皆さまは、スタジオジブリの映画の中でどの作品がお好きですか? 筆者は今までは迷わず『ラピュタ』と即答していたのですが、おっさんになるにつれ、『紅の豚』のよさがわかってきた次第です。特にジーナとポルコの若き日の回想からつながる「バカ…」というセリフの流れは涙腺が崩壊することこの上なしですな…すいません脱線しました。今回はジブリ映画の原点ともいえる、『風の谷のナウシカ』から、あの人気キャラクターの最新グッズが発売されたので紹介してみたいと思います。え? 人気キャラター? そう、もちろんスクリーン上で誰よりも大きなあのキャラクターですよ!
そう、『風の谷のナウシカ』の劇中で登場する、あの巨大生物、王蟲(おーむ)のグッズでございます。しかもかなりリアルな彩色と造形になっており、「あー私、虫ダメですー」みたいな人にはちょっと苦手な商品かもしれません。しかもこの王蟲。プルバックで動くのですよ! もうゾワゾワしちゃいますよね。では、まずはその造形から見ていきましょう。
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王蟲を正面から。あーこれはもう王蟲ですわ |
全長は約9cm。王蟲独特の外殻と多数の足も再現されています。今回ご紹介する『風の谷のナウシカ』のプルバックコレクションには、眼の色が穏やかな状態の時の「王蟲 穏やかな碧」と、興奮して紅い眼の色になっている「王蟲 怒りの紅」があります。我を忘れて突進する王蟲を再現したい場合は、紅い色バージョンをオススメしますよ。
ところで皆さん、この王蟲には眼の数がいくつあるかご存じでしたか? 正解は14個! この商品もしっかり再現しています。碧い眼の色もなかなかきれいに彩色されていますよ。
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横からです。足がいっぱいです! |
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うしろから。外殻もリアルですね |
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上から。9個の外殻でできています |
本体のリアル加減は彩色などでよくわかるのですが、問題はここから。この王蟲はプルバックで可動するのですが、ただ前に進むだけではありません。このリアルな外殻を前後させ、前足を動かしながら進みます。これがなかなかリアルで、ちょっと気持ち悪いのですよ! プルバックなので強くうしろに引いて離すと、速いスピードで走ります。でもこれって王蟲っぽくないですよね。やっぱりゆっくりうしろに引いて、のそのそとしたスピードで走らせるのが王蟲っぽいです。また走らせる場所は起伏があるとほぼ無理です。平坦な場所、フリーリングの床とかテーブルの上でないときちんと走りませんよ。
また、プルバックして手のひらなどにのせると、王蟲がもがいているような動きになるので、これまたリアル! 劇中で幼いナウシカが隠していた王蟲を抱っこしている時のようなモゾモゾ感が再現できます! それでは短いですが動画で動きをご確認ください。
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裏面にはプルバックの車輪が |
上から。モゾモゾと動きますね
正面から。前足がざわざわと動きます。あれ、うしろで巨大猫が狙ってる!?
さてこの王蟲。小さい子供が見ると、ただの怖い生き物に見えてしまいますが、腐海の番人としての存在意義がわかってくると、とてもすてきなキャラクターに見えてきます。原作版をご覧になった方はさらなる存在意義に驚嘆されると思いますが、『風の谷のナウシカ』という作品における重要な存在だと言っても過言ではありません。そんな王蟲のこういった商品ってあまりなかったのですが、個人的にはうれしい限りです。
リアルな動きに「うひゃ〜気持ち悪い!」なんて女子に見せて遊ぶのもアリだと思いますが、やはりここはあのBGMを脳内に流しながらナウシカになった気持ちで、「王蟲、森へお帰り、ここはお前の住む世界じゃないのよ」(原作を読むと、このセリフがいかに皮肉なセリフなのか心に刺さるのですが…)というシーンを再現したり、複数購入して、突進のシーンを再現したりなどして楽しむのもいいのではないでしょうか?
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王蟲は静かに見守っているのです! |