タバコを紙巻きから加熱式へと切り替える愛煙家が増えるなか、シーンを問わない選択肢として今、注目を集めているのが、「オーラルタバコ」(無煙タバコ、嗅ぎタバコ)。煙やニオイ、灰が出ないうえ、デバイスや充電も必要とせず、ハンズフリーで使える利便性が特徴です。
BATジャパンの資料より
オーラルタバコは、紙巻きや加熱式と同じく、大手を中心に各メーカーが独自ブランドを展開。そんななか、リーズナブルな価格と豊富なラインアップで人気を集めているのが、BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)ジャパンのオーラルタバコ「VELO(ベロ)」です。日本では2020年2月に登場し、それ以降、フレーバーが増え続けています。
そこで本稿では、「ベロ」の概要や楽しみ方の解説とともに、全ラインアップの特徴と各フレーバーの味わいをレビュー!
「ベロ」は全16種類で展開。1パック15パウチ(個)入りが基本で、価格は360円(税込)。写真上の、やや大きい「ウルトラ」のみ、1パック20パウチ入りで500円(税込)
パッケージはプラスチック製で軽く、側面の細いシールをはがして開封。中にはフワッとした見た目の白い「パウチ」が複数入っており、ふくよかなフレーバーが香ります
「ベロ」は、タバコ葉を詰め込んだパウチを上くちびるの裏(歯茎とほほの内側の間)などにセットし、口腔粘膜からニコチンを吸収する、いわゆる“嗅ぎタバコ”。鼻腔内に粉砕タバコ葉を塗るタイプも嗅ぎタバコと呼ばれますが、現在は「ベロ」のように口内に入れるオーラルタバコが主流です。
パッケージのラベル内部に、使い方が記載されています。歯茎とほほの間であればセットする場所は自由。使用後は、パウチを取り出して紙などに包んで捨てるのが一般的です。1パウチで最長30分間使用できます
オーラルタバコは、米国や、スウェーデン、ノルウェーなどの北欧ではポピュラーないっぽう、日本では加熱式タバコほど浸透はしていません。ただし、2025年以降は競合メーカーが新ブランドを立ち上げて市場が活性化しており、今後拡大していくことは間違いないと言えるでしょう。
パウチ1袋は、指先に乗るコンパクトサイズ
パウチの中には白いパウダー状のものが入っています。サラサラではなく、少ししっとり
たとえば、2025年7月には「アイコス」を手掛けるフィリップ モリス ジャパンが「ZYN(ジン) BY IQOS」をスタート。また、「プルーム」のJTは2013年8月から展開している「ゼロスタイル・スヌース」以上に育てる新ブランドとして、2026年3月に「ノルディックスピリット」をデビューさせました。
オーラルタバコは、火を使わず、煙やニオイも出ないため、電車やオフィスといった公共の場所でも使える点が最大のメリット
冒頭でも触れたとおり、「ベロ」は競合に比べて安価かつラインアップが豊富という特徴があり、特にフレーバーの多彩さは最大の強み。たとえば、味わいカテゴリーは「ミント」「フルーツ」「ダーク」があり、その中にも数種類用意されており、ニコチンレベルも4mgの「ミディアム」から、6mgの「インテンス」、8mgの「エックスインテンス」、10mgの「ウルトラ」まで4段階が用意されています。
「ベロ」全ラインアップの味わいマップ
とはいえ、選ぶ基準としてはおいしさも大切。デバイスを必要としないオーラルタバコは乗り換えも容易です。ということで、「ベロ」の各フレーバーについて、特徴と味わいをレビューしていきましょう。
ここからは実際に全種類の「ベロ」を味わい、その特徴を解説。
なお、ニコチンレベルについては先述しましたが、それぞれの強さはパッケージに「●〇〇〇」「●●●〇」といったバロメーターが載っているので、こちらを参考に!
パッケージは、注意書きが記されているほうが表
また、オーラルタバコには特有のピリッとした刺激がありつつ、歯科治療時の麻酔に似た麻痺感や、ニコチンのクラッとする“キック”を感じることも。これらの感じ方の強弱には個人差がありますが、まずは4mgで低刺激の「ミディアム」から試すのがおすすめです。
※以下の製品画像下の●の数は、編集部独自の評価
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・ミディアム」【味わいレビュー】甘さ:●○○○、冷涼感:●●○○、刺激の強さ:●○○○
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・ミディアム」は、スペアミントのすっきりとした爽快感が楽しめるフレーバー。ピリピリ感はジワッときて、甘さやメンソール、ニコチンのキックも比較的おだやかです。独特の刺激に対する慣れは個人差があるので、オーラルタバコのお試しにも最適な銘柄。
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・インテンス」【味わいレビュー】甘さ:●○○○、冷涼感:●●●●、刺激の強さ:●●●○
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・インテンス」は、「同 ミディアム」より香りやニコチンの存在感が強めの味わい。徐々に刺激が強くなっていく過程で、全体的なボリュームが強いことを感じられるでしょう。弱すぎず強すぎずのバランス型で、元々ヘビースモーカーの人なら、この「インテンス」から試してみてもいいと思います。
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・エックスインテンス」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:●●●●、刺激の強さ:●●●○
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・エックスインテンス」は、そのスースー感からして「同 インテンス」より鮮烈で、リフレッシュ効果も強め。ピリピリした刺激がジンジンと広がるパワーもしたたかで、“辛さ”も感じられるほどのレベルです。中級者以上向けのフレーバーで、エントリー層にはおすすめできません。
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・ウルトラ」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:●●●●、刺激の強さ:●●●●
「ベロ・スピッフィー・スペアミント・ウルトラ」は、さながら同カテゴリーの“ラスボス”と言えるほど、強烈な爽快感とニコチンのキックが印象的。口の中でじんわり広がっていくボルテージの上限がきわめて高く、ズンズンギンギンと駆け抜けていくイメージです。パウチ1個の満足度も絶大で、明らかに上級者向け。「同 エックスインテンス」でも物足りない、という人のための究極の銘柄と言えます。
「ベロ・スムース・ペパーミント・ミディアム」【味わいレビュー】甘さ:●○○○、冷涼感:●○○○、刺激の強さ:●○○○
「ベロ・スムース・ペパーミント・ミディアム」は、同レベルの「ベロ・スピッフィー・スペアミント・ミディアム」に比べると、シャープながら少々軽やかな爽快感です。ニコチンのピリピリ感はミディアムらしいおだやかさで、なじみやすいキックも特徴です。甘さはスペアミントより控えめで、こちらもオーラルタバコの入門に最適。
「ベロ・マイティー・ペパーミント・インテンス」【味わいレビュー】甘さ:●○○○、冷涼感:●●●○、刺激の強さ:●●○○
「ベロ・マイティー・ペパーミント・インテンス」は、水色のパッケージ。味の近しい「ベロ・スムース・ペパーミント・ミディアム」と同じペパーミントながら、“スムース”ではなく“マイティー(強力)”な立ち位置で、冷涼感もさらにクールです。ピリピリ感もそこそこあり、「ベロ・スピッフィー・スペアミント・インテンス」よりも強いメンソールを望む人におすすめ。
「ベロ・マイティー・ペパーミント・エックスインテンス」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:●●●●、刺激の強さ:●●●○
「ベロ・マイティー・ペパーミント・エックスインテンス」は、よりシャープで鮮烈な爽快感が印象的。鼻からスースーと抜けるような清々しさが楽しめる銘柄で、加熱式タバコで強冷メンソールを吸っているユーザーにおすすめです。また、ジンジン広がるキックもなかなかあって、オーラルタバコとしての満足度もピカイチ。中級者以上向けです。
「ベロ・グルービー・グレープ・ミディアム」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:●○○○、刺激の強さ:●○○○
「ベロ・グルービー・グレープ・ミディアム」は、ブドウのジューシーな果実味が特徴。開封した瞬間から、ブドウガムのようなカジュアルな甘さが広がります。「ミディアム」なだけあって、甘酸っぱさや清涼感はおだやかで、ニコチンの刺激も控えめ。ただし、ピリピリ感はしっかりあるので、フルーツ系の入門編として試すのがおすすめです。
「ベロ・グルービー・グレープ・インテンス」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:●●○○、刺激の強さ:●●○○
「ベロ・グルービー・グレープ・インテンス」は、「ミディアム」よりも強さのボリュームがひと回り大きい味わい。果実味やミント、ニコチンによるキックのバランスがよく、甘酸っぱさはフレンドリーですが、大人な仕上がりです。
「ベロ・グルービー・グレープ・エックスインテンス」【味わいレビュー】甘さ:●●●○、冷涼感:●●●○、刺激の強さ:●●●○
「ベロ・グルービー・グレープ・エックスインテンス」は、しっかりジューシーなブドウの風味を感じながら、爽やかなミントとジンジン迫るニコチンのキックを享受できるボリューミーな銘柄。フルボディのワインのような、どっしりとした満足度がある、上級者向けのフルーツタイプです。
「ベロ・ブラッシー・ベリー・インテンス」【味わいレビュー】甘さ:●●●○、冷涼感:●○○○、刺激の強さ:●●○○
「ベロ・ブラッシー・ベリー・インテンス」は、完熟イチゴの風味をイメージしたフレーバー。チャーミングな甘酸っぱい香りと味がジューシーに広がり、ややおだやかなミントとピリピリ感が脇を固めています。「グレープ」シリーズよりスイーツ感が強く、よりカジュアルな印象も感じられる銘柄です。
「ベロ・ブラッシー・ベリー・エックスインテンス」【味わいレビュー】甘さ:●●●○、冷涼感:●○○○、刺激の強さ:●●●○
「ベロ・ブラッシー・ベリー・エックスインテンス」は、上記「同 インテンス」のキックがより鋭くなった設計。イチゴ由来のキュートな甘酸っぱさはそのままに、ググッと深く響くようなピリピリ感と重さが感じられます。より刺激を求めるイチゴフレーバー好きのための一品。
甘さ:●●○○、冷涼感:●●○○、刺激の強さ:●○○○
「ベロ・アイシー・ベリーズ・ミディアム」は、スペアミントの爽快感に、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーをミックスした銘柄。キックが控えめなうえ、フルーティーな香りも甘ずっぱさも強すぎず、それでいてジューシー感は十分楽しめます。メンソールと果実味のバランスがよく、この両方を楽しみたい人におすすめ。
「ベロ・ブリージー・マンゴー・ミディアム」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:○○○○、刺激の強さ:●○○○
「ベロ・ブリージー・マンゴー・ミディアム」は、完熟マンゴー、パッションフルーツ、オレンジが混ざり合う南国テイストが特徴。ただ、柑橘系からイメージするほど甘酸っぱさは濃くなく、ミントの冷涼感もありません。その分、シンプルな果実味が前面に出た味わいで、控えめなキックもフレンドリー。お試しにもおすすめな銘柄です。
「ベロ・ブリージー・マンゴー・インテンス」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:○○○○、刺激の強さ:●●○○
「ベロ・ブリージー・マンゴー・インテンス」は、「同 ミディアム」の基本設計は踏襲しつつ、キックを強めたフレーバー。「ブリージー(そよ風が吹く)」という名称はミントの爽快感ではなく、トロピカルな味わいが由来のようで、ミント調のクールなスースー感はありません。とはいえ、明るくジューシーな風味は豊かで、より刺激を求めるマンゴー好きはこちらをどうぞ!
「ベロ・ロイヤルミルクティー・ミディアム」【味わいレビュー】甘さ:●●○○、冷涼感:○○○○、刺激の強さ:●○○○
「ベロ・ロイヤルミルクティー・ミディアム」は、「ベロ」の中で唯一の「ダークタイプ」。リッチなミルクティーをイメージしたまろやかな甘みが特徴で、ミント由来の冷涼感はありません。全体的に紅茶葉の上品な風味が華やぎ、キックはやさしめで心地よいです。甘さも控えめですがスイーツ感は豊かで、エントリー層におすすめなキャッチーさもあり!
2025年以降、「ベロ」をはじめとするオーラルタバコ業界が活性化していることには冒頭で触れましたが、BATジャパンも「ベロ」事業を強化すると明言しており、今後の市場動向からは目が離せません。
「ベロ」は味の種類が多いだけでなく、ニコチンレベルも4段階を用意。選択肢が広いので、エントリー層も好きな味を見つけやすいのはうれしいポイントです
また、繰り返しになりますが、「ベロ」の強みは安さとフレーバーの豊富さにあり、オーラルタバコのエントリー層にも最適。公式サイトではサンプルのプレゼント企画も実施されているので、まずはお試しを。
●取材協力:BATジャパン