フランス語で白い山を意味するモンブラン(Mont Blanc)。なんとその白い山に、「チョコレートをかけて食べたらさぞおいしいだろう」という壮大な野望をいだいた1人の男がいました。その野望は、「ブラックモンブラン(直訳すると黒い白い山)」というなんともユニークなネーミングのアイスとして結実。地元以外では入手困難なこともあって、「キングオブアイス」や「最強のアイス」とも呼ばれている、伝説のアイス「ブラックモンブラン」をご紹介しましょう。
「ブラックモンブラン」は、佐賀県の竹下製菓が販売するアイスクリーム。はずかしながら筆者は、「ブラックモンブラン」の存在を知らず、九州出身の友人から教えてもらった次第。ネットでチェックすると、「ブラックモンブラン」が生まれたのはなんと1966年のこと。竹下小太郎前会長がアルプス山脈の最高峰「モンブラン」を眼前に眺めた時、先の野望を思いつき商品化したそうです。
アイスといえば、着色料で色づけした水に甘みや酸味をつけた駄菓子っぽいものが一般的だった当時、バニラアイスにチョコレート、クッキークランチといった洋菓子風の高級感をもった「ブラックモンブラン」は評判をよび、大人気になったそうです。発売以来の人気は衰えることなく、今でもロングセラー商品です。筆者にとっては初体験の「ブラックモンブラン」。さっそくいただいてみることにしましょう。
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外側はクッキークランチで覆われています |
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中はバニラアイスで、その周りをチョコでコーティング |
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友人からは「外側のクランチがこぼれやすいので注意するように」とも言われておりましたが、そのとおりでした |
食べる前は、さっぱりした味わいを想像していたのですが、しっかりとしたミルクのコクもあってとてもおいしくいただけました。やはり、バニラ、チョコ、クランチの組み合わせがかもし出す味わいは至福ですね。また、同じく竹下製菓の人気商品「ミルクック」も一緒に購入♪
「ブラックモンブラン」、「ミルクック」ともそれぞれにファンがいて、どちらがおいしいかよく議論になるそうです。みなさんも食べ比べてみてはいかがでしょうか♪
なお、市販のアイスは一般的にアイスクリームともいわれますが、実は乳成分の量によって、アイスクリーム、ラクトアイス、アイスミルク、氷菓の4種類に分類されています。アイスクリームは乳固形分が15.0%以上(うち乳脂肪分が8.0%以上)、アイスミルクは同10.0%以上(同3.0%以上)、ラクトアイスは乳固形分3.0%以上と規定されており、そのほかのものは氷菓に分類されています。含まれる乳成分が多いほど、ミルクの風味が豊かで濃厚な味わいになります。
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アイスはパッケージに必ず分類が表記されています |
「ブラックモンブラン」、「ミルクック」はともにアイスミルクに分類されていますが、さらなる濃厚な味わいを楽しみたい方には、アイスクリームに分類される「Specialブラックモンブラン」も用意されていますよ。