こんにちは。ライターの斎藤充博です。鼻毛カッターを使いながら、写真を撮られるときって、どんな表情をするのが正解なんでしょうか。
今日紹介するのはこちらの鼻毛カッター。
中身はこんな感じ。手入れ用のブラシが付いています
生きとし生けるものすべてに、鼻毛は存在しています。しかし、その存在は完璧に隠匿されているのです。世間の人々は、鼻毛などまるで最初からなかったかのように、ふるまっているではないですか。
鼻毛は24時間休むことなく空気中のゴミをからめとり、人間に清澄な空気を与えてくれる存在です。ここまで人間に奉仕しているのに、隠される鼻毛の心境や、いかに…。
いや、鼻毛の心境はどうでもいいのでした。鼻毛カッターには電動タイプと手動タイプがあるのですが、手動タイプのほうをおすすめしたい、という話です。
この鼻毛カッターを外から見ても、刃物部分は見えません。では、どのようにして毛を切っているのか。
2つに分解してみました。実は外側の部品と内側の部品の見えないところにそれぞれ刃が付いています。内側の部品が回転することにより毛が巻き込まれて、切れるというわけです。こうすることにより、鼻の粘膜を傷つけない、安全な構造になっているのです。
回転する仕組みが「目に見える」のが、とてもカッコいい。普段はメカに一切興味がないのですが、このカッターを使うときだけは、理系科目が得意な小学生のように、みょうに感心した気持ちになれます。理系科目が得意な小学生になりたくて、鼻毛を切る人もいないと思いますが。
さて「こんな構造で切れるのか?」と思う方もいるかもしれませんが、ちゃんと切れます。そうそう、似たような商品はたくさんあるのですが、この製品のように先端が細長くなっているものが使いやすいです。
以前、先端が丸っこくなっている物を買ったことがあるのですが、そちらは鼻の穴にうまくフィットせず、あまりうまく切れませんでした。このあたり注意してみてください。
電池が不要なのも最高。以前こういうことがありました。
出掛ける前に鏡を見たら、鼻毛が、ゴキゲンな感じで鼻孔から飛び出していました。そのときに僕は電池式の鼻毛カッターを持っていたのですが、どうも動かない。電池がなくなっていたんですね。
こんなふうに、鼻毛の状態が切迫していることに気付くのはいつだって突然です。いや、電池をきちんと入れ替えたり、伸びきる前にケアしたりしておけばいい、という話ですが、鼻毛ごときにそこまで神経を使いたくないぞ、という気持ちもわきあがってきます。
ちなみにこのときは鼻毛がどうにもならなかったので、マスクをして外出しました。マスクの下を見られなくない…と思うと、何かヘンな興奮が生じたことを付け加えておきます。これもきっとよくない感情でしょう。
もう一つ手動式のメリットを。鼻毛カッターは、どうしても洗面所などの水回りで使うことが多いので、安価な電池式の物だと水がかかって壊れやすいという欠点もあります。
上の画像は同じ鼻毛カッターが2つなのですが、どっちもすぐに壊れて動かなくなってしまいました…。
防水のいいものだったらそんなことはないんでしょうが、やっぱりちょっとお高い。鼻毛ごときにそんな金出せるか、という気持ちにもなってしまいます(さっきから「鼻毛ごとき」とか言って鼻毛ごめん)。
ここまで、手動式鼻毛カッターの一般的なメリットを書いてきました。…しかし、実は個人的に最大のメリットが手動式にはあります。それは「音が鳴らないこと」です。
電池式の鼻毛カッターだと、モーター音が結構するんですよね。騒音といえるほどではないのですが、一緒の家で暮らしている家族には気付かれてしまう。
すると、妻が来るんです。僕が鼻毛を切っていると、おもしろがって、嫌がらせに見に来るんです。
割と最近結婚したのですが、夫婦というのは、本当にお互いの生活を見せざるを得ないのですね。鼻毛を切っているところを見られるなんて、思ってもみませんでした。そして、妻が積極的に見たがるなんて、さらに誤算でした。
結婚する人たちの多くが、その前に恋愛を経ていると思います。恋愛の甘く切ないときめき。自分は相手にどう思われているのだろうかというドキドキ。ありますよね。
しかし、それはいつか「鼻毛を切っているところを絶対に見られたくない」という悩みに変化するのです。なんでこうなった。
手動式鼻毛カッターのおかげで、安心してこっそりと鼻毛を切れるようになりました。家の中に鼻毛を切っているところを見たがる人は、いませんか? そんなあなたには絶対におすすめの商品です。
(そんな人はあまりいないかもしれないので、一般的なメリットとしては外出先でこっそり鼻毛をカットできるかもしれない、ということも付け加えておきます)
ちなみにこの記事の中では、僕が鼻毛を切っているところを載せています。ウェブ記事なので、世界中の人が見られるし、もちろん妻も気が向いたときにいつでも見ることができるでしょう。でも、そういうのはなぜか平気です。妻も画像は見たがらないような気がします。人間って複雑…。