レビュー
インベーダーゲームを電卓で! あの名機が帰ってきた

カシオから懐かしのゲーム電卓が復活。当時のモデルと比べながら遊ぶ

1980年に発売され一世を風靡したカシオのゲーム電卓「MG880(デジタルインベーダー)」が、38年ぶりに復活し「SL-880」として発売されました。インベーダーゲームを小さな電卓に搭載した「MG880」は携帯ゲーム機の先駆けとも言える存在。それが復活したというのだから、遊ばないわけにはいかない! いうことで、実際に「SL-880」をオリジナルの「MG880」と比べながらレビューします。

38年ぶりに復活した「SL-880」(左)とオリジナルの「MG880」(右)

38年ぶりに復活した「SL-880」(左)とオリジナルの「MG880」(右)

レトロブームの波に乗ってよみがえったゲーム電卓

1980年というと、任天堂から「ゲーム&ウオッチ」が発売(4月)されるなど、外出先でもゲームをプレイできる携帯型ゲーム機が世間から注目を集め始めていました。そんな中、カシオから発売されたのが、同社の当時の主力製品である電卓にインベーダーゲームを搭載した「MG880」(8月発売)です。

1980年8月に発売されたカシオのゲーム電卓「MG880」。電池で駆動し、電源ボタンはスライド式

1980年8月に発売されたカシオのゲーム電卓「MG880」。電池で駆動し、電源ボタンはスライド式

カシオによれば、インターネットとモノがつながり利便性が向上する中で、過去のヒット商品を再評価するトレンドが生まれているため、「MG880」を復刻させたとのこと。確かに、ファミコンやスーパーファミコン、たまごっちの復刻版が発売され、レトロブームと言えるほど話題になりました。また、若者の間でも、インスタントカメラやカセットテープなど昭和〜平成初期にかけて登場した製品が注目を集めています。こういった流れから、再び登場することになったのが、かつてのゲーム電卓「MG880」を復刻した「SL-880」です。

昨今のレトロブームを受けて復活した「SL-880」

昨今のレトロブームを受けて復活した「SL-880」

パッケージから本体までレトロ感満載

「SL-880」のパッケージは、赤色ベースの厚紙に基盤が描かれたデザインで、当時のパッケージよりもデジタル感はアップしつつも、「GAME」の字体は当時のまま。本体はひと回り大きくなり、液晶は8桁から10桁表示に変更。また、消費税の税込、税抜計算が行える税計算機能を新しく搭載しています。

オリジナルの「MG880」は電池駆動式だったのですが、「SL-880」はソーラー電池へと変更され、電池切れや接触不良の心配はなし。改めて2つを見比べると、新しい機能が増えつつも、ボタンにプリントされた文字のフォントは38年たっても変わっていないことに驚きました。

パッケージの右上に描かれた「GAME」の文字は当時そのままのデザイン

パッケージの右上に描かれた「GAME」の文字は当時そのままのデザイン

「SL-880」(左)はオリジナル(右)と比べて液晶が大きくなり、数字も見やすくなりました

「SL-880」(左)はオリジナル(右)と比べて液晶が大きくなり、数字も見やすくなりました

計算機のボタンに描かれる数字やアルファベットのフォントは同じ。大きく違うのは。「√」「%」「税抜」「税込」のボタンが増え、スライド式の電源ボタンがなくなったこと

新旧の両機種を触っていて気になったのが、サウンド機能について。「MG880」は「♪」というメニューがスライド式電源ボタンに表示されていて、ボタンを合わせると電子音で「聖者の行進」が流れるのですが、「SL-880」に同機能は見当たりませんでした。「MG880」の電子音は、いい意味でチープながらもレトロな雰囲気です。

ゲーム電卓「SL-880」でデジタルインベーダーをプレイ

次は、ゲーム機能をチェックします。デジタルインベーダーは、画面右から攻めてくるインベーター(数字)を消していくシューティングゲームです。AIMキーを押すと、画面左に表示されている照準の数字が1、2、3……と繰り上がり、照準の数字をインベーダーの数字に合わせてFIREキーを押すと、そのインベーダーを撃破できます。

1ラウンドにつき合計16個のインベーダーが襲来し、すべてを倒すと次のラウンドへと進みます。ラウンドを進むごとに、インベーダーの動く速度が上昇し難度も上がります。また、ラウンドの開始から消した数字の和が10の倍数になると、UFO(n)が出現。これを打ち落とすとボーナス点がスコアに加算されます。スコアをうまく伸ばすには、インベーダーを消しながら足し算を常に頭で意識するという、なかなか高度なテクニックが求められます。

液晶の左に「0」と表示されているのが照準で、右に「5」と表示されているのがインベーダー

液晶の左に「0」と表示されているのが照準で、右に「5」と表示されているのがインベーダー

AIMキーを押して照準を「5」に合わし、FIREキーを押すとインベーダーの「5」を消せます。画面を見るとわかりますが、この操作をしている間にもインベーダーは「5」に加えて「9」と「2」が増えています

増え続けるインベーダーが照準の場所にまで及ぶと、ライフがひとつなくなります。照準とインベーダーの間にある3本の横線がライフの残り回数を表しており、これがなくなるとゲームオーバーです

スコアは自陣より遠くで消すほど高得点。たとえば、右端で消すと60点、左端で消すと10点という感じです。画像のように、消した数の合計が10の和になると出現する「n」を消すと300点加算されるため、積極的に狙いたいところ。ただし、「n」は、消すとコンマ何秒かタイムラグが生じるので、数字がたくさんたまっているときは後で消したほうがいいかも

実際のプレイ動画は以下から確認できます。動画はラウンド6からスタート

デジタルインベーダーは、シンプルながらも頭を使うゲーム。AIMキーを連打して照準を合わせつつ、増え続ける数字を常にチェックしておかなければいけません。ラウンド7くらいから頭と指が追いつかないくらいの速度で数字が攻めてきて、テトリスのような瞬時の判断が求められるようになりかなり熱中できます。筆者は、ラウンド8、スコア6140が最高記録でした。ラウンド9をクリアすると、インベーダーが左から攻めてくる新ステージに移行するのですが、これを拝むことはできませんでした。

最高記録はラウンド8で6140点。スコアは電源をオフにしても保存されます

最高記録はラウンド8で6140点。スコアは電源をオフにしても保存されます

ちなみに、本家の「MG880」でもデジタルインベーダーをプレイしたので、気になる人は以下の動画から確認できます。ただし、レビューで使った「MG880」は、電池の接触が悪く、持ち上げると電源が切れてしまうので、机に置いたままプレイしており、あまり上手にプレイできませんでした。あくまでも38年前の「MG880」が動いている様子としてお楽しみください。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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