「大阪にな、めっちゃうまいチョコあんの、自分、知っとるか?」チョコレートには目がないという話をしている時に、自慢げにその人はいいました。「アーモンドチョコなんやけどな、なんや、口の中ですーっととろけて、もう、めっちゃうまいんや」。それだけじゃ全く何がどうおいしいのかわからないので、その場ではそれ以上話がふくらまず、私も周りの子もそのチョコレートのことはすっかり忘れていました。それからしばらくして、「ほい土産」とその人は袋入りのチョコを無造作にくれたのですが、それがこの呼吸チョコ「北新地」。
マスカルポーネを溶かしこんだホワイトチョコレートで、カリっと香ばしいアーモンドをくるみ、ココアパウダーで仕上げたビター&スイートな味わいは、1粒食べたら止まらなくなる美味しさ。
この呼吸チョコ、もともとはお酒との相性の良さから、北新地の高級クラブのチャーム(おつまみ)の定番となり、そこからブームに火がついたと言われています。銀座のクラブでも出している店があるとか…
子どもに内緒で、こっそり大人だけで食べたいチョコレートですね。
(回遊舎/番場由紀江)