こんにちは、ペパーミントです。私はミュージシャンなのですが、歌詞を書くときは手書きがほとんど。なぜかわからないですが、「書く」という動作で脳みそにもさらにその言葉をインプットさせているのかな?
ミュージシャンになる前からも、歌詞とはいえないような「ポエム」的なものをずーーーっとノートに書き集めていました。そして基本的には、今まで書き留めてきたものは全部残しています。どこでいつそれが作品になるかわからないこともあって、歌詞ノートってどうしても捨てられないんですよね…。
そのノートの山、見てください。
音楽人生の日記のようなものなので、まぁこれが捨てられないのです
これはまだ一部なんですが、長い間続けていればこうなりますよね(笑)
ノート自体がかわいいものは愛着もあるんですが、やはりかさばってしまうし管理もしにくい…。無限に使えるノートがあればいいのにな〜。
と、思っていたんですが、世の中は日々変化しているんですね。
「無限に使えるノート」ありました。
それがこのEverlast Rocketbookです
このノートは、米国のクラウドファンディング文具用品部門で史上最高額を集め、商品化されたという未来のノート。公式サイトの説明を見ると、「人生で最後のノートになる、Everlast(エバーラスト)なノート」とあります。
一見普通のビジュアルのノートですが、こいつはすごいですよ。
もちろん普通のノートだって、シャーペンで書けば消しゴムで消せますが、そういうことではありません。ウエットティッシュやぬれたタオルなどでノートをサッと拭くだけで、跡も残らず書いた文字がキレイに消せて、何度でも使えるんです。まるでホワイトボードのようにノートを気軽に使えるというわけ。
大きさはこれくらい。
右がA4サイズのクリアファイル
私が購入したのはノートタイプの21.6×28cmで、全部で32ページ。
ほかにも、手帳サイズ(15×20cm)の36ページのものも販売されています!
ページはドットタイプ
おやおや?
よく見るとノートの下部に不思議なマーク。そしてQRコードが。
このマークの詳細はのちほど詳しくご紹介いたします♪
すべてのページに黒い縁取りがあります。これにも秘密がありそうですね…!
まずは肝心なノートとしての「書き心地」を調べてみます。
ぬれたタオルで消せるということで、このノートのページは…実は紙ではありません。合成のポリエステルでできています! 触ってみるとツルツルな手触り。
そしてこのノートに使えるのはフリクションペンのみとのこと。普通のボールペンでは消せないそうなのでご注意を! とはいえ、これまでのスマートノートには専用のペンが必要だったりしたので、フリクションペンなら比較的どこでも手に入るのがいいですよね。
有名なので知らない人は少ないと思いますが、フリクションペンとは消せるボールペンのことで、背中にあるゴムの部分でこすると、書いた文字を消せるというもの。ミュージシャンの間では定番です
同梱(どうこん)されていたフリクションペン
一緒についてきたフリクションペンも日本のものと同じ。ではノートに文字を書いてみたいと思います。
書いてる様子を動画に撮影してみましたのでご覧ください!
紙ではないということで書き味が少し心配でしたが、特にストレスなくスルスル〜となめらかに書けました。伝わっているとうれしいです。
注意する点は、インクが乾くまで10秒ほどはかかってしまうこと。でも10秒なんてあっという間です。
ノートへの書き心地に問題ないことがわかったところで、次は書いた文字を消してみましょう! ワクワク!
付属のミニタオルを水でぬらしました
では先ほどの書いた文字、消してみましょう♪ 動画でどうぞ。
き、消えた〜!
すごい、すごい。指でこすっても消えないのに、ぬれタオルで拭くと軽いタッチで消えます! 強い力は全然いりません。ホワイトボードと一緒じゃん? と思う方もいるかもしれませんが、ホワイトボードは指で触ったら文字が消えてしまいますよね。これは水でぬらさないかぎりは消えることがありませんし、普通のノートのように繊細に書けるので全然違います。
この付属のタオルでなくとも、ウエットティッシュなどでも大丈夫です。
せっかくなので、ノート一面にでっかく絵を描いて、豪快に消したいと思います!
豪快にくまの絵を描いてみたので、豪快に消したいと思います!
き、気持ちいい〜! 見事に全部消えました。
大きな面でもこんなふうにサッと拭くだけで消えるなら、消すのも面倒ではないですね。
簡単に消せて何度も書き込めるノートだということはわかりましたが…。
ペパーミントはノートに書いた歌詞を「保存しておきたい」んですよ。消えるだけなら別のノートでもいいかも…なんて思っていたら、ちゃんと考えられていました。
実はこの「Everlast Rocketbook」には専用のスマートフォンアプリがあり、保存したいページをスマホにかざすだけで内容をスキャンして保存することができます。それもかなり使いやすく考えられています!
「Rocketbook」というアプリです
先ほどチラリとお伝えしたノートの下部にあるこの7つのマーク。これはいったい何なのか!?
このアプリはDropbox、Evernote、Google Docs、OneNote、iCloud、Slack、各種E-mailに対応していて、好きな保存先を7つまでマークに割り当てられるようになっています。ページ上ではマークにチェックをするだけで、任意の保存先に送れるという仕組み。
たとえばリンゴマークをDropboxの「ペパーミント資料」というフォルダに設定
Dropboxの「ペパーミント資料」にノートの内容を送りたい場合は、リンゴマークにチェックを入れて、書いた内容をこのようにカメラで撮影してスキャニング。写真のように緑色になれば読み取り成功!
自動で任意のフォルダに格納できてしまうのです。
Dropboxの「ペパーミント資料」というフォルダにばっちり入っています!
取り込んだデータは荒れることもなくキレイに読めました! 全然問題なし。
また各ページにあるQRコードのおかげで、ノートのページ順にノートをスキャンしなくても、正しいページ順でノートをクラウドサービスに保存することができます。
保存先を7つまで設定できるので、たとえば学生さんなら、教科別に保存先を設定したり、社会人の方なら、打ち合わせの内容別に保存したりと使い分けることができます。データだけがどんどんたまって仕分けが面倒…ということにはなりません。
また、このカメラを利用したスキャニング作業にも、データがきちんと保存できるような工夫がなされています。
このように、ノートすべてのページに黒い縁取りがあるので、正確にデータを読み取って保存しやすいというわけなのです♪
いろいろな機能が詰め込まれた最新のスマートノート、「Everlast Rocketbook」。その便利さが伝わったでしょうか? さすがに一度に32ページを使い切ることはないと思うので、たとえばノートの中身がたまってきたらスキャンして消して…を繰り返すことで、何度も何度も使うことができますよ!
なんと1,000回以上の耐久性があるとのこと! このノート1冊で、1冊100円の大学ノート533冊分(53,300円)以上使用可能だそうですよ!! このノート自体は約5,000円なので、ノートを頻繁に使う人にとっても経済的ですよね。
ペパーミントは今までこんな感じで1曲の歌詞を書いていました。
片方のページに決まった歌詞、片方のページに途中のモヤモヤした考えるゾーンがある感じです
では、この「Everlast Rocketbook」を使った場合は何曲の歌詞が書けるのか計算してみました。
ノートは全部で32ページ。見開き状態で1曲使用するので、内容を消さなかったら、15曲しか書けません。
でも「Everlast Rocketbook」は、約1,000回繰り返し使えるとのことなので…。
この1冊で、15,000曲も書けてしまうというわけです!!!!
1日1曲書いたとしても、あと41年は使えるということです。
さすがに毎日は書かないので、これはたぶん、生涯使えますね(笑)
普通のノートでそれだけの曲を書こうと思ったら何十冊にもなってしまいます。
もちろんミュージシャンだけじゃなく、たまっていくノートにうんざりしていた方にぴったりです! 文字が乾くまで10秒ほどかかることだけは少し面倒ですが、普段ノートをお使いの方なら試してみる価値ありだと思います。
都内を中心に活動するミュージシャンです。歌ったり作ったりしています。よろしくお願いいたします! http://www.peppermint-web.net/