バンダイより新玩具シリーズが発売されました。その名も「輝艦大全(きかんたいぜん)」。1/2000というスケールに統一された艦隊の完成品をラインアップしていくシリーズで、大人の鑑賞用としてふさわしい造形や彩色になっております。その第一弾として、「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」より、ヤマトが発売されました。ドンピシャ世代の筆者、さっそく購入したので、じっくりと見ていくことにしましょう。
新たなヤマトのホビーシリーズということで期待大の「輝艦大全」第一弾
「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」仕様のヤマトになっています
スケールは縮尺1/2000で、全長は約165mm。ABS材質でプラモデルよりもやや硬い艦船フィギュアになっています。なんといっても造形がとてもすばらしい。もう少しスケールの大きなプラモデルでも細かいディテールの再現は大変だと思うのですが、この縮尺ながらかなり細かく、そして精度の高いディテールが施されております。そしてプラモデルでは味わえない重厚感のある塗装、彩色になっており、完成品のヤマト模型としてはかなりレベルが高いです。
ディスプレイ用の台座が付属しています
正直、最初はこのスケールでこの価格かー、ちょっと高すぎじゃない? と思っていたのですが、実際に手にとって各造形を眺めていると、納得の仕上がりです。細かいパルスレーザーや第一艦橋のディテール。パネルラインやところどころ施されたクリアな彩色がとてもきれいです。本体の彩色も微妙に色合いが変えられていて重厚感がありますし、アニメで見るツルっとした印象とはまた違うヤマトの艦船らしさを演出しています。「大人のヤマトファンに贈る新たなブランド」というキャッチコピーにふさわしい出来ですね。
第一艦橋とパルスレーザー周りもかなり細かく造形されています
煙突やレーダー周りもしっかり作られています
パネルラインもていねいです。彩色もムラがなくきれいですね
そしてこの商品の目玉といっていいのが、LEDによる発光システムです。LR41のボタン電池を3個内蔵しており(交換可能)、底部にある2つのスイッチを入れることで、波動砲発射口、第一艦橋、側面、波動エンジンが発光します。特に波動エンジンは黄色く淡く光るので、劇中のイメージをかなり再現していると思いますよ。少し部屋を暗くして楽しむのがいいですね。
本体底面のパネルを開けるとスイッチが2つあります
波動砲発射口が点灯。青白いLEDの明かりで劇中のイメージを再現しています
艦橋周りや側面も発光。こちらも青白いLEDの明かりになっています
波動エンジンは黄色く淡い光で発光
ディスプレイ用の台座は反射シートになっており、鏡面のように本体を映し出すので、底面の部分や反対の側面なども見ることができるようになっています。
普通に飾っていても底面の第三艦橋もしっかり見ることができます
ヤマト本体を支えるアームも2種類付属しており、2か所で支えるアームと、1か所で支えるアームの好きなほうを選択できます。1か所アームを使えば本体を傾斜させて飾ることができるので、発進ポーズなどが再現可能ですよ。また大気圏飛行用の主翼も別パーツで付属。ギミックは主砲の回転、副砲の回転が可能です。ただし、副砲の可動の際は、別のクリアパーツを使って動かす必要があります。
シングルアームなら傾斜を付けた体勢で飾ることができます
シリーズはこの後、「地球連邦アンドロメダ級第一番艦アンドロメダ」が12月に発売予定です。ヤマトと同スケールの縮尺なので、ヤマトよりひと回り大きなモデルになりますね。一緒に飾ると迫力がありそうです。プラモデルが欲しいけれど、組み立てたり塗装したりするのが苦手という大人にはうってつけのシリーズとなりそうです。
コレクションとして楽しめるアイテムになっています