新製品レポート
エフェクター事業に本格参入

こんなギターありえない! 2018年も攻めてるFenderの新モデル一挙紹介

創業から70年を超えた世界的ギターメーカーの「Fender(フェンダー)」が、最近ますます攻めの姿勢を見せている。2018年明けに開催された楽器の祭典「The 2018 NAMM Show」では多くの新モデルが発表されたが、同社がエフェクター市場に本格参入すると明かしたのも大きなトピックだった。その新製品群は、この初春から日本市場でも続々登場していて、もちろん価格.comでも販売中だ。そんな“攻めるFender”の2018年最新ラインアップを、一挙にご紹介しよう。

“日本製ギター”の最高峰モデルや、これまでになかった新機軸のアコギ、本格開発をスタートしたエフェクターまで!

ん? このギターは一体……??

ん? このギターは一体……??

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“日本製Fender”の最高峰モデルが登場!

価格.comマガジンでは以前に、Fenderの2018年ブランドアイコンモデルとなる“アメリカン・シリーズ”をご紹介した(詳細はこちら)。こちらは本家・USA製のラインだったわけだが、実は日本国内で製造されている“日本製シリーズ”にも、注目の新モデルが追加されたのだ。

「MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTION」という、完全数量限定のコレクション・シリーズで、スペックやカラー面で定期的にアップグレードを加えながら展開される。

年2回の定期アップグレードが予定されている「MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTION」

年2回の定期アップグレードが予定されている「MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTION」

ラインアップは、「50S TELECASTER」「60S STRATOCASTER」「60S JAZZMASTER」「60S JAZZ BASS」の4モデル。いずれも、価格は185,000円(税別)

初心者でも購入しやすい低価格・高品質なモデルとして、国内外を問わず高い評価を受けてきた“日本製”のFenderギター。昨年、そのラインがフルリニューアルされ、米Fender社の開発チームが完全監修することで一層のブラッシュアップが図られた(詳細はこちら)。今回追加された「MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTION」は、この“日本製シリーズ”の最高峰に位置づけられる。

各モデルには木目のよい木材を厳選し、製造には通常の3倍もの時間がかけられるそうだ。しかも、モデルごとに最適なUSA製パーツを厳選して使用し、オーセンティックな本家Fenderのトーンも継承している。ボディフィニッシュは、高級ラインに採用されるオールラッカー仕上げ。木材の呼吸をさまたげず、鳴りとルックスの両面で魅力的な経年変化を楽しめるという。

過日、伊勢丹メンズ館で開催されたFenderの特別招待イベント「EPOCH KNIGHT」でも、「MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTION」の実機が披露された(写真左)。ちなみに写真右は、数量限定で販売される「MIYAVI×TAKAHIROMIYASHITA The Soloist. オリジナルギター」

同イベントでフェンダーミュージックは、世界的ギタリスト・MIYAVIのスペシャルライブをプロデュース。大迫力のステージが繰り広げられた

アーティストのシグネイチャーモデルとしては、エリック・ジョンソンモデル「Eric Johnson Signature Stratocaster Thinline」も新しく発表された

入門者向けのカジュアルな「SQUIER」シリーズにも新作が登場した

そのほか、入門者向けのカジュアルな「SQUIER」シリーズにも新作が登場

ストラトヘッドで独自シェイプ&カラー! 新機軸アコギ「CALIFORNIA」

続いてご紹介するのは、アコースティックギターの新シリーズである「CALIFORNIA」。これまでとはひと味違う独自カラーとシェイプで展開する、Fenderアコギの新機軸だ。

南カリフォルニアの「自由奔放でエネルギーに満ちたカルチャー」にインスパイアされて開発されたという「CALIFORNIA」シリーズ

そのコンセプトは「PLAY SOMETHING DIFFERENT.」。オリジナリティあふれる表現を求める次世代プレイヤーを想定して企画・製造されたという。インパクトのあるカラーリングのほか、Fenderギターの代名詞とも言えるストラトキャスターのヘッドストックを採用しているのもポイント。ボディは豊かな鳴りとすばやいレスポンス、クリアな音色が効率的に得られるよう設計されている。

「CALIFORNIA CLASSIC」「CALIFORNIA SPECIAL」「CALIFORNIA PLAYER」という3段階のグレードをラインアップし、ボディは「MALIBU」「NEWPORTER」「REDONDO」の3種類のフェンダーオリジナルシェイプを揃えている。以下の演奏動画は、「CALIFORNIA PLAYER」の「MARIBU」シェイプ。かわいいカラーのコンパクトなモデルで、女性にもぴったりだ。

そのほか、入門者向けのアコギ「FENDER ALTERNATIVE」シリーズと、ワンランク上の「PARAMOUNT」シリーズにも新モデルが追加された

衝撃作登場! “パラレル世界のFender”がギターを作ったら?

ギター製品でおもしろいのが、Fenderが自社の歴史に挑戦(?)するかのような「PARALLEL UNIVERSE」シリーズだ。「もし並行宇宙が存在したら……」という架空の前提で作られた、遊び心溢れる意欲作。“パラレル世界に存在するもうひとつのFenderが作ったギター”というコンセプトで、“本来ありえないデザイン”のギターが製品化された。

たとえば、同社の2大代表モデルであるストラトキャスターとテレキャスターをハイブリッドにした「Strat-Tele Hybrid」や、ジャズマスターとテレキャスターを融合させた「The Jazz Tele」などをラインアップする。

ストラトなのかテレキャスなのか? なんとも不思議な「Strat-Tele Hybrid」

ストラトなのかテレキャスなのか? なんとも不思議な「Strat-Tele Hybrid」。3基のCustom Shop '69 Agedピックアップ、トレモロブリッジ、ボディのコンター加工といったストラトの要素を、テレキャスボディに融合させている。日本では2018年4月11日発売。そのサウンドは以下の動画から確認されたい

なかでも、ぶっちぎりの衝撃作と言えるのが、「Troublemaker Tele」だろう。そのテレキャスターは、まさに“もうひとつの世界的ギターブランド”を彷彿とさせるデザイン。で、付いた名称が“トラブルメイカー”だ。Fenderではこれを「勇敢なプレイヤーのためのギター」とアピールしている。

「Troublemaker Tele」は、「Ice Tea Burst」と「Ice Blue Metallic」の2色をラインアップ。特に「Ice Tea Burst」はわかりやすく物議をかもしそうなヤツ。日本での発売については、2018年4月4日時点では未定だ

Fender初のWi-Fi搭載デジタルベースアンプ「RUMBLE」

アンプ製品にも、注目モデルが登場した。Fender初のWi-Fi搭載デジタルベースアンプ「RUMBLE」シリーズで、「STAGE 800」「STUDIO 40」の2機種をラインアップする。いずれも、歴代Fenderアンプのサウンドをモデリングした、100種類の豊富なプリセットを内蔵するのが特徴。いわば、以前に登場したWi-Fi搭載デジタルギターアンプ「MUSTUNG GT」(関連記事はこちら)のベースアンプ版だ。

「STUDIO 40」(手前) はコンパクトサイズながら40W出力を確保するモデルで、リハーサルやレコーディングでの用途を。上位モデルの「STAGE 800」(奥)は、10インチドライバーを2基搭載し、800Wの大出力に対応。ライブパフォーマンスに適したモデル

その内部には、1950年代に「TVフロント」の愛称で親しまれた初代「BASSMAN」のほか、70年代から80年代にかけて世界中で活躍した同社のモンスター級アンプや、最先端のテクノロジーを採用したモダンモデルまで、あらゆるジャンルのアンプタイプやエフェクトが搭載されている。そのほか、Bluetoothオーディオ再生が行えるなど、多彩な機能に対応する。

上述の通りWi-Fi機能を搭載しており、専用アプリ「FENDER TONE」との連携に対応。ソフトウェアのアップデートや、新しいサウンドプリセットの追加、シェア、編集などが行える

そのほか、9V電池駆動のかわいいミニアンプ「MINI ’65 TWIN-AMP」も

そのほか、9V電池駆動のかわいいミニアンプ「MINI ’65 TWIN-AMP」も

Fender、エフェクター市場に本格参入

今年の「The 2018 NAMM Show」で大きく話題なったトピックといえば、Fenderが楽器用エフェクター市場に本格参入したことだ。新しく登場した「FENDER EFFECTS PEDALS」は、リバーブ、ディレイ、オーバードライブ、ディストーション、コンプレッサー、バッファーといった定番製品を取り揃え、プロからビギナーまであらゆるタイプのプレイヤーにアピールするシリーズとなっている。

Fenderにとって、エフェクトペダル市場本格参入の足がかりとなる製品群。「LEVEL SET BUFFER」「THE BENDS COMPRESSOR」「SANTA ANA OVERDRIVE」「PUGILIST DISTORTION」「MARINE LAYER REVERB」「MIRROR IMAGE DELAY」の6機種をラインアップする

同社は、これまでもエフェクターを開発してはいたのだが、特に注力していたカテゴリーというわけではなかった。それが、今回発表された新製品では、独自設計の回路を搭載しデザインを一新するなど、根本的な製品の見直しを図っている。

しかも、フェンダーのアンプ製品を開発するチームが設計を手がけ、これまで蓄積してきたサウンドメイクのノウハウを投入するという気合いの入れようだ。

各モデルとも、Fenderアンプのデザインを踏襲したジュエルランプを搭載し、軽量で耐久性の高いアルミ製の筐体を採用。コントロールノブは暗いステージでもひと目で設定を把握できるよう、 LEDバックライトを備えている。また、特許取得済みの9V電池ボックスを装備し、電池の交換をすばやく簡単に行えるよう配慮していることもポイント。そのサウンドについては、以下の動画を参照されたい

ちなみにコンプレッサー・エフェクター「THE BENDS」は、サウンドにあわせてジュエルランプが点滅するギミック付き。

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杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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