さて今回は海洋堂の新フィギュアシリーズの紹介です。フィギュア造形のパイオニアである海洋堂の新商品ということで、筆者もとてもワクワクして待っていたのですが、そのラインアップに度肝を抜かれました。ええ、控えめにいってもその商品群に二度見、三度見をさせられてしまいました。その第1弾をここで紹介させていただきたく思います。その名もゴリラ。はい、あのゴリラです。これが思った以上のゴリラでびっくりしますよ。さすが海洋堂!
しかもビニールに入った、昔懐かしいパッケージ
2001年に大流行した「チョコエッグ」って覚えていますか? 自然の動物たちのソフビがついたあのオマケは、海洋堂が作っていたんです。学術的な知識で裏付けられた造形の精密さを、あの価格と小ささでやってしまうという海洋堂のすごさが一気に広まったきっかけでした。
以降、カプセル玩具などでネイチャー系のフィギュアを発売してきた海洋堂ですが、このたび、ソフビ製の可動フィギュアというシリーズ「ソフビトイボックス」を新展開することになり、その第1弾にまさかのゴリラが登場したというわけです。ではさっそくご覧いただきましょう。正式名称ニシローランドゴリラ。ゴリラさんです。
ゴリラです。せっかくなので立って自己紹介です。どうもゴリラです
全長は約15cm。最近の可動フィギュアと同等の大きさですが、ゴリラなので体格がよく、ほかのフィギュアに比べるとちょっと大きく見えます。原型制作は松村しのぶ氏。動物や恐竜などのネイチャーフィギュアの第一人者で、先述した「チョコエッグ日本の動物シリーズ」を手がけた、いわば食玩ブームの先駆者です。その松村氏が制作したゴリラとだけあって、シルエットから毛並みまでそりゃもう本当にゴリラです。ちょっと何言ってるかわからないくらいゴリラそのものなのですよ。とにかく写真をご覧ください。
横向き。迫力あるゴリラをお楽しみください
最近の可動フィギュアと同等のサイズですが、やはりゴリラなので横にでかいです
正面。小さくてカワイイ目がとてもリアルです
横顔を。ゴリラ独特の頭の形がよくできています
ね、どこをどう見てもゴリラでしょう? しかも驚くことなかれ、その価格は定価で2,138円(税込)とびっくりするほどの安さ! 最近価格が高騰傾向にあるフィギュアにしてはかなりの低価格です。しかもソフビ製ながら、かなりの可動を楽しめます。首、両腕、肘、手首、脚などグリグリ動かして遊べるのも楽しいところ。どう動かしても本物のゴリラとしての自然なポーズになるのがすごいです。毛並みや色合いなんかもかなりリアルに作られていますよ。特に顔。奥まった瞳の赤い部分などていねいに作られています。
背中のシルバーバックとよばれる色合いなども本物さながらの質感です
肘から先と手首をグルっと回せるので…
腕だけでさまざまなポーズをつけられます
お座りポーズも可能です。あー、おっさんぽい!
これ最初は「なんでゴリラなんだよ!」と思ったのですが、実際に触って遊んでみると、だんだん好きになってくるんですよね。変にデフォルメされておらず、リアルにこだわっているところとか、「足の裏ってこうなっているんだ。」とか逆に興味がわいてくるんですよ。ムダに(褒め言葉)ていねいなこういう仕事、本当に好きです。子供ゴリラとかも作ってほしいなーと思うようになりました。
やはりこうノッシノッシと歩く様がゴリラなわけで
ディスプレイモデルとして飾っておくのもいいです
勝利のポーズをとらせてみたり。子供にも絶対興味を持ってもらえるフィギュアです
さてゴリラのすごさはわかりました。この価格でこの完成度。何もいうことはありません。ゴリラ好きの女子も多いと聞きますので、ぜひ購入してゴリラ感を満喫してもらいたいと思います。問題はこの「ソフビトイボックス」の今後のラインアップです。現在海洋堂よりリリースされている情報を見ると、第2弾は「ダンボー」。あの四角い段ボールの彼です。そして第3弾が「パンダ」。動物シリーズ続くみたいです。以降は「力士」、「コモドドラゴン」、「イモムシ」と続きます。ハイ、おかしなタイトルがいくつか混じっていますね。「力士」って何? 「イモムシ」って何? 「力士」はそのお相撲さんのフィギュアなのですが、「イモムシ」は…。これ検索すると画像が出てきますが、虫に弱い方は検索しないほうがいいです。だって約23cmの緑のアイツがでーんと出てきますよ! これどっきりで渡されたら失神するレベルです。そんなチャレンジ精神満載のソフビトイボックスシリーズ、ぜひ応援していきたいですね。
やはりゴリラは自然を背景にするといいですな
金髪美女とキングコングごっこなんていうのもできちゃいますよ