたが、新作では白くない「ハイプロテイン謎肉」を採用しています。こちらのほうが高たんぱくなのかもしれません。

醤油とシーフードに比べれば、チリトマは新旧で見た目の変化がわかりやすいです

醤油とシーフードに比べれば、チリトマは新旧で見た目の変化がわかりやすいです

改めて旧作を食べて、本家「カップヌードル」を基準とした比較に関しては、個人的にはチリトマが最も違和感がないと思いました。これは、チリトマには辛味や酸味といったわかりやすい特徴があるからかもしれませんが、やはり普通においしいです。

トマトの旨味に、甘辛さと酸味が調和したテイスト。チリトマらしさが、しっかり反映されています

トマトの旨味に、甘辛さと酸味が調和したテイスト。チリトマらしさが、しっかり反映されています

そして新作を食べて感じた印象は、スパイス感の増強。醤油味ではスパイス控えめになった印象でしたが、チリトマは逆でしょうか。具体的にはアメリカ南部で親しまれている、ケイジャンスパイスを思わせるような、香ばしい辛味がアップしたようなニュアンス。これで、減塩分をフォローしているのかもしれません。そして白くない「ハイプロテイン謎肉」に関しては、ジューシーで野性的な旨味が豊かで、個人的には前作の白謎肉よりもこちらのほうが好みです。

スープや謎肉の進化により、全体的に味がモダンになった印象。若返ったような、キャッチーなおいしさとも言えるでしょう

スープや謎肉の進化により、全体的に味がモダンになった印象。若返ったような、キャッチーなおいしさとも言えるでしょう

カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質さらに塩分控えめ チリトマトヌードル

【まとめ】3商品すべてが、確実においしく進化したと実感

今回「カップヌードルPRO」の新旧を食べ比べて、醤油、シーフード、チリトマのすべてが旧作よりおいしくなったと感じました。新作の3フレーバーそれぞれに感じたことをひと言でまとめたので、あわせて参考にしてみてください。

まとめ

近所のスーパーでも、減塩になったことがアピールされていました

近所のスーパーでも、減塩になったことがアピールされていました

減塩訴求の背景には、日本人の塩分摂取量が世界平均と比べて高いというデータがあるはず。グローバルブランド「カップヌードル」の母国は日本ですから、今後も進化していくでしょう。引き続き、「カプヌPRO」は注目のブランドです。

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中山秀明
Writer
中山秀明
グルメ、ファッション、カルチャー、ライフスタイルを得意とする編集プロダクションを経て独立し、フードアナリストの資格を取得。内食・外食のトレンドやカルチャーに詳しく、深掘りレビューやインタビューなどを得意とし、さまざまな雑誌やウェブメディアをメインに、編集と撮影を伴う取材執筆を行っている。酒類や調理家電、タバコ関連にも強い。時折、テレビ番組や大手企業サイトに食の有識者として企画協力することも。
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しえる(編集部)
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しえる(編集部)
生活雑貨・食品に加え、ウォーターサーバーなど、サービス系商品の記事をメインに担当している2児の母。自称「ポテチマスター」。ポテトチップスを中心に1日3袋のスナック菓子をたいらげるお菓子狂です。
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