ご当地カップ麺だけで全国制覇

B-1グランプリ優勝で一躍有名の「勝浦タンタンメン」は“辛い、汗だく、止まらない”

ご当地グルメを通じた町おこしイベントとして、すっかり定着した「B-1グランプリ」。ご当地ラーメンお試し隊の連載12回目は、そんなB-1グランプリで2015年ゴールドグランプリを受賞した「勝浦タンタンメン」など、千葉のご当地ラーメンに注目。地元の有名店「梅乃家」の店主が推薦する「竹岡式ラーメン」などもご紹介します。

B-1グランプリ優勝で一躍有名になった「勝浦タンタンメン」など、千葉県のご当地ラーメンに注目!

B-1グランプリ優勝で一躍有名になった「勝浦タンタンメン」など、千葉県のご当地ラーメンに注目!

実は“ラーメンの聖地”だった千葉県

気づけば、今年のゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいました。 “夢の10連休”をゲットして、旅行やレジャーを楽しんだ人も少なくないのでは? 今回のご当地ラーメンは、日本屈指のレジャースポット「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」があることでも知られる千葉を取り上げたいと思います。

千葉のご当地ラーメンと言えば、勝浦市のB級グルメ「勝浦タンタンメン」が有名。2015年10月に開催された「B-1グランプリin十和田」で、ゴールドグランプリを受賞した実力派です。さらに、内房周辺の「竹岡式ラーメン」も人気で、週末にはこのラーメンを食べるために、遠方から多くのお客さんが押し寄せるとか。意外にも、千葉は“ラーメンの聖地”だったんですね。ということで今回は、これら2つのご当地ラーメンに注目します。

千葉の幕張は、真夏の音楽フェス「SUMMER SONIC」の舞台としても有名

千葉の幕張は、真夏の音楽フェス「SUMMER SONIC」の舞台としても有名

ラー油ベースの辛みがクセになる

まずは、B-1グランプリで一躍有名になった勝浦タンタンメンにチャレンジ。このラーメンの起源を調べてみると、勝浦地域の漁師さんや海女さんの冷えた身体を温めるために生まれたのが、はじまりとのこと。地元産業から生まれ、いつの間にか全国的にも定着したご当地ラーメンのようですね。

ちなみに、“勝浦タンタンメン”という名称は商標登録されており、勝浦地域以外で、この名を使用することは、基本的に認められていないようです(「B-1グランプリ食堂 秋葉原」を除く)。そのため、本場の勝浦タンタンメンを手軽に楽しめるカップ麺は、貴重な存在と言えるでしょう。それでは、「勝浦タンタンメン」(エースコック)を食べてみます。

「勝浦タンタンメン」の内容量は98g(麺60g)。お湯を入れて4分で完成します

「勝浦タンタンメン」の内容量は98g(麺60g)。お湯を入れて4分で完成します

かやくのほかに、液体と粉末という2つのスープが入っていました

かやくのほかに、液体と粉末という2つのスープが入っていました

スープは見た目が真っ赤で、とにかく辛い。タマネギの甘みがありがたいです

スープは見た目が真っ赤で、とにかく辛い。タマネギの甘みがありがたいです

麺はコシが強く、食べごたえもあります

麺はコシが強く、食べごたえもあります

辛さがクセになるスープ。汗が止まりません

辛さがクセになるスープ。汗が止まりません

見た目が真っ赤なスープは、見るからにラー油ベースでとても辛そう。実際に、ひと口飲んでみると、あまりの辛さに「ヒーヒー」言ってしまいます。しかし、ただ辛いだけではなく、チキンと魚介の風味が豊かで、飲み始めると止まらない。スープを飲むたびに、全身の血行がよくなるような気がして、汗が噴き出してきます。しっかり汗をかいた食後の爽快感は、それだけでもクセになりそう。また、麺はコシが強く、インパクトの強いスープとの相性がバツグンです。

とにかく、ラー油の辛さが印象的なカップ麺と言えます。このクセになるような辛さが、B-1グランプリで優勝した要因かもしれませんね。寒い冬に食べて身体を温めてもいいですし、ひと汗かきたい夏場にもピッタリなカップ麺です。

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独特の製法で作る竹岡式ラーメン

次に紹介するのは、竹岡式ラーメン。竹岡式ラーメンの作り方は独特で、醤油ベースのタレに、麺のゆで汁や湯を入れてスープを完成させます。ちなみに、竹岡式ラーメンの人気店である「梅乃家」では、麺に乾麺を使用しているとのこと。なるほど、これならカップ麺での再現性も期待できそうです。それでは、ご当地カップ麺の「竹岡式らーめん」(ヤマダイ)を作っていきましょう。

「竹岡式ラーメン」の内容量は135g(麺70g)。お湯を入れて3分で完成

「竹岡式ラーメン」の内容量は135g(麺70g)。お湯を入れて3分で完成

かやくは、チャーシュー、ネギ、メンマと、たいへんオーソドックス

かやくは、チャーシュー、ネギ、メンマと、たいへんオーソドックス

豚バラ肉やメンマのレトルト具材も入っており、満足度は十分です

豚バラ肉やメンマのレトルト具材も入っており、満足度は十分です

スープは、醤油ベース。「梅乃家」の店主推薦はダテじゃない

スープは、醤油ベース。「梅乃家」の店主推薦はダテじゃない

醤油ベースのスープには、「ちば醤油」の本醸造濃口醤油を使用。さすが、日本有数の醤油生産で有名な千葉県です。さらに、豚の旨みが溶け込んで、しっかりとした味わいがあります。このスープをゆっくり味わっていると、なぜかノスタルジックな気持ちになってきました。昔懐かしい“昭和の味”なのでしょうか。

麺は、中太のフライ麺で、深い味のスープとよく絡みます。タマネギの具材と一緒に食べると、ほのかな甘みが口に広がって、さらに美味しい。具材は、かやく以外にも、レトルト具材の豚バラ肉やメンマが入っており、まるで、お店の竹岡式ラーメンを食べているような感覚になりました。

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(おまけ)松戸市の名店「とみ田」の味を再現!

「地域の名店」シリーズの「中華蕎麦とみ田」

「地域の名店」シリーズの「中華蕎麦とみ田」

麺はモチモチ。魚介系の濃厚な豚骨醤油スープに、よくからまります

麺はモチモチ。魚介系の濃厚な豚骨醤油スープに、よくからまります

今回のおまけコーナーは、本編で紹介しきれなかった「地域の名店」のカップ麺をご紹介。「地域の名店 中華蕎麦とみ田」(セブンプレミアム)は、千葉県松戸市にある名店「とみ田」の味を再現したカップ麺です。実際に食べてみると、魚介系の濃厚な豚骨醤油スープにモチモチの麺がからみつき、美味しくいただくことができました。この濃厚スープであれば、どこかで中華麺を調達し、つけ麺として食べても美味しそうです。コンビニのプライベートブランドも、なかなかあなどれないですね。

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連載12回目は千葉を制覇。次回のご当地ラーメンお試し隊もお楽しみに!

連載12回目は千葉を制覇。次回のご当地ラーメンお試し隊もお楽しみに!

オフィスマイカ
Writer
オフィスマイカ
編集プロダクション。「美味しいもの」と「小さいもの」が大好物。 好奇心の赴くまま、よいモノを求めてどこまでも!(ただし、国内限定)
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松田真理(編集部)
Editor
松田真理(編集部)
編集プロダクションで一般誌から専門誌、広報誌からWebコンテンツまで、さまざまな媒体で経験を積み、2014年にカカクコム入社。パソコン製品からデジタル製品全般まで、幅広いジャンルの情報発信に携わっています。読み方は、まつだ・しんり。
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