第31回となるご当地ラーメンの旅は、2017年3月11日で震災から7年目を迎える福島に注目。被災地の復興を、陰ながら応援するため、福島のご当地ラーメンを食べることにしました。福島と言ったら、やはり、日本三大ラーメンのひとつとして知られる「喜多方ラーメン」ですね!
ご当地ラーメンの第31回は福島! 何やら、福島の郷土玩具である「赤べこ」のイラストが見えますが・・・・・・
東日本大震災と、それに続いて起こった原発事故から、まもなく7年目を迎える福島。福島県民が一丸となった“おもてなし”や、外国人観光客の受け入れ体制の整備など、観光振興に尽力してきた結果、観光客の数は震災前近くまで回復し始めているといいます。「食べて応援しよう!」といった取り組みも全国規模で広がり、福島の復興支援につながっているようです。
福島は自然が豊かで、観光資源が豊富。「浪江焼きそば」や「いかにんじん」、「どぶ汁」など、美味しいご当地グルメを楽しめる地域でもあります。特に、「喜多方ラーメン」は日本三大ラーメンのひとつとして知られ、全国各地に喜多方ラーメンを楽しめるお店があるほどです。
そこで今回の「ご当地ラーメンお試し隊」では、福島件喜多方市が発祥のご当地ラーメン「喜多方ラーメン」を取り上げます。喜多方ラーメンは、大正末期から昭和初期に屋台で売られていた支那そばが元祖と言われており、水分を多く含み、コシと独特の縮れを楽しめる「平打ち熟成多加水麺」を使用しているのが特徴です。
今回ピックアップしたのは、地元の福島県喜多方市にある食品メーカー、河京の「河京赤べこどんぶりらーめん」と「河京の喜多方ラーメン」です。まずは、河京赤べこどんぶりらーめんから作っていきましょう。
河京赤べこどんぶりらーめんの内容量は155g(麺120g)。お鍋で3分30秒ゆで、どんぶりに戻して食べます
河京赤べこどんぶりらーめんは、どんぶり付きのインスタントラーメン。どんぶりのカラーバリエーションは黒、白、ピンクの3種類があります。どんぶりに印刷されている「赤べこ」は、ユニークな動きをする張り子の玩具で、災難除けや幸せを呼ぶ牛として、多くの人に愛されています。
麺とスープだけのシンプルなインスタントラーメン。メンマやチャーシューなどとの相性がよさそう
スープはさっぱりとしていて、お店で食べる喜多方ラーメンそのもの
河京赤べこどんぶりらーめんは、正統派の喜多方ラーメンといった印象。独特の縮れ麺はコシがあり、モチモチとしており、お店で食べる、喜多方ラーメンそのものです。スープはあっさりとしてクセがなく、いくらでも食べられそう。今回は具材を入れずに食べてみましたが、チャーシューやメンマ、ネギを追加すると、さらに本格的な喜多方ラーメンを楽しめそうです。
次に紹介するのが、同じく河京の「河京の喜多方ラーメン」。インスタント袋麺ですが、レトルト具材の厚切りチャーシューとメンマが付いています。これはお得かも! それでは、さっそく作っていきましょう。
河京の喜多方ラーメンの内容量は188g(麺120g)。お鍋で3分30秒ゆでます
麺やスープに加えて、厚切りチャーシュー、メンマまで付いています!
見てください! この分厚いチャーシューの姿を!
麺はコシがあり、とても食べごたえがあります
河京の喜多方ラーメンは、先に食べた河京赤べこどんぶりらーめんと同様に、正統派の喜多方ラーメンという印象です。麺はコシが強くモチモチした食感。スープはあっさりの醤油味です。具材のチャーシューは、喜多方ラーメンに合うように味付けされており、口の中でトロっととろけます。チャーシューがあるだけで、かなり贅沢になるのが不思議です。
麺とスープ、具材がすべてセットになっているので、これをひとつ買うだけで、満足度の高い喜多方ラーメンが食べられるという手軽さも魅力。忙しくて食事の用意ができない方や、「カップ麺はちょっと……」と考える方にピッタリなのでは?
これが「ウルトラマンおくすり手帳」と「本染め手ぬぐい」
今回のおまけコーナーは「ウルトラマン」グッズです。福島県須賀川市は、円谷英二監督の出身地として知られており、ウルトラマンの故郷である「M78星雲 光の国」と姉妹都市になっているとか。写真は、「ウルトラマンおくすり手帳」と「本染め手ぬぐい」。手ぬぐいには、ウルトラマンとゴモラ、ウルトラセブンとエレキングが描かれています。地球を守るウルトラマンが福島復興の支援をしているとは、なんとも心強い話ですね。
連載31回目は福島! 本連載も残すところは、あと16か所!