かつてゲーセンで格闘ゲームに明け暮れた男子の皆さま、今回はそんなあなたにぜひ手にとってもらいたいフィギュアをご紹介いたします。「figma」シリーズから、「結城晶」と「サラ・ブライアント」です。はいもうおわかりですね、そう、一世を風靡した3D格闘ゲームの元祖、『バーチャファイター』のキャラクターでございます。格闘ゲームのキャラクターが可動フィギュアになることも珍しいのですが、今回の目玉は、あの初代のポリゴンキャラクターたちをそのまんまフィギュアにしてしまったというところです。これがまたなんともいえぬいい味を出していますよ!
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付属品は交換用の手首と表情パーツです |
おなじみの全身フル可動フィギュア「figma」シリーズから発売された『バーチャファイター』のメインキャラ2人ですが、それぞれ1Pカラー、2Pカラーバージョンが存在していて、合計4体が発売中。これもまた珍しいですね。今回はアキラを1P、サラを2Pカラーでセレクトしました。全長は約15cm。首、手足、胴体までスムーズに可動するいつものfigmaなのですが、写真を見ていただけると一目瞭然! 四角いですよね。顔も体も手足の先まで! 初代『バーチャファイター』の当時の3Dモデリングをそのまま再現したフィギュアになっています。結構忠実に再現されていると思いますよ!
まずはアキラから見ていきます。髪の毛のツンツン具合と角張った体。そうそうこれこれ!ゲーセンでこの世界初の3Dポリゴンキャラクターたちによる格闘ゲームを見たときはびっくりしたもんですよ。今見れば、なんだこのカクカクキャラクターは?! って思いますが、当時はすんごい未来感があったんです。筆者はゲーセンではあまりプレイせずに、1994年発売のセガサターン版を購入して、友人とよく遊びました。持ちキャラはパイでしたよ。
figmaでの再現度で注目したいのは大きな手と足です。とくに足はその大きさゆえ、接地面も多く、フィギュアとしても自立させやすく、ポーズをつけやすくなっています。交換パーツの手首が4組、8種類と、叫び顔の別表情パーツが付属しています。
続いてサラです。1Pカラーの黒ずくめ衣装も好きなのですが、今回はちょっと露出度の高い2Pカラー版を購入してみました。今改めて見ると、お人形さんのような顔立ちですが、1993年当時、この金髪のポニーテールが格闘で揺れるたびに、すげーなー! 未来だなーと思っていましたよ。figma版でもそのポニーテールはちゃんと可動するようになっています。アキラと異なり華奢なスタイルですが、腕周りのポリゴン感と陰影や、バスト、胴体周りのとんがった感じなど、よりポリゴン感が出ていますよ。アキラ同様足パーツが大きいので接地も安定しています。ポーズをつけるときは付属のスタンドを使えばより安定しますよ。
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2体揃ったら、もちろんコレ!「READY GO!」 |
やっぱり格闘ゲームのフィギュアということで、ぜひ2体は揃えてもらいたいですね。そして当時のゲームの再現を楽しみたいところです。可動範囲も広く、ポーズもつけやすいfigma なので、これが本当に対戦しているようなポーズをつけられますよ。あの当時のちょっと前屈みの姿勢からPPKのコンボでダメージを与えて、大技を繰り出す! みたいなポーズがつけられるのは、とても楽しいです。あと『バーチャファイター』って当時の2D格闘ゲームのような複雑なコマンド技を出さなくても、レバーをガチャガチャしてボタンを連打すれば、なんとなく勝てるときがありましたよね。そんな大味感も好きでしたし、おおざっぱなパンチとキックの3Dモーションも当時は斬新でした。
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まずはお約束のPPKコンボ。サラの跳び膝蹴りで先制攻撃! |
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そして大技、サマーソルトキック! スタンドをつかってこのポーズも再現可能! |
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アキラも負けじと体を入れて、ダメージを与えて… |
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大技、鉄山靠をぶちかまします! この手の動き懐かしい! |
どうです? なかなか楽しいですよね。当時の興奮がちょっとよみがえってきませんか? 最新の3D格闘ゲームはもはや実写レベルの表情と動きの滑らかさが定番となっていますが、当時のぎこちないけれど、最新の未来を突っ走っていたこのポリゴンキャラクターがあったからこそ、今のゲームがあるんだと思うと、ちょっと感慨深いですよね。なんか急に初代『バーチャファイター』をプレイしたくなってきました。押し入れからセガサターンを引っ張り出さないと…。
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アキラの勝利ポーズ「10年早いんだよ!」…あれから23年たちましたね |
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サラの勝利ポーズはぎこちないセクシーアピール! |
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ぜひシリーズ化してほしいフィギュアです |