今回ご紹介するのは、北海道江別市にある製麺一筋65年を誇る菊水の「寒干しラーメン」。そのなかでも特に選りすぐりの2点をご紹介します。そもそも「寒干しラーメン」は、創業者の杉野森一氏がおいしい麺作りのヒントを求めて、手延べそうめんの産地である兵庫県揖保川を訪ねた時に浮かんだアイデアから誕生したもの。
冬場の凍て付く空気の中、農家の人たちが庭先でそうめんを伸ばしている光景を見て、この製法をラーメンの麺作りに応用しようと考えたのです。生麺を加熱するのではなく、空気が冷たい時期に自然の力で麺を乾燥させて、小麦本来の旨さを引き出すというもの。なぜ寒い時期がよいかというと、寒いと空中浮遊菌が少なく、また麺が急激に乾燥することなく、じっくりと時間をかけて乾燥するので小麦の旨みが醸し出されるからです。この考え方を応用した非加熱製法で作られる「寒干しラーメン」の麺には、生麺そのままのしっかりしたコシがあり、麺好きにはたまらない食感です。
さて、「寒干し らーめん山頭火 しお味」は、じっくりと丹精込めて旨味を引き出したとんこつスープが自慢。1988年、北海道旭川に誕生した豚骨ラーメンの草分け的存在の「山頭火」の味です。
「寒干し 本場札幌にとりのけやき味噌ラーメン」は、ポークをベースに背脂をくわえてコクを出し、香味野菜と魚介の旨味で深い味わいに仕上げた味噌スープ。
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※「寒干し 本場札幌にとりのけやき味噌ラーメン」のパッケージは、2014年5月中旬頃にデザイン変更となる予定です。