今回はバンダイで発売中の可動フィギュアシリーズ「S.H.フィギュアーツ」から新作を持ってまいりました。格闘ゲームとしてアーケードやコンシューマーゲームでも時代を作った伝説のタイトル『ストリートファイター』から、「春麗」さんです! 子供の頃はこれ、チュンリーって読めなかったですよね。自分は春さんって呼んでました。そんないわば格闘ゲームの元祖ヒロインがこの2017年に可動フィギュアとして登場しました。いやこれが、思わず手にとってみたくなる秀逸なフィギュアなのでございますよ。
おなじみの青いコスチュームの春麗さんです
フィギュアーツシリーズから発売の春麗。全長は約14.5cm。「新(ネオ)・格闘素体」を使っているので、可動領域が広く、とても柔軟に動かすことができ、ゲームでの格闘ポーズがきれいに再現できます。またコスチュームの下半身部分(前掛けみたいにぺろんとしている部分)は柔らかい素材で作られており、脚の可動を妨げないようになっています。
グラマラスなボディに目がくぎ付けになりそうな春麗さんですな
ゲームの背景を再現した紙製の背景シートが2枚付属しています
付属品は、交換用の手首が左右各3種。交換用表情パーツが2種。百烈脚のエフェクトと専用の台座がついています。本体には固定用の穴などは開いておらず、また本体用の専用台座もついていないので、ポーズを決めて飾っておく場合は、別売りの「魂STAGE」などが必要になります。これちょっと不便。同シリーズの「らんま1/2」のように本体専用支柱や台座は付属してほしかったですね。
通常の表情はこちら。目の周りのメイクも再現度高いです
叫び顔はワザを出しているときに使いたいパーツですね
ほんのりほほ笑んでいる表情。あまり見ないので新鮮です
可動については申し分ありません。脚が180度開脚できるので、おなじみの「スピニングバードキック」や「百烈脚」の再現はもちろん、肩周り、首周りも大きく動くので、自由なポーズがとれるようになっています。また女性キャラには珍しく大きく安定した脚と靴裏で、無理なポーズでなければ自立できます。
注目すべきは脚の可動です。ここまで開いてポージングできます
そして「スピニングバードキック」も再現可能です!
そして本作の目玉、「百烈脚」専用のエフェクトパーツです。これは左足に固定することで、「百烈脚」を放っているかのように見せるエフェクトですが、クリアイエローのパーツが3つほど合体してできております。これを左足にはめて、専用のスタンドで固定すると、おなじみの「百烈脚」が再現できます。これなかなかハデでいいですよ。やっぱりこのポーズで飾っておくと、春麗らしくていいですよね。
左足の先にエフェクトパーツをはめ込みます。エフェクトは専用スタンドがあるので、しっかり固定できますよ
パッケージのイラストを見ると、最新作『ストリートファイターV』をベースにしているようですが、春麗さんは、初代『ストII』の頃から、ずっと同じテイストできているので、安心感がありますね。ちなみに『ストII』時代の設定資料を見ると、生年月日が1968年となっているのも驚きです。
交換用手首パーツを変えてポージングを楽しめます
そしてこのヒップへのこだわりも秀逸!
蹴り出す脚からヒップへのラインがすばらしいです
本製品は可動を楽しみながら、春麗ならではのスタイリングとワザを繰り出せる秀逸なフィギュアになっています。以前紹介した figma「バーチャファイター」もそうでしたが、今フィギュア界で格闘ゲームブームが再熱しているかのようで、個人的にはうれしいですね。同シリーズもリュウが発売中で、今後はキャミィ、ラシードがラインアップされています。またNintendo Switchでも新作『ストII』が発売されたということで、今再び格闘ゲームが盛り上がりそうな雰囲気があるので、シリーズを集めるのも楽しいかもしれません!
自分はPCエンジンの『ストII’』でよく春麗をプレイしていた思い出があります。可動フィギュアとしての完成度もとても高いのでおすすめです