自動車ライターのマリオ高野です。
普通のクルマにはたいがい車内灯が付いていますよね。私の愛車にも付いていまして、実用的に問題はないのですが、夜間に車内で探し物をするときなどに「もっと明るい照明が欲しい!」と思うようになりました。
室内灯は最新型に交換しており操作性は抜群ながら、これ以外に広範囲に照らせる照明が欲しいのです
夜間に室内灯を点灯した状態です
普通には不満がありませんが、たとえばシートの隙間に10円玉を落したときなどは暗くて困ります。
車内灯の電球を明るいものに交換する手もありますが、タイヤの空気圧をチェックする際や、夜に洗車をしてボディーの状態を確認したいときなど、車外を明るく照らしたい場面も多々あります。
だったら懐中電灯を、とも思いましたが、低価格で買える懐中電灯は照射範囲が狭いのが難点。
そこでワークライト(強い光を放つ作業灯)の導入を検討し、Amazonの購入者レビューで高評価の多い「AutoGo LEDワークライト 改善版 CREE製 18W LED作業灯 广角タイプ 角型 6連 12V/24V兼用」を購入しました。
「明るさ」と「照射範囲の広さ」、そして「千数百円程度で買える安さ」を重視して選んだものです。
梱包(こんぽう)箱は白の無地でトリセツもなく、どこを見ても文字は1文字たりとも書かれていません。
使い方は「見ればわかる」という感じで、スペックなどの詳細はWebで確認するしかありませんが、製品本体の質感は異様にしっかりしています。
重量は500gほどでズッシリしており、Webで見た「防水、防じん、耐衝撃および抗爆発を備える」との性能紹介にも説得力を感じさせる感触です
「何かしらに取り付ける」ための金具類はややチープながら、何にでも使えそうな無限の可能性を感じました
恥ずかしながら、あまりにも無知すぎて電源を取る配線は自力でする製品だと知らずに(気がつかずに)買ってしまったため、開封した直後は一瞬途方に暮れましたが、線さえつなげば何とでもなるという、これまた無限の可能性を秘めた製品です。
このような電池ボックスがあれば電源なしでも使えます。本体にON/OFFスイッチがないので、スイッチ付きの電池ボックスが便利でしょう。
このようなプラグ付きの配線があればコンセントから電源が取れるなど、用途に合わせてさまざまな形態で使えるライトなのですね。本当に無知すぎてお恥ずかしいかぎりです。
プラグ付きのコードは数百円でほかにも手に入ります。創造力がかき立てられるライトですね
詳しい人でないとコードを選んだり配線を自分でやるのはやや煩雑でしょう。"配線器具不要"のLEDワークライトを調べたところ、下記のような製品がありました。こちらはシガーライターソケットに差し込むコードが付いており、すぐに使えます。
試しにプラグ付きのコードを配線してみたところ、評判どおりの明るさに感動しました!
LEDゆえに発熱量は少なく、明るい割には省電力であることも期待できそうです
真っ暗な四畳半の部屋で点灯させたときの様子です。これだけ明るいと、車用としてより、普通に部屋の補助灯として使いたくなりました。18Wというのが信じられない明るさです。照射範囲も予想以上に広い!
部屋での照射テストで本品の実力がわかったところで、車で使ってみました。筆者の電気知識が乏しくお恥ずかしい限りですが、12V/24VのLEDライトに家庭配線用プラグ付きコードを付けて使う場合は、インバーターをかませて変圧する必要があります。変圧をしないと、ライトが焼けて壊れる恐れがあるようです。じゅうぶんにお気を付けください!
真っ暗な環境で車内を照らしたときの雰囲気です
室内であれだけ明るいので、車内では不満がほぼありません。車の室内灯とは比べるまでもない明るさで、夜間でも車内の隅々まで照らしてくれました。シートレール付近を照らしてみると、いつか落としたと思われる硬貨を発見。昼間でも見えなかっただけに、このライトの実力を思い知りました。
シートレールの隙間に落とした1円玉を発見することができました
リアシートもこのように照らせます
続いて車外でテスト。外の明かりがほとんどないところで使ってみましたが、足元を非常に明るく照らせました。この日は雨天のため車外作業はできませんでしたが、この明るさを見て、空気圧チェックやボディー確認などが問題なくできそうなことを確信。
車外から見たときの様子
ドアを開け、真っ暗な車外を照らしたときの様子。この明るさがおわかりいただけますでしょうか?
肉眼ではまともに見られないほどの照度です。LEDなのでこれだけ明るくても熱の発生が最小限なのもいいですね
普段夜に運転する方にはもちろんオススメですが、そうでなくても高価なアイテムでもないので、緊急用として携行しておくのもいいでしょう。このライト、性能や品質はすばらしいモノである一方、説明書きがないので筆者のように電気的な知識を持ち合わせていない場合は要注意です。事前に調べるか、電気に詳しい人から助言を受けて電源を取るようにしていただきたいと思います。
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。