へしこ、鯖ちらし寿司、ボルガライス、越前イカカレー、ソースカツ丼……名前を聞いただけでは、それがどのような料理なのかわからないのが、福井県の郷土料理。はたして、福井では、どんな“変わり種カップ麺”に出会えるのでしょうか?
連載30回目! 福井のご当地ラーメンとは?
先日、第45代アメリカ合衆国大統領に就任したドナルド・トランプ氏。その発言や大統領令などは、日本でも連日、話題になっています。
振り返ってみると、44代大統領のバラク・オバマ氏が就任したときに脚光を浴びたのが、福井県小浜市でした。その際に作られた、小浜温泉にある「オバマ君人形」は、地域おこしの一端を担っているようです。
アメリカの大統領がトランプ氏になった今、このオバマ君人形は隠居してしまうかと思いきや、右手にトランプを掲げながらPR活動を続けているとのこと。オバマ氏は前大統領となりましたが、オバマ君人形はまだまだ現役で、仕事を続けているようですね。
というわけで今回のご当地ラーメンは、そんな福井で見つけたカップラーメン「越(こし)のルビーラーメン」(渡辺製麺)と、カップそば「若狭牛そば」(渡辺製麺)という2つのカップ麺を取り上げます。
越のルビーラーメンの内容量は、201g(麺60g)。お湯を入れて4分待てばできあがり
まずは、越のルビーラーメンから。「越のルビー」とは、福井県内で生産されるブランドトマトのこと。普通のトマトより小ぶりですが、糖度は4度ほど高く、リコピンが豊富に含まれています。美味しいうえに、健康にいいトマトなんですね。
レトルト具材と特製スープはフタの上で温めます。レトルト袋が大きく、期待が高まります
真っ赤なスープは、ほんのりとした甘みがありました
レトルト具材は、福井産の「越のルビー」を使用しています。なかなかのボリューム!
具材やスープが真っ赤ですが、味はまろやか。辛くはなく、まるでミネストローネのような味わいです。ほんのり甘みのあるスープに、プリプリの麺がよく合います。レトルト具材として入っている越のルビーも、ボリューム満点。ラーメンというより、具材の多いスープと言ったほうが正しいかもしれません。トマト好きにはたまらない一杯と言えるでしょう。
次にご紹介するのは、渡辺製麺の若狭牛そばです。若狭牛は、神戸ビーフや松阪牛と同じ、但馬(たじま)牛系の牛で、高級牛肉のひとつとされています。そんな若狭牛をたっぷりと使ったカップ麺と聞けば、いやがうえにも期待が高まります! それでは、作っていきましょう。
内容量は153g(麺60g)。お湯を入れて5分待てばできあがりです
レトルト具材には、若狭牛がたっぷり入っています。
麺は、スタンダードな日本そばです
「福井の美味いが“ギュウ”っと詰まった」というパッケージのうたい文句通り、若狭牛がガッツリ入っているのが好印象(“ギュウ”と“牛”をかけてるんですよ!)。ダシの効いたスープと、ジャーキーのような濃い味の牛肉との組み合わせが絶妙で、まるで牛丼を食べているような気分になります。麺を食べ終わった後で、カップの底を見ると、若狭牛の小さな肉片が残っていますが、これを拾いながら食べるのがまた美味しい。最後の一滴まで、大満足のカップ麺でした。
「眼鏡堅麺麭(めがねかたパン)」は、実物サイズの眼鏡と同じ大きさ!
本物の眼鏡と比べると、この通り!
福井県の特産品と言えば、国内生産で圧倒的なシェアを誇る、鯖江市のメガネフレーム。今回のおまけコーナーは、そんな眼鏡をモチーフにした「眼鏡堅麺麭(めがねかたパン)」(越前夢工房)をご紹介。これは、戦中の保存食用として作られた「軍隊堅麺麭(ぐんたいかたぱん)」をベースにした、眼鏡型のお菓子。パンと言っても、かなり硬いので、食べる際には要注意。硬いものが苦手な方は、口の中で溶かしながら、ゆっくり食べるといいでしょう。
連載30回目は福井でした。本連載も残すところは、あと17か所!