9月も中旬を過ぎて、だんだんと涼しくなり、 “食欲の秋”がいよいよ到来! そこで、今回の「ご当地ラーメンお試し隊」は、夏から秋にかけて季節の移り変わりを楽しめる京都に注目。京都のグルメと言えば、懐石料理などの和食が中心ですが、ラーメンファンに言わせれば、新旧の有名ラーメン店がしのぎを削る激戦区としても有名。これから秋の京都旅行を楽しむ方は、“今すぐ手に入る京都グルメ”で予習してみては?
今回の「ご当地ラーメンお試し隊」は、新たなラーメン激戦区としても注目されている京都をピックアップ!
こちらは、夏ごろに撮影した鹿苑寺金閣。これから紅葉が色づくと、さらに美しい風景を楽しめます
京都駅前の京都タワー。京都駅には連日、多くの外国人観光客の姿が見られます
秋を迎えた京都の観光スポットと言えば、東福寺や北野天満宮、圓光寺などが、紅葉の名所として有名。この時期にしか見られない色鮮やかな景色が、旅行者の目を楽しませます。もちろん、京料理も魅力的。京都に訪れた際は、湯豆腐や湯葉、にしんそば、素材の味を生かした京懐石、千枚漬けなどに、舌鼓を打つ楽しみもあります。
だがしかし! 京都は近年、“激アツ”なラーメン激戦区として注目を浴びているのです。京都ラーメンと聞くと、あっさりした味つけを想像してしまいがちですが、たっぷりダシを取ったこってりスープが特徴だとか。その一例として、こってりスープが人気のラーメンチェーン店「天下一品」が京都発祥であることは有名ですよね?
実はこってり味、嫌いじゃないです、自分。あなたは、天下一品はあっさり派? それともこってり派? ……やっぱり、こってりが最高ですよね! ということで、期待に胸を膨らませ、京都ラーメン、さっそく食べてみることにしましょう。
まずは、「地域の名店 新福菜館」(明星)にチャレンジ。これは、京都駅前に本店を構える有名ラーメン店「新福菜館」の味を再現したカップ麺です。新福菜館の最も特徴的な「漆黒の醤油スープ」は、きちんと再現されているのでしょうか。
京都駅前から歩いて数分のところにある、「新福菜館本店」。左隣には、これまた京都ラーメンの人気店「本家 第一旭 たかばし本店」もあります。京都に行くと、どちらに行くべきか、いつも迷ってしまう!
大きく書かれた「新福菜館」という文字が目立ちます
内容量は143g(麺80g)。お湯を入れて5分待てばできあがりです
「新福菜館」カップ麺が完成! チャーシューがでかい!
スープは真っ黒。後のせ具材のネギがたっぷり入っています
麺はノンフライ中極太麺を使用。食べ応えも十分です
醤油ベースのスープの味は濃く、辛みに特徴があります。さらに、具材のチャーシューやネギの風味などが加わり、深みのあるしっかりとした味付けという印象。チャーシューは大きく、なんと2枚も入っていて、満足度も十分。極太の麺はしっかりとした食感で、時間が経って多少ふやけても、最後まで美味しくいただけました。10分どん兵衛ではないですが、フタを開ける時間を長めにとっても、いいかもしれません。
次に紹介するのは、「京都背脂醤油味」(ヤマダイ)です。こちらは、京都ではオーソドックスな背脂醤油系ラーメンを再現したカップ麺。ポイントは、後のせかやくの「九条種ネギ」。普通のカップ麺のネギと、何が違うのでしょうか。京野菜をふんだんに使ったカップ麺に期待が高まります。
続いて、ヤマダイの「京都背脂醤油味」を食べてみます
内容量は124g(麺60g)。こちらも、お湯を入れて5分待てばできあがり
具材は、チャーシュー、メンマ、そして大量の青ネギ!
甘みのある醤油スープが旨い!
「凄麺」シリーズでおなじみのモチモチ麺
京都背脂醤油味は、中細麺を使用。ご当地ラーメンお試し隊でもおなじみの「凄麺」シリーズで、ツルツル、モチモチとした食感を楽しめます。スープは、何とも言えない絶妙な「甘み」が魅力。関西のラーメンならではの味付けと言えそうです。具材は、チャーシュー、メンマ、ネギと非常にシンプルですが、十分満足できる味わい。青ネギの味は通常のカップ麺と変わりがないものの、大量に入っているため、ネギの風味がすごいです。青ネギとスープの相性が抜群で、つい最後までゴクゴクと飲み切ってしまうほど。思わず、「替え玉!」と言いたくなるほど、美味しく食べられました。どこかで見かけたら、絶対買っておこう。
コンビニでも変える「日清の京うどん」
都内のコンビニでたまたま見つけたのが「日清の京うどん」(日清)。京都の麺類として、ラーメンばかりに注目してきましたが、確かに、「京うどん」もご当地の麺類として有名ですよね。実際に食べてみたところ、昆布ベースのあっさりとしたスープは、関西ならでは。東京のうどんに飽きたとき、お世話になりたい一品です。
連載20回目は、京都を制覇しました。次回もお楽しみに!