ご当地ラーメンだけで全国制覇を目指す本連載。連載29回目は、群馬県に注目。東京から群馬までは、車で2時間ほど。この季節、ウィンタースポーツや温泉を楽しむには、ちょうどいい距離です。そんな群馬県のご当地カップ麺とは、どのようなものなのでしょうか?
今回は、パッケージに「ぐんまちゃん」が描かれた3製品をピックアップ! はたして、そのお味は?
群馬の麺料理と言えば、うどんが人気。「え? うどんは、讃岐うどんや稲庭うどんが有名じゃないの?」という方。実は群馬は、“日本3大うどん”のひとつとも呼ばれる「水沢うどん」、将軍家に献上されたという記録が残る「館林うどん」、幅が10cm以上もある「ひもかわうどん」など、うどんの名産地としても知られているのです。
ちなみに、「サッポロ一番」ブランドのサンヨー食品や、「ペヤング」でおなじみのまるか食品はいずれも、群馬で創業。老舗インスタント食品メーカーを生んだ土地であることからも、群馬とカップ麺の深い関係がうかがえます。
今回、そんな群馬で見つけたのが、大黒食品工業の「ぐんまちゃんヌードル」、「ぐんまちゃんうどん」、「ぐんまちゃんやきそば」という3つのご当地カップ麺。想像通り、カップうどんもありますね! どのパッケージにも、「ゆるキャラグランプリ 2014」でグランプリを獲得した、群馬のマスコットキャラ「ぐんまちゃん」が描かれています。
まずは、ぐんまちゃんヌードルから作っていきましょう。
「ぐんまちゃんヌードル」の内容量は63g(麺55g)。お湯を入れて、3分待てばできあがり
ふわふわのかき玉が、具材のポイントです
スープは、スッキリとした醤油味。香ばしい味付けの麺との相性も、ばっちりです。具材は、かき玉、キャベツ、ネギ、かにかまが入っており、満足度も十分。奇をてらうことなく、オーソドックスなカップ麺に仕上がっています。ただし、ボリュームがちょっぴり少なめ。おにぎりやサンドイッチと組み合わせて食べても、いいかもしれません。
次に紹介するのが、ぐんまちゃんうどん。前述の通り、群馬はうどんの名産地であるだけに、いやがうえにも期待が高まります。パッケージを見ると、「こんぶだし」と大きく明記されていました。これは、ダシの効いたスープが楽しめそうです。
「ぐんまちゃんうどん こんぶだし」の内容量は67g(麺55g)。こちらも、お湯を入れて3分待ちます
具材は、わかめとかき玉がたくさん入っていました
食べてみると、のどごしがなめらかな平打ちうどんでした。ダシのきいたスープは、関西系のうどんに近い印象。スーっと、染みてくるやさしい味です。さすが、“うどん王国”のカップ麺と言えるクオリティと言えるでしょう。ちなみに、こちらもボリュームが少なめなので、子どもや女性の方であれば、ちょうどよい量かもしれません。
最後に紹介するのが、ぐんまちゃんやきそば。パッケージのイラストを見ると、土手に座って焼きそばを食べているぐんまちゃんが、とてもかわいらしいです。この焼きそばの特徴は、何と言っても“ホクホクポテト”が入っていること。群馬や栃木で人気のB級グルメとして知られる、“ポテト入り焼きそば”をカップ麺で楽しめます。
ぐんまちゃんやきそばは、内容量が119g(麺90g)。土手に座って焼きそばを食べている、ぐんまちゃんがかわいい!
具材のポテトが印象的。ふりかけは、たまごそぼろと、あおさの組合せ
ぐんまちゃんやきそばは、モチモチの中太麺で、ソースは甘口。麺と、よくからみます。具材のポテトは歯ごたえがあり、いいアクセントに。ふりかけの香りもよく、バランスのいいカップ焼きそばだと思いました。さらに、麺とポテトの組み合わせで、ボリュームも満点! ぐんまちゃんヌードルやぐんまちゃんうどんよりも量が多かったので、これだけで、お腹いっぱいになりました。
キリンビールが発売する「群馬づくり」
今回のおまけコーナーは、群馬県内の店舗や飲食店など、地域限定で販売されているビール「群馬づくり」(キリンビール)。いわゆる、「ご当地ビール」のひとつで、群馬県産大麦麦芽を一部使用しています。群馬のご当地カップ麺と一緒に、このビールをグイっと飲むのも、いいですね。
連載29回目は群馬でした。次回はついに、30番目の地域に突入します!